<酸素ルームとゴースト血管>の続きです。

https://ameblo.jp/manuka2010/entry-12842377961.html

ここでは神戸大学と京都大学での研究を紹介しています。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/faruawpsj/53/3/53_241/_pdf/-char/ja

 

 

けれど実際に患者さん対象のリサーチ結果は見つけられませんでした。

 

それで英語Hyperbaric Oxygen Therapy and Diabetesで検索してみました。

その中の一つ、2021年にオンラインで公表されている論文

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8541526/

以下自動翻訳

糖尿病患者の血糖に対する高圧酸素療法の影響を評価するための系統的レビュー

 

含まれた研究(アメリカ、オーストラリア、中国など、日本のはありません)のうち、7件は糖尿病患者のコホートにおける前向き研究で、2件は前向きに収集されたデータの遡及的分析を示し、1件の研究は2型糖尿病患者を対象としたランダム化前向きプラセボ対照試験であった。これらの研究のほとんどには、治癒しない創傷、糖尿病性足部潰瘍、放射線誘発性膀胱炎、突発性難聴などの神経障害など、さまざまな適応症でHBOTを受けている糖尿病の参加者が含まれていました。(1型糖尿病患者も含まれている)

 

論文の結論

この系統的レビューは、HBOT が糖尿病患者の血糖に影響を与える可能性があることを示唆しています。実際、この体系的レビューには、2 型糖尿病患者の血糖値の低下とインスリン感受性の改善における HBOT の影響を実証する論文がまとめられています。これらの所見にもかかわらず、血糖コントロールに対するこれらのHBOT誘発効果の臨床的重要性については不確実性が残っている。したがって、2 型糖尿病患者の血糖に対する HBOT の長期的な臨床的影響を検討するためのさらなる研究が必要であり、これは選択された症例の血糖コントロールを改善する可能性のある補助療法と考えられます。

 

気になるのは一般的には

HBOT では、高圧チャンバー内で 2 ~ 3 絶対気圧 (ATA) の圧力で 100% の濃度で酸素を供給します。

とかなりの高気圧、高酸素です。京大の石原教授の研究室では1.3気圧で、酸素濃度も高すぎると活性酸素が生じるなど注意しているところです。日本で軽度高気圧酸素療法の研究が進むことを願います。

 

またアカデミックではないですが、NZのオークランドで装置のレンタルをしているところがあってびっくりしました。ちょっと割り引いて読んだ方がよさそうですが、、、、。

 

 

 

「研究では、糖尿病に対する HBOT の次の利点が実証されています。 -

HBOT による血液化学プロファイルの改善

  • 空腹時血糖

  • ヘモグロビン HbA1C

  • 脂質プロファイル

HOBT による高度な血糖コントロール

  • 膵臓のランゲルハンス島を増加させる

  • インスリン感受性を改善します

  • 骨格筋によるグルコースの受容を増加させます

 

 

 

 

HBOT で心血管リスクを軽減

  • 長期的な血圧管理を促進します

  • メタボリックシンドロームを軽減します

  • 心室性不整脈による突然の心臓発作のリスクを軽減します

HOBT による血管新生の刺激と炎症の軽減

  • 脳機能を改善し、脳卒中のリスクを軽減します

  • 心臓の機能を強化し、心臓発作のリスクを軽減します

  • 糖尿病性網膜症のリスクを軽減します

など続きますが、<膵臓のランゲルハンス島を増加させる>と書いてあるのはここだけ!でも本当にその可能性があるならなんという光明でしょうか。