Angel Beats! 6 【完全生産限定版】 [DVD]/神谷浩史,櫻井浩美,花澤香菜
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1.ストーリー(14点):
展開/無理のなさ=D
世界観/設定=C
意外性/新規性=D

メリハリ=C
感情移入/揺さぶり=B


2.キャラクター(15点):
主人公=C
天使=B
ゆり=C
準メイン群=C
脇役/その他=D


3.作画(13点):
人物=A
背景=A
独創性=C


4.動画(9点):
人物=A
背景=B


5.演出(12点):
シーン構築/流れ=C

心理描写=B
音声/背景効果等:A


6.OP/ED(8点):
曲=C
動画=A


【総合点】 71点

AB!は鳴り物入りで登場したが故、多くのファンを失望させるという結果に終わった。しかし、まっさらな見地からすると、アニメーションは綺麗だし、演出もなかなか手が込んでいるなど、目を見張る点は多い。過度な期待は禁物であり、前評判に踊らされることの怖さを教えてくれる。お茶でも啜りながら、レジャーとして、淡々と消費していくには良い作品である。大きな感動を見出そうとしてはいけない。


Angel Beats!2 【通常版】 [DVD]/神谷浩史,櫻井浩美

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◇期待しないで視聴するのが吉
 昨日の紹介で、「期待を裏切らない」と書いたが、実際には多くのKey信者を裏切った作品である。アニメのレビューサイト「さち 」のAB!の評価をみるとわかるが、「今期最大級の視聴者を抱えながらその大多数を失望させた」とか、「だーまえの脚本で制作がPAという時点で期待しつづけていたが、結局こんなもんか」など、失望のコメントが多数、掲載されている。前評判や宣伝により、期待度が高かったため、がっかりしてしまった視聴者も多かったようだ。
 一方、筆者は全く期待していなかったため、それはもう快適に楽しむことが出来た。前述の評価サイトにおいても、期待をしていない人、またはKeyは勿論、アニメをよく知らない人は高い得点をつけている。アニメ国家国民の1人として、正しい視聴とは何なのかを追求する「あについ」としては、まず過剰な期待しないで視聴することをおススメしたい。

◇美麗なアニメーション・音楽に注目!
 AB!の良い部分を挙げよう。画や音楽、演出は出来がいいところは、レビュアーの大部分が指摘しているし、賛同を得られるところであろう。また、筆者はギャルゲーにも抵抗感がないため、シーンの切り替えにおいて、場所名の吹き出しをつけるなどの工夫も面白く感じた。
 一方、悪い点を挙げればキリがない。最大の欠点は、1クールにして要素を詰め込みすぎているところである。登場キャラが多すぎる上、1人1人のエピソードを織り交ぜようとしたところ、時間が足りていなかった。初期のところでは、キャラの旅立ちを丁寧に描いた(それでも多少の唐突感はあったものの)が、結局、最後は口頭にて、無事に旅立ったと伝えられているにとどまった。
 また、最終話の卒業式は無理に終えようとしている感じを拭えない。ヒロインが結局、ゆりではなく、天使ちゃんだったところはまぁ、多めにみてもいいが、主人公が天使ちゃんと二人きりになった瞬間、「2人で残ろう」と豹変したのには反吐が出る思いだった。
 キャラの設定に加え、世界観へのリアリティ、細かい要素の付加、音楽性の向上、学園モノならではの恋愛やらギャグやら、とサラダボールのように要素が加えられた結果、何がしたいのかやや不明なアニメとなった。流れがよく理解できないことが頻発する。エンジェル・プレーヤーは人間にも使えたんでしたっけ?武器は泥から作るなら地下で作る必要ってあるんですか?途中でキャラの方向性が変わってませんか?むしろこのキャラは本当に必要だったんですか?NPCによるNPCのモンスター化とか、よくわからないんですけど?などなど、疑問は沢山でてくる。

