お休み中に読んだ本がとてもよかったので
ご紹介します。
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神去なあなあ日常 (徳間文庫)
373円
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これはね、将来に夢も希望も持っていない高校生が
高校卒業と同時に、無理やりに林業の世界に放り込まれるお話です。
登場人物も人間味があって楽しくてほのぼのするし、
山で流れる季節も
まるで目の前をながれるがごとく進んでいきます。
主人公の青年の目を通して
山で生きるということ、
山に生きる人々の姿や山と人間のかかわりあいなんかも見えて
心温まり、読んだ後はすごく元気が出るお話でした。
と、本の感想はここまでで、以下はお仕事に絡めて…
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本の中でも出てきますが
今日本では緑の雇用というものが行われています。
ざっくりと言うと、
減りに減ってしまっている林業の担い手を戦略的に育て、
国内に眠ってしまっている森林資源の有効活用を目指すというにものなんですが
これがね、資料で見ると、
かなりいい感じに流れているようです。
採用の窓口はいろいろなところにあるんですが、
緑の雇用があるおかげで林業の新規就業者が確実に増えているし、
高齢化率が異様に高い林業でも
(例えば2005年全産業の高齢化率が9%に対して林業26%)
35歳以下の若年者層では就業者の数が下げどまり、
その数は上向きに転じています。
(残念ながら漁業ではまだ若者の減少が続いており、農業は若干微妙な感じ)
緑の雇用にかけてるお金もすごいけれど、
ちゃんとそれに従事する人々が毎年確実に増えてきていることが
とてもうれしく感じられました。
研修に参加した後の定着率がどうの言われてはいますが
まずは林業に興味を持ってくれる若者が増え、
それに従事して自分の適性を実際に見極められる機会を持てるというのが
最大の魅力だと思います。
なんでもやってみないとわかりませんから。
あとは全産業で見ても林業は依然として高い労災率をほこっているので
そのあたりをどうにかしていけたら
もっといいかんじになるんじゃないかと思います。
この辺りは緑の雇用が生まれ変わり、
「緑の新規就業」総合支援事業
として新たに労災率の低下なども目標として
取り組んでいただいているみたいなので
こうご期待!!というところです。
