フラッシュバックと思わぬサプライズ。 | ASDとともに

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ASD(自閉症スペクトラム)による双極性障害・解離性障害・PTSD・パーソナリティ障害とともに生きる一人の女性として、母としての日々。

『今のままのまにゃさんでいいのよ。
    だって、とても頑張ってるじゃない。』

主治医はそう言って、
私に笑顔を向けてくれた。



4年前の今日、
私は娘に暴力を振るい、
その罪悪感から大量服薬をした。
妊娠中期なのに。

そのことがフラッシュバックして
昨日からずっとしんどかった。

主治医の診察を希望した。
お昼すぎの14時頃、
やっと呼ばれた。

『調子はどう?』

「フラッシュバックしてつらいです」

という会話から始まり、
いろいろ話した。

『まにゃさん、娘さんに暴力を振るったとはいえ大怪我させたわけでも命の危険に晒されたわけでもないんでしょ?
    一昔前は子どもを叩いて躾るのが割と当たり前だったし、児童相談所には保護されたけどそこまで思い詰めなくてもいいと思うの。』

『学生時代のいじめ被害とかとは違って、完全に過去のことと割り切って考えるのは難しいかもしれないね。
    確かにまにゃさんは加害者だし、まにゃさんにできるのは罪を償いながら生きていくことなのかもしれない。
    娘さんや息子さんに謝罪する気持ちを忘れずに、思い出してしまうかもしれないけど、過去に囚われるのではなくこれからを生きていってほしいな。』

『まにゃさんは、今のままのまにゃさんでいいのよ。
    だって、とても頑張ってるじゃない。
    今は調子が悪くて、それを自覚して治療に専念できているし。
    退院したらグループホームに戻ってデイケアや作業所に通って、介護の資格取って、一人暮らしするっていう目標があるでしょ?
    それに向かって、ちゃんと頑張れているよ。』

『過去のことを、なかったことにはできない。
    だけど、共に生きることはできるはずだよ。
    罪を償いながら、過去に囚われすぎることなく、これからを生きていってほしいな。』

主治医はこんな話をしてくれました。

罪の意識と共に生きる、
気づかなかった発想でした。

主治医と話をして、
心が少し楽になりました。







夕方、
心理士さんのカウンセリングがありました。

自分で説明するより読んでもらった方が早いと思い、
昨日の記事を読んでもらいました。

『まにゃさん、自分を責めすぎですよ。
    まにゃさんは自分のこと加害者だっていうけど、被害者でもあるのかな、とも思うんです。
    児童相談所に娘さんを連れ去られたわけですし。
    今までのいじめ被害等で被害者側の気持ちが分かってしまうから尚更、加害者だと思ってしまうのかもしれませんね。』

『まにゃさん、自分を責めるってことは相手を責めるってことにも繋がると思うんです。
    例えば自動車事故で相手の車にぶつけてしまって、相手は保険使って示談でいいよって言ってるのに、
    何とか菓子折りだけでも受け取ってくれとかもう一度謝罪させてくれとかって言われたら(もうこっちは許してるのにな…)って思うじゃないですか。
    今のまにゃさんはそれに近い気がします。
    娘さんや息子さんは傷ついたかもしれないけど、もう許してるかもしれないわけですよ。
    だから、自分を責めすぎないでほしいな、って思います。』

『娘さんの人生に大きなしこりを残してしまった、って言いますが、それもまにゃさんが思ってるだけなのかもしれませんよ。
    自分を許すことは限界があると思うんです。
    いくらダメな自分も許そうって思ったってご飯食べないとかお風呂入らないとかそれは許せないと思いますし。
    でも、自分を追い詰めることは限界がないと思うんです。
    その最終手段は自殺になっちゃうと思うんですけど。
    だから、もうちょっと自分に寛容になってあげてください。
    自分に優しくしてあげてください。』

心理士さんは、
こんなことをお話してくれました。

自分を責めることが相手を責めることになる、
その考えにハッとさせられました。

実際のところ、
娘や息子が私のことをどう思ってるのかは分かりません。

私は自分で自分の首を絞めてるのかもしれない、
とそう思いました。







この記事を書いてる途中、
思わぬサプライズがありました。

元夫からのLINEビデオ通話の着信。

子どもたちからのビデオ通話です!

実は一昨日、
養育費と娘の誕生日プレゼント代を振り込んだ報告とともに、
元夫にLINEのビデオ通話させてほしいとお願いしていたんです。

夜10時半頃に、
『ありがとう。今日はもう寝たからまた連絡するよ』
と返事があっただけでした。

「あ~こりゃそのままスルーされてしまうやつかなぁ」
なんて思ってたので、
着信があってとても驚きました。

ベッドに横になっていたので慌てて起きて
電話を取ると画面いっぱいに息子の顔。

娘も顔出してくれて、
いろいろ話しました。

息子はLINEビデオ通話の顔変えて遊ぶやつ(未だに名前が分からない)に夢中。

娘とはいろいろ話ができました。

学校のこと。
「テストではだいたい80点は取れてるし今日の国語のテストは100点だったよ!」
と誇らしげに話す娘はなんて可愛いんだろう。
なんて感じて。

送ったコートのこと。
「ちょっと大きめだけど毎日着てるよ!
    タイツとレギンスも履いてるよ!」
と嬉しい言葉を言ってくれて。

誕生日プレゼントのこと。
「ママから送ってもらったお金でスクーター買うんだ!」
と喜んでくれて。

私のジェルネイルを見て
「いいな~! 可愛い!
    ○○(娘)もやりたい!」
と興味津々な様子も可愛くて。

思わず涙が出そうになりました。
いや、
これ書きながら泣いてます。

4年前の今日、
私はあなたに暴力を振るって
大量服薬していつまでも起きない私といて
5歳のあなたは翌日パパが帰ってくるまで不安で仕方なかっただろうに。

そして4年前の12月19日、
児童相談所に連れていかれた時も
慣れない施設での生活を強いられて
不安で恐怖で仕方なかっただろうに。

それでも
そんなつらい思いをさせた原因の私を
離婚した今でも「ママ」と呼んでくれる。

娘は私が思っているより、
強い子なのかもしれない。

私が思っているほどは、
私のことを憎んだりしていないのかもしれない。

ありがとう、娘。
ありがとう、元夫。

元夫は日付を意識しての行動ではなかったと思うけど
私は今日という日にビデオ通話させてくれたことは
たまたまなんだろうけど
とても意味があることのような気がしています。

娘も息子も元気そうで何より。
子どもたちの笑顔が何よりの特効薬。

このまま元気に大きくなってね。

娘は誕生日(12月30日)は元義両親の家に泊まりに行くそうなので、
翌日にでもまたビデオ通話できたらいいな。







今日はフラッシュバックでしんどかったけど
思わぬサプライズがあり
憂鬱な気持ちはどこかへ飛んでいきました。

子どもたちと話せてよかった。

またこれからしばらくは、
頑張れそうです。

ありがとう、娘。
ありがとう、息子。
ありがとう、元夫。
ありがとう、これを読んでくれてるあなた。

私はもうちょっと、頑張れそうです。





明日は穏やかに過ごせますように。