家督相続と命のたすき | 万葉コモン行政書士事務所

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世の中の多くの方はコンピューター化された戸籍しか

見たことがないことだと思います。

 

 

私も行政書士になるまで手書きの古い戸籍なんて

一度も見たことがありませんでした。

 

 

でもね、逆に古い戸籍に慣れてくると、

コンピューター化された戸籍が味気ないんです。

 

 

昔の戸籍は家族ではなくて、家を主体に考えられていたので

 

 

一つの戸籍におじいちゃんおばあちゃん、お父さんお母さん、

おじさんおばさん、おいっこめいっこ、孫、

 

 

入り放題だったんですね。

 

だからそれをみていると、一家のうちの中で

だだだーっと子供たちが走っていたり、

 

 

おばあちゃんとお母さんが着物にたすきをかけて

一緒にお味噌汁を作っていたいたり

 

親父さんと息子が商売のことで喧嘩していたり、

 

離縁した妹が帰ってきて小姑生活を始めたりと、

 

戸籍の中のことがありありと目の前に浮かんでくるんです。

もちろん、そんなことは全く書かれていませんけどね

 

 

「うわぁ~これ絶対喧嘩してるわ~」

「これ肩見せまいよね~」

 

とか思いながら毎回戸籍を拝見するんですね。

 

だから全戸主の方が自宅に於いて死亡

 

とあると、あぁ、家族みんなに看取られて亡くなったんやなぁ

 

とか、

 

 

○○家督相続届け

 

とあると、

 

こちらまで居住まいを正さなくちゃ

 

という気持ちになるんですよね。

 

 

きっと次の戸主の方は家督相続届けを出すとき、

皆をあつめて、畳に正座して話したんだろうなって

 

 

そんなことを考えるんですよね。

 

ほんとに家督相続はこちらの胸にもずっしっと響きます。

 

だからそれが同じ家計の、私が見ている間の中で三回とか行われると

 

 

こちらの気持ちも重くなってきます。

 

 

家族の歴史は、子孫を育て、命のたすきをつないでいくこと

 

 

現代の戸籍では

 

そのずっしり感がないのが、なんだかとてもさみしいです。

 

 

 

私の戸籍に対する思いはこちらに書いてあります。

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