まだ日取りも決まっていない来年のピアノの発表会用に、早々と衣装を用意した。

でも、衣装だけでなく、発表曲への取り組みも結構順調に進んでいる。

 

私は元々、人前での演奏は好きではない。暗譜もできないし、ピアノ教師をやっているといっても「ピアノ」より「教師」に重きを置いていて、自分でも「私はピアニスト(パフォーマー)ではなく、教育者です」とよく言う。でも、自分のお教室の発表会で、教師演奏がないのにも罪悪感がある。

 

前回の発表会では、バイオリンとのデュオにした。それだと、心理的プレッシャーも軽くなるし、楽譜を見ていても良いだろうと思った。曲もレベル的には中級くらいだけど、素人さんが聞いたら「おぉ~、ピアノ演奏だ」と思わせるくらいの曲で、バイオリンの伴奏に徹することはなく、ピアノでも見せ場が少々あるものを選んだ。

 

そして、来年の発表会には、幻想曲さくらさくらを選曲した。元々、友人から「この曲かっこいいよ」と言われていて、練習しようと思っていた曲で、レベル的には中級中~上くらい。アメリカ人の生徒、親御さんがほとんどの私の教室では、誰も聞いたことのない曲だと思う。(聞いたことなければミスしてもわからないだろうという逃げのスタンス。)長さも長すぎず、短すぎず。ちょっと派手で人前演奏だとカッコもつきそうだ。本当は暗譜したほうが良いのだけど、慣れないことを人前でして、音が飛んでしまったら恐ろしいので、楽譜は持って出ることになると思う。

 

今年の発表会が終わった後の五月ころから練習を始めて、通し練習で、全体的なバランスを見たり、細部の調整に掛かっている。