とらドラ! Scene4 (初回限定版) [DVD]/釘宮理恵,間島淳司,堀江由衣
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1.ストーリー(16点):
展開/無理のなさ=B

世界観/設定=C
意外性/新規性=C

メリハリ=C
感情移入/揺さぶり=C


2.キャラクター(17点):
逢坂大河=C
高須龍児=C
櫛枝実乃梨=B
川嶋亜美=B
脇役/その他=C


3.作画(11点):
人物=B
背景=B
独創性=C


4.動画(6点):
人物=C
背景=C


5.演出(9点):
シーン構築/流れ=C

心理描写=C
音声/背景効果等:C


6.OP/ED(6点):
曲=C
動画=C


【総合点】65点

さて、今日も張り切って更新していこう。第1回でだいたい言いたいことはsayしてしまったので、今回は残りカスみたいなものだが、すきな登場人物や見どころを紹介する。 

 
 

とらドラ! Scene2(通常版) [DVD]/釘宮理恵,間島淳司,堀江由衣

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◇たるい話はみのりんで我慢


 登場人物のなかでもおススメしたいのが、櫛枝実乃梨(くしえだみのり)だ。本作は2クール超あるため、やや飽きてくるのが前半戦だが、初期の御笑い担当として、顔芸や面白台詞で笑わせてくれる(川嶋亜美登場直後が面白い。確か5話だ)。後半戦ではシリアス展開になるが、竜児を好きになりつつも、まだ気持ちが不安定な女子高生としての一面もまたかわいい。また、亜美ちゃんとのバトルなどで盛り上げてくれる。


 ヒロインの逢坂大河は好き嫌いが分かれるところだが、ロリ体型のツンデレ娘にやいのやいの言われたい人にはツボだろう。どちらかといえば筆者は裏表のある亜美ちゃんの方が、人間らしくて好きである。


◇駆け落ちシーンがみどころ



 最初は本当にたるい話がつづくので、みのりんを楽しむつもりで見続けてほしい。文化祭や生徒会長選挙(13話くらい?)が終わったあたりから面白くなってくると思うので、我慢すること。あ、でも9話あたりで亜美の別荘にいくところは心理状態の吐露があるので、しっかりシーン回収しておくように。

 

 見どころといえば、やはり最終話になって、大河と竜児が駆け落ちしようとするくだりだろうか。結論からいうと、結局、2人は駆け落ちはせず、泰子の実家に転がり込むこととなる。そこで、竜児の父親は実は死んでなくて、竜児は泰子が独断で生んだ私生児だったとわかる。その実家にて泰子と祖父母は和解する。大河と竜児はキスをして、2人は結ばれましたとさ、めでたしめでたし、となる。こうしたハッピーエンドが待っているので、我慢して見続けよう!


◇赤羽にいこう!


 ちなみに、本作の舞台は赤羽付近で、関東に住む人々が聖地巡礼しやすいのもポイントだ。赤羽を目的地にいれるということは滅多にない人が大部分だろうから、一回訪れてみるのもいいかもしれない。


さて、そろそろ飽きてきた、このあについ企画だが、今日も惰性で更新をしていこう。本日、紹介したいアニメは「とらドラ!」だ。ライトノベルが好きな人たちは既に視聴済みかもしれないが、原作の小説版はベストセラーとなっており、涼宮ハルヒのように、アニメ化したことによって、さらに人気を博している。ただ単純にアニメとして視聴する場合、対象年齢層的には低いため、成人してしまった視聴者にはオススメは出来ない。しかし、社会問題を内容した作品であり、今後、親となっていく青年らには、違った視点で感じ取ってほしい部分もある。

 

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◇本作を楽しめるのは成人まで

 

 「とらドラ!」は竹宮ゆゆこ著の同名小説をアニメ化した作品である。タイトルにある通り、逢坂大河(タイガー)と高須竜児のカップルを中心としたラブコメディだ。よくある展開で、お互いの好きな人(大河はマルオ、竜児はみのり)を射止めるために協力していこうとしているうちに、この2人が結ばれました、めでたしめでたし、といった流れを、視聴者は追っていくことになる。

 

 それだけのストーリーであれば25話も続かない。もとい、そんな話数を作成できないだろう。そのため、学園祭だとかクリスマス等ありふれたイベントを主要素にせざるをない。そうした背景から、高校生ライフという視点に忠実なアニメとなっている。対象年齢としては、小学生~高校生までではなかろうか。面白いことは面白いが、流石に筆者くらいの年齢になると若干厳しいものはある。まぁ、成人まででしょうな、純粋に楽しめる年齢層は。


◇母子世帯数の急増といった社会問題を内包


 しかしながら、「とらドラ!」は単なる空気系ではない。大河は父子家庭、竜児は母子家庭と片親同士だ。サブキャラの川嶋亜美はストーカー被害にあり転校してきたというエピソードがある。こうした日本の児童における社会問題群を内包しており、明るい高校生のハッピーな物語ではないのだ。

 厚生労働省が2003年度に発表した「全国母子世帯等調査」によると、全国の母子世帯数は120万世帯で、5年前の同調査より28%増加している。母子世帯となった理由の80%は「離婚」だ。昭和58年の調査開始以来、70万世帯から95万世帯程度と緩やかに増加していた母子世帯数であったが、現実問題として急増しているのは数値の上からもはっきりと現れている。一方、父子世帯数はそれほどの増加はしていないが、同調査で全国に17万世帯ほどだ。また、その原因は同じく「離婚」が80%程度となっている。


 つまり、竜児のように、母親が働きに出ており、家事手伝いを息子がする光景は今後ますます増加していっているのが実態なのだ。たとえば、息子を大学に行かせようと、竜児の母親・泰子がバイトを掛け持ちするようになり、疲労で倒れるシーンがある。それでも泰子は、「竜ちゃんは何も心配しないで、勉強だけしていればいいの!」というような台詞を繰り返す。目頭が熱くなるが、お涙頂戴というより、実際に社会で増加している現象なのである。調査結果によれば、一般世帯の平均収入589万円に対し、母子世帯は212万円である。大学に行かせることが出来る母子世帯は極めて稀で、もし息子がそうした希望を出しているのであれば、倒れてでも働くほかないのである。なんと哀しい世界であることか。


◇安定したJ.C.STAFFによる制作

 

 さて、アニメの話に戻ろう。母子世帯増加問題に対し、我々はあまりにも無力であるから、考えたところで無駄であるためだ。出来ることといえば、(1)子供を作ったらなるべく離婚しない、(2)離婚したら養育費は惜しまない、これくらいであろうか。

 

 とらドラ!はほぼ原作に忠実であるから、ストーリー側は批評出来ないが、脚本は岡田麿里であり、面白い台詞回しはいくつか聞くことができる。アニメーション制作はJ.C.STAFFであり、「あずまんが大王」や「灼眼のシャナ」と画は似た雰囲気を感じる。歴史があるだけあって、期待に外れることはない。