こんばんは。
このところずっと読んでいた司馬遼太郎の「燃えよ剣」がようやく今終焉の時を迎えました。
土方さんの物語。
下巻に入ると、話は面白いんだけど、結末をわかっているだけに、
読めば読むほど土方さんの最期を早めてしまうような気がして
なかなか先に進めませんでした。
ちょっと読んではやめて、あぁこんなところまで来てしまった
あと何ページくらい?
このまま読んだら土方さんが死んじゃう!!ってなわけで
なっかなか進みませんでした。
だけど、残りのページがあとほんのわずかになった時、考えは変わりました。
土方さんを土方さんのまま死なせてあげたい、
新選組の土方歳三のままで終わらせてあげたいと。
そう思うと、最後まで意外にすっと読めました。
近藤さんや沖田くんと、またちゃんと会えるには土方さんは土方さんらしくいなくちゃいけない。
土方さんが最後はそこだと決めたなら、行くなとか言わずに、
黙って行かせてあげるのが土方愛なのだと。
黙って最後まで見届けるのが土方愛なのだとわかりました。
高校生の時、資料集で土方さんを見てはかっこいいと喚き、
五稜郭に行って、キャァキャァ言ってた頃の土方愛ではなく
土方歳三という一人の剣士の生き方がやはりとても綺麗に見えました。
もう何年も小説を読むような時間が取れなかったけれど
こうしてまた読んでみると、本って楽しいですね。
いやぁ、このお話が映画化されるのはわかります。
次は何読もうかな。
ちょっと仕事溜まっているからそれ終わってからかな。
今日は全然仕事関係ない投稿でございました![]()