TV放送回のバラード1は私の見た初日公演のそれとは印象が違って見えました。
生で見れたというのが大きいのでしょうけれど、初日の方が断然よかったです。
どんなに他のエレメンツが良くても、やっぱり、ジャンプがばっちり決まるのと、決まらないのとでは、完成度と印象は全然違ってきます。
アイスショーの疲労が蓄積した中でも、連日どれくらい演技出来るのかが、気になるところでした。
だって、あの構成は相当疲れますよね。
優雅にそして情熱的に神々しく滑ってるけど、鬼プロなのは素人の私でもわかります。
初日にカメラ入ってたらよかったのにね。
初回のあの演技は、ホントに素晴らしかったですから。
ジャンプ見分けがあやしい私でも、トリプルアクセルと、4回転トゥループは見分けられたから、
な、なんで?この順番?
リスク高っ!って思ったけど、この順番に跳んだら、トウループは後半だから、基礎点、ちょっと上がるからだね。
最後のコンビネーション、最初のジャンプちょっと軸が曲がったし、2つめ危なかったから余計にリスキーだと思ったのかもしれない。
そんなことも、ちょっとだけ考えたけどね。
あとはもう、ただただ氷上の王子様に夢中でした。
ず~っと、ハート型のため息ばかり、ついてましたよ、私。
カウンターからのトリプルアクセルをずっと、見慣れてきたので、
イーグルからのアクセル、そして再びイーグルという一連の美しい流れは、一瞬何が起こったんだろうと思いましたよ。
イーグルの流れの中に華麗なジャンプがあって、孤を描く美しい軌道と、完璧なアクセルは、まるで魔法にかけられたみたいでした。
その後の両腕上げて、ふわっと降ろす振り付けで、既に魂奪われました。
ふわっとした衣装の袖が、結弦さんの美しいシルエットをさらに強調させてくれます。
その後のスピンから、私はもううるうるきてました。
あの旋律であのスピンを見せつけられたらね、私、ただ座っていただけなのに、いやおうなしに動悸を自覚しましたよ。
脳だけでなく、体でも、反応しちゃうくらい、心揺さぶられたんだね。
そして、自らピアノの鍵盤をたたいているようなあのステップは、瞬きするのも忘れて魅入ってしまいました。
錯覚しちゃうよね。ショパンがのりうつって氷上に見えるようでした。
まだ6月、初披露で、こんなに完璧に近いものを見せられたら、これからどんなふうに完成度が高まっていくのかが、楽しみで仕方ありません。
あの日、あの瞬間、バラード1番を見るまでは、大阪は遠いから、NHK杯観戦は無理かなあぁ・・・
とあきらめ気味だったけど、
この神プロが完成していく様子が見れるのなら、やっぱ少々無理してでも行きたいと思いました。
このプログラムの完成形は・・・・
結弦さんの目指すものと共にあるんだろうな。