私は突然気づいた。
40代後半になり、仕事では重要な役割も担っている。
家庭も幸せだ。妻は愛情深く、子供たちは元気いっぱいだ。
不満など一つもないはずだ。
でも、何かが足りないような気がする。
「そうだ!バイクだ!」
若かりし頃、原付に乗って風を切っていた。
バイクの免許を取ろうとしたが、色々な事情で断念した。
車に乗り始めてからは、バイクのことなど忘れてしまった。
忙しい毎日に追われて、バイクへの夢も埋もれていった。
「今だ!バイクに乗るんだ!」
死ぬ前に後悔したくない。
「ああ・・・バイクに乗りたかった・・・」
なんて言って死んでいくのは嫌だ。
だからバイクを買うんだ!
そんな決意をした40代後半の春の日でした。