独学で進めているピアノでは、指の運動の為のエチュード(今は、チェルニー)バッハ(これも、私の場合は指の動きを断然によくする)と古典かロマン派から一曲の三本立てで練習を進めている。

 

今年の課題曲は幻想曲さくらさくらを選んで、来年のピアノ教室での発表会で弾く曲にしようと思っている。

 

発表会への準備 ちゃんと曲も | MAO in SD の趣味のブログ (ameblo.jp)

 

この課題曲も細部の調整と弾きこむ(発表会は来年4月に予定なので、それまで弾き続けないといけない)ところまで来たので、次の課題曲に取り組み始めることにした。

 

そこで選んだのがベートーベンピアノソナタ第21番(Opus53)いわゆる、ワルトシュタイン。昨年取り組んでいた熱情を終えた後は、大曲には疲れて、しばらくやらないつもりでいたけれど、やっぱりかっこいいベトソナがやりたくなった。そこで頭の片隅にあったのが、何かの拍子に耳にしたワルトシュタインで、ずっと前に、譜面を見たときは「やらなくてもいいかな」と思ったりもしたのだけど、実際の演奏を聞いたらカッコよくて、次にやるならこれと決めていた。

 

ベトソナ一曲の全楽章をするのは大変だろうと、取り組む楽章を決める為に、一通り、全楽章聞き直してみると、どれもかっこいい。私はロンドというのは弾いているうちに飽きてしまうことが多いので、三楽章はやらなくてよいかなと思っていたけど、聞いてみるとカッコよさでは一楽章と横並びで選べない。どうせ、一楽章と三楽章をやるなら、短い二楽章もやって、21番全曲をやるつもりでいこうと決めた。(練習を始めて飽きてしまったら、一楽章だけでやめる可能性もあるけど。)

 

このソナタの俗名(?)のワルトシュタインは、ベートーベンがこの曲をワルトシュタイン伯爵に献呈されたからついたのだけど、この「献呈」について面白い話を先日知った。(もしかしたら、常識を私が知らなかっただけかもしれない。)

 

今まで、私は、献呈は作曲家がその人に依頼されたり、何かのお礼とか友情の印とかで捧げるものだと思っていたけど、実際は作曲家は依頼もなく作った曲を献呈する相手に一方的に送りつけ「あなたに捧げるので、対価の支払いをお願いします」と言っていたのだそうだ。現代だったら「頼んでないよ」と無視される可能性が大きいと思うのだけど、あの時代の献呈された側は、ほとんどの場合支払いをしていたそうだ。どの作曲家だかは忘れてしまったけど、献呈しても支払いが届かず「支払いをいただいてないけど、どうなったでしょうか」とか催促した人もいたそうだ。ちなみに、相手の貴族の領主様はちゃんと支払ったそうだけど。