◇「それなりに楽しむ」ことを教えてくれたAB!
 ただ、アニメとは、そこまで高度に批評するように見なければいけないものだっただろうか。ぼーっと、なんだかよくわからんが、場当たり的に面白い。そうした見方もまた良し、と筆者は思う。無駄なバラエティ番組などを見るよりは、はるかに有意義な時間をAB!は提供してくれる。
 今回の起きた事象は、アニメ・オタクのジレンマともいえよう。面白いアニメや、制作関連情報を知っており、視聴前に期待を高めてしまうことが出来てしまうため、逆にアニメを楽しめないという事態に陥ってしまっている。前評判はほどほどに、それなりに楽しめればいい、というスタンスを、筆者としては心がけたいところである。
「CLANNAD」、「Air」と泣きゲーで定評のあるKey。同社とtrue tearsの制作会社P.A.Worksがタイアップし、鳴り物入りで登場したアニメが「Angel Beats!」だ。一見、パッとしないストーリーだが、期待を裏切らないアニメである。今回はAB!の概要について触れていこう。
Angel Beats! 1 【通常版】 [DVD]/櫻井浩美,神谷浩史
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<つまらなさそうな紹介文はフェイク>
 本作のストーリーを一言でいうと、「死後の世界で、大切な仲間と出会い、別れていく」といったところだろうか。公式WEBをみると、テーマは「人生」とのことだ。人生賛歌の物語と公式で書かれているのであれば、そこについて、別段、筆者から申し上げることはない。とりあえず、公式に書かれているストーリーを下記に引用する。

舞台は死後の世界
運命に立ち向かう少年少女たちの物語

なんらかの理由で最後を遂げた少年・音無は、死後の世界の学校で、ゆりと名乗る少女と出会う。
彼女は神に反逆する「死んだ世界戦線」のリーダーで、天使と日夜激戦を繰り広げていた。
そして、立ちはだかるは神の使い・天使。それは、可憐なひとりの少女だった。
生前の記憶が無く、この死後の世界で何が起きているのかも分からず戸惑う音無。

彼は、ゆりたちと共に戦う道を選ぶことにしたのだが…。

 さて、上記の紹介を読み、あなたはどう思っただろうか。筆者は正直にいうと、つまらなさそう、と思った。「死後の世界」とか、「神に反逆」とか、「天使と日夜激戦」云々・・・。紹介を読んだ限りでは、あまりの陳腐さに視聴する気になれなかった。結局、あまり期待もせずにみてみたところ、どっこい、それ程つまらないアニメでもない。WEBに上記のような紹介文が流布しているから悪いのだと思う。ところどころ、補足しながら、Angel Beats! の概要を述べよう。

<世を恨んで死んだ少年少女のケアを>
 舞台は死後の世界とあるが、それは事実である。ただ、死んだ人々が集うところというよりは、理不尽な死によって青春を謳歌できなかった若者達のために、学校が用意されており、NPCなどを加えて楽しい人生を経験させ、次なる転生に向けて旅立つ準備をする世界である。主人公の音無も例外でなく、志半ばにして世を去っているため、同世界に送られてきた。

 ただ、あまりにも理不尽な死であったため、「ゆり」をリーダーとする一派は転生を拒み、NPCと目されていた生徒会長(天使)に抵抗を続け、楽しい学園生活を否定していた。主人公は当初こそ、抵抗運動に加わるものの、満足感を得て旅立っていくことこそ至上と考えはじめる。途上、新たなる黒幕的存在の登場により、強制的な成仏が行われるなどの事件が発生。一派と天使は協力し、これを撃破。メンバー達は、次第に人生を再考するようになり、旅立ちを始めるのであった。 

<脚本が麻枝、制作はP.A.>
 脚本がKeyの麻枝准、制作がtrue tearsの元請けであるP.A.Worksであるなど、新興ビッグ・ネームを揃えた形になっており、批評するのに気後れするくらいだ。それなりの出来が、視聴する前から期待されるだろう。OP映像 だけをみても、歌はどうあれ、クオリティの高さは実感頂けると思う。

 また、キャラクター画の話で、「ゆり」が涼宮ハルヒにしか見えないという声がよく聞かれる。確かによく似ている。話題づくりにはちょうどよいと思うので、午後のティーブレイクの際には大いにネタにしてあげた方がいいだろう。