「CLANNAD」、「Air」と泣きゲーで定評のあるKey。同社とtrue tearsの制作会社P.A.Worksがタイアップし、鳴り物入りで登場したアニメが「Angel Beats!」だ。一見、パッとしないストーリーだが、期待を裏切らないアニメである。今回はAB!の概要について触れていこう。
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- <つまらなさそうな紹介文はフェイク>
本作のストーリーを一言でいうと、「死後の世界で、大切な仲間と出会い、別れていく」といったところだろうか。公式WEBをみると、テーマは「人生」とのことだ。人生賛歌の物語と公式で書かれているのであれば、そこについて、別段、筆者から申し上げることはない。とりあえず、公式に書かれているストーリーを下記に引用する。
舞台は死後の世界
運命に立ち向かう少年少女たちの物語
なんらかの理由で最後を遂げた少年・音無は、死後の世界の学校で、ゆりと名乗る少女と出会う。
彼女は神に反逆する「死んだ世界戦線」のリーダーで、天使と日夜激戦を繰り広げていた。
そして、立ちはだかるは神の使い・天使。それは、可憐なひとりの少女だった。
生前の記憶が無く、この死後の世界で何が起きているのかも分からず戸惑う音無。
彼は、ゆりたちと共に戦う道を選ぶことにしたのだが…。
さて、上記の紹介を読み、あなたはどう思っただろうか。筆者は正直にいうと、つまらなさそう、と思った。「死後の世界」とか、「神に反逆」とか、「天使と日夜激戦」云々・・・。紹介を読んだ限りでは、あまりの陳腐さに視聴する気になれなかった。結局、あまり期待もせずにみてみたところ、どっこい、それ程つまらないアニメでもない。WEBに上記のような紹介文が流布しているから悪いのだと思う。ところどころ、補足しながら、Angel Beats! の概要を述べよう。
<世を恨んで死んだ少年少女のケアを>
舞台は死後の世界とあるが、それは事実である。ただ、死んだ人々が集うところというよりは、理不尽な死によって青春を謳歌できなかった若者達のために、学校が用意されており、NPCなどを加えて楽しい人生を経験させ、次なる転生に向けて旅立つ準備をする世界である。主人公の音無も例外でなく、志半ばにして世を去っているため、同世界に送られてきた。
ただ、あまりにも理不尽な死であったため、「ゆり」をリーダーとする一派は転生を拒み、NPCと目されていた生徒会長(天使)に抵抗を続け、楽しい学園生活を否定していた。主人公は当初こそ、抵抗運動に加わるものの、満足感を得て旅立っていくことこそ至上と考えはじめる。途上、新たなる黒幕的存在の登場により、強制的な成仏が行われるなどの事件が発生。一派と天使は協力し、これを撃破。メンバー達は、次第に人生を再考するようになり、旅立ちを始めるのであった。
<脚本が麻枝、制作はP.A.>
脚本がKeyの麻枝准、制作がtrue tearsの元請けであるP.A.Worksであるなど、新興ビッグ・ネームを揃えた形になっており、批評するのに気後れするくらいだ。それなりの出来が、視聴する前から期待されるだろう。OP映像
だけをみても、歌はどうあれ、クオリティの高さは実感頂けると思う。
また、キャラクター画の話で、「ゆり」が涼宮ハルヒにしか見えないという声がよく聞かれる。確かによく似ている。話題づくりにはちょうどよいと思うので、午後のティーブレイクの際には大いにネタにしてあげた方がいいだろう。