連続テレビ小説 オードリー 再放送 ⑤
” お母ちゃま ” の滝乃は、使用人である君ちゃんと「椿屋の娘」美月 が仲良くするのを嫌っていたのだが、
君ちゃんと美月がお茶のお稽古に行く途中、顔パスで撮影所に入り込
み、幸太郎の映画に出演までした1ヶ月後、
映画に出演したことが、オードリーのパパに分かってしまった。
” お母ちゃま ” は罰として、君ちゃんにはテレビを見ることと外出
を1ヶ月間禁止、美月にも撮影所への出入りを禁止した。
また、美月が宿題で描いた「私の夢」は、撮影所のことを描いた絵
であったが、滝乃は女性の一番の幸せとして美月を将来いいおうち
に嫁がせることを願っていたため、花嫁の絵に描き直させた。
美月ちゃんには夢のように幸せなお嫁さんになってもらいたいな、
お母ちゃま。
” お母ちゃま ” の気持ちを損なうことなく花嫁の絵に書き直した
ものの、納得がいかない美月は、花嫁の絵を破り捨て、もう一度
撮影所の絵に書き直した。
美月の育て方について、” お母ちゃま ”とママ、パパの意見や方針
はことごとく食い違いを見せるようになり、混乱して倒れてしまう
美月。 しかし、美月の「私の夢」=「撮影所の絵」は、優秀賞に
選ばれた。
美月の部屋には、クリキンが見せてくれた手品の花が 飾られている。美月はそれほどに撮影所が好きだった。
撮影所を描いた絵が優秀賞に選ばれて喜んだ美月は撮影所に行き、
クリキンに出会うことが出来た。
クリキンは、「この姿も後わずかだ。おっちゃんの芝居、よ~く
見といてくれよ」と・・・。
今では「掃除当番があるから」と嘘をついてまで撮影所に行く美月
であったが、撮影所こそ美月の心が解放される場所。何より美月が
開放感を得られる場所、撮影所に行くには嘘をつくしかなかった。
美月の11歳の誕生祝い
滝乃がお祝いのケーキを持ってきた。
相変わらずの独りよがりの行動で誕生日を祝ってくれたパパだけど、
パパはカメラをプレゼントしてくれた。 美月は、カメラを持って
撮影所に行くようになった。
クリキンの言っていた、
「この姿も後わずか、おっちゃんの芝居をよ~く見といてくれよ・・」
とは、、、。
大京映画の黒田社長は、クリキンとモモケンのNHKからの大河ドラマ
出演交渉を、二人の御大に相談もなく断ってしまった。
クリキンは、テレビに出るなら大河ドラマで、と思っていたから立腹の
あまり、今の作品を最後にして大京をやめると決心していたのだった。
モモケンも、自分は自分の道を行きたい考えだった。
二人の御大共に、大京映画への恩義は十分に感じながらも、映画=活動
写真への愛着の強さ、深さゆえに、たとえ大京映画製作ではあっても、
転身してテレビ時代劇へ出演することにはついていかれない。このまま
時代の新しい波、新しい潮流に乗り遅れてしまうモモケン、クリキンな
のだろうか。
このドラマの詳しい紆余曲折の記憶をすっかり亡くしているため、 ” 老
兵は消え去るのみ ” ・・・モモケンはどうだったか、クリキンはどうだ
ったか、二人ともに落ちぶれていく展開だったかと、今になって気がか
りでならない。ヒロインの美月ちゃん、ゴメンナサイネ。