連続テレビ小説「オードリー」の再放送 ⑥ | 満天の星Lovelyのブログ

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60周年をあれほどに輝かせながら61周年へと繋げていかれた舟木さん、本当にお見事でした!
2023年もこれからもずっと、素晴らしい夢時間を頂けますように・・・。

                          連続テレビ小説   再放送 

 

                                                 昭和40年・夏

 

             この年、緒形拳、高橋幸治などの新人を抜擢したNHKの大河ドラマ「太閤記」

             が大ヒット、当時信長を殺さないでと全国から多くの嘆願書が寄せられ、本能

             寺の変は2ヶ月延期された。            (ナレーションより)

 

 

                                    この役は、クリキンやったよな~。

                  社長、あれをご覧下さいませ。我が社には、幹 幸太郎がおります。

                  葉隠仙鋭は、大京映画久々の大ヒット、シリーズ化も決定し、太秦

                  の灯は再び燃えようとしています。

 

 

                           そんなことよりも、モモケンの舞台に花贈ったか。

                           まだ贈られるんですか。

                           当たり前やないか。両御大には、必ず力を借りる時が来る。

 

       美月も小学校6年生、新聞部で、夕方まで学校に残ることが多くなった。   

       帰りに撮影所にちょっと寄っても、家にはバレなかった。家では、美月

       はお手伝いさんがたくさんいるような、いいおうちにお嫁に行くんだか

       ら、こまごました家事を覚える必要はない。それよりもどんな格式のあ

       るお茶席に招かれても、堂々と振舞えるようにならないといけない、と

       いう滝乃の方針で、お茶のお稽古のおさらいも、滝乃に厳しく指導さ

       れていた。

 

       

        美月には世間を知ってもらいたいと思う愛子と美月のお買い物

        愛子は、毎日のお買い物は経済的にと考えて生活しているのが普通で

        あることを美月に教える。

      美月が「金持ちの子」「金持ちくさい」と言われて友達とも遊んで貰

      えないと話したため、嘘をついて撮影所に行っていたことがママにわ

      かってしまった。しかし、美月が美月らしく生きていくための嘘、自

      分の信念でつく嘘なら怒らない、と理解を示す。

 

           椿屋に杉本さんが原稿を取りに来た。

 

     君江の様子が最近おかしいので同僚に怒られ、君ちゃんは奥様にお暇を願

     い出る。杉本さんに恋した君ちゃん 美月は君ちゃんが清書して渡すだけ

     でいいように、恋しい気持ちを書いた手紙の下書きをしてあげた。           

 

     撮影所の ” 仕出し ” として、君ちゃんが幸太郎の映画に出るチャンスが

             やって来た。

 

          

      

 

    君ちゃん、ラブレターを渡そうとするが、助監督で忙しく動き回る杉本さんを

    目の前にして、緊張や焦りで、とうとう渡すことが出来なかった。それどころ

    か、助監督の指示をこなせなかった君ちゃんは撮影に支障をきたし、” 仕出し ”

    の役も下ろされてしまった。

 

            今や、大京映画の一枚看板となった幹 幸太郎

       黑田社長と製作課長になっている関川さんが近づいてきたとき。

       社長、今年の夏は暑いで~。特別手当貰わな、やってられんな~。

       映画当たったし、両御大、出て行ったし、、、。

       幹先生、今年のギャラは大アップ致しましたですよ。

          へ?あれっぽっちで?? クリキンの半分やんか。

          俺もフリーになって、テレビ、出よっかな~。

          なぁ、幸太郎。この続編が当たったら考えようか。

          さすが社長、大丈夫当てるで。倍は稼いだる。

          そやから倍にせえよ、ギャラ。

 

             ええ加減にせぇ。一発で決めぃ。一発で。

                                  黒田社長が杉本さんに怒鳴っており、

                       カチンコはな~フィルムの参考に入れるもんや。

              何でそんなことが出来んかな~。

      その昔やはりカチンコを持って走りまわっていた若い頃の得意技を杉本

      さんに器用に実演して見せた。

      美月は、ラブレターを渡せなかった君ちゃんに代わって幸太郎の元へ

      行き、「一生のお願いです。カチンコを持っている人に渡して下さい」

      と手紙を渡すことをお願いした。

 

      御大のクリキンから、美月のことは特別な彼女として伝わっていたか

      ら、幸太郎は「よっしゃ、任しとき。葉隠仙鋭は非情な男やけど、正

      義の味方や。」と引き受けた。

 

       世の非情、無情を切り捨てるのは いと やすいが、さすらい者の俺の

       心は満たされぬ。

 

   立ち回りの芝居の撮影が終了した後、幸太郎はまだ手紙を渡してないことに

   気が付き、手紙を渡す役目はおウマさんに任された。

 

   今やクリキンから幸太郎の付き人になっているおウマさんは、その時カチンコ

   を持っていた黒田社長に迷うことなく「幹先生から重要なお手紙です」と渡し

   て、幸太郎からの「重要任務」を全うした。

 

   黒田社長は、幸太郎にはまだギャラのことで言い足りないことがあるのかと思

   ったほど、、。ところが開封してみると、何故かわからないが椿屋の使用人か

   らの手紙だったため椿屋に持ち込み、君ちゃんのラブレターは滝乃の知るとこ

   ろとなった。

 

   人には身分や立場、つり合いというものがある。身分をわきまえないこんな手紙

   は、椿屋の品位に泥を塗ったと同じ事。飼い犬に手をかまれたと激怒する滝乃。

   そして杉本さんのことは、いくら思っても幸せにはなれないのだから諦めなさい。

   自分のしたことをよく考えるために、しばらくテレビ禁止、外出禁止を君ちゃん

   に言い渡した。美月は滝乃の考えや君ちゃんへの仕打ちに反発し始めていた。

 

   滝乃から手紙を見せられたパパとママは、またしてもそれぞれの想いが違ってい

   た。育ちの違い、環境の違い、価値観の違いは不幸の元と考える滝乃は、恋愛は

   本人の自由とする愛子に綺麗ごとは言わないでほしい、間違った道に行かないよ

   うに教育するのが親ではないかときつく言って、パパはもちろん、ママとは今回

   も特に激しくぶつかり、対立した。

 

   滝乃は、素直で従順だった美月が自分に反抗してきたことに動揺し、どうしたもの

   かと途方に暮れて、「美月ちゃんに手紙のことで余計なことを言ったら許さないか

   ら」と、パパとママを前に今までにない取り乱した姿を見せた。

 

                寝付かれない滝乃と美月

    取り乱してしまった滝乃、初めて一人で入浴して滝乃に反抗していった美月。

    二人ともに、寝付かれなかった。

 

             人には、つり合いというものがある。

         君ちゃん、あんたは椿屋の品位に泥を塗ったんやで。

 

 

                    身分て何? 

        君ちゃんが誰を好きになろうと、お母ちゃまには関係ないやん。

 

                            隣の家のパパとママも、混乱していた。

            美月を愛するあまりにみんながそれぞれ色々なことを言い、みんなの挟み撃ち

            に遭った美月が小さな胸を痛めている。美月がこの家に生まれたことを恨むよ

            うにならないためにも、今夜はそのままそっとしておくことにしよう、という

            ことになった。

 

    翌朝、美月は、君ちゃんのテレビ禁止を解いて貰うこと、優しく接して貰うこと、

    お茶やお花のお稽古事もしなくてよいが学校にだけは行く、という約束で滝乃と

    協定ができた。

 

    決してお母ちゃまをいじめるつもりではなかったけれど、やはり今度のことは

    どうしても納得がいかなかった。