おひさしぶりの親家片街道です。
其の9まできました。
実は、其の9を書くまでに決めていたことがあります。
わたしが耳にしたことのある親家片の話しは主に
1. 親から「鬼」と言われても子が片付けを強行
2. (子が片付けの資格があっても)他の片付けのプロにお願いする
3. 親の状況を見極め、親の困難に感じる部分を子が共感し、解決への提案をする
4. あきらめる
わたしは、「3」に決めました。
12月のアドラー心理学ベーシックコース受講後、実践をしていました。
『親とSumikaの幸せな横の関係』を築こうとしていました。
そして、わたしが「子ども」のままなのがいけないのだと気付きました。
1月に受けた「高齢者のための整理収納サポーター養成講座 基礎編」で
やはりわたしがまだ「子ども」だったこと、親が「高齢者」であることを
私自身が認識していなかった事実を受け入れました。
そして縦の関係の時に何度も訴えられた
「あれもこれもできない。もう(生活を切り盛りする)チカラがない」という親の言葉を受け入れました。
片付けが「できない」ことを誰よりも嘆き悲しんでいるのは親である
衰えてできなくなったところを子どもから責められて必死で自分を守るために戦っている
どうして気づいてあげられなかったのか。
わたしが変わりました。
親は高齢者である。
親は死期が近づいてきたことを理解し、まだ生きていること、なんとか生活を切り盛りしていることに誇りに持つ尊い人達である。
いつかお別れの日がくるかけがえのない人たちである。
わたしは親に
日々、当たり前と感じていた「家事をしてくれていること」、「孫の世話をしてくれていること」に感謝の言葉を伝えました。
失敗があれば「そのくらいたいした失敗じゃない」と勇気づけました。
「ありのままでいい。何もできなくても気にしなくていい。十分大事な存在」であることを話しました。
そして、ある雨の朝。
出勤する前に言ってみました。
「今日、雨やから家にいる?できそうならそっちの部屋を少し片付けてみたら?」
つとめて穏やかに言おうとしましたが
縦の関係の拒否反応が出るのでは、積み上げてきた横の関係がまた壊れるかも、と怖くなって
少し厳しい顔をしたかもしれません。
親は「…うん、そうやな」と答えてくれました。
うれしい気持ちと本当だろうかという気持ちのまま出勤。
そして朝話したことも忘れて仕事から帰ってくるとキッチンからいい香りがしました。
1月あたりから、できるだけ帰ってきたら真っ先に「美味しそうな香り!」と言うようにしていましたので
その日も同じようにキッチンに入ると「ただいまー、おなかが空いた~、いい匂い!」と言いました。
が、親は「あっちの部屋はめちゃくちゃやで~」と言いながら食事の用意をしていました。
「片付けてるん!?」
「そうや~、だからめちゃくちゃやねん。そうや、この二階の部屋のカーテン、捨てるわな」
捨てる? 今捨てるって言った・・・。
思わず母を抱きしめました。
「なんやの~!」
「捨てるって言った~~~~」
幸せな横の関係を知ってから2年、実践して約2か月でした。
でも、親家片は終わったのではなく、今ようやくスタート地点。
親の状況を見極め、親の困難に感じる部分を子が共感し、解決への提案をする
がんばります。
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