寒中の日々 ~~ 湯島の天神さまへ
2024.1.12(金)
東京メトロ千代田線湯島駅から徒歩数分
やはり今回も男坂を昇る道筋に出てしまった。
湯島天満宮の鳥居
順番待ちで本殿にお詣り
1月13日(金)からの共通テスト前日のため、境内は
受験生を持つ家族でいっぱい。絵馬を頂くまでに30分
ほども列に並んで、無事奉納を済ませてきた。
階段を下りて、
少し緩やかな女坂から湯島駅へ。
2月2日の大宮コンサートまで舟木さんにはお目に掛か
れないので、
読み易そうな時代小説を手に取ってみる。
第九代将軍徳川家重と、彼を献身的に支えた大岡忠光の生涯に渉る結びつき
を描く。八代将軍吉宗を父に持ち、頭脳明晰ながら身体にハンディを負って
生を受けた家重(幼名・長福丸)。小姓・兵庫として常に側に仕え、家重が
将軍職を全うするまで見守り、見事任を全うした忠光。彼らを取り巻く人々
も含め、実状がどうであったのかは判らないが、作者が ” こうであって欲し
いな~ ” と思われる時代物ファンタジーのような世界であった。
八代将軍吉宗から九代将軍家重へ将軍職が引き継がれるに当たっての吉宗の
時代~~この時代と、舟木さんと尾上松也さん初共演となった「八百万石に
挑む男」の時代背景が重なって、舟木さんの舞台が大いに参考になった。
「天一坊」や、大川橋蔵さんの映画、田村正和さんのテレビドラマ、そして
舟木さんの舞台の「新吾十番勝負」の「葵 新吾」などは、全て将軍吉宗のご
落胤ということになっている。娯楽時代小説でのストーリーは川口松太郎氏に
お任せするにしても、この作品では、吉宗の時代の江戸城での出来事、九代将
軍家重の深い苦悩がどれほどのものだったか手に取るように描かれ、身に迫っ
てくる。
最近では、NHKテレビドラマ「大奥」で三浦透子さんが演じられた女性版の家重
役も印象深いものだったが、「まいまいつぶろ」作品の中での家重と忠光の人間
としての高潔さ・・・感じ入るものがあった。
伊集院 静氏 の 作品
昨年11月に亡くなられた
伊集院 静氏の「いとまの雪」(上・下)
「最後の無頼派作家」と呼ばれた伊集院静さんが、昨年11月に亡くなられた。
発売(2020.12.18)当時、伊集院氏の描かれる「大石内蔵助」を
読んでみようと思って手元に置いていた「いとまの雪」(上・下)。
登場人物の多さと系譜の複雑さにページ進まず、またこの次に、、と後回し
にすることを続けて3年も経ってしまった。氏の亡くなられた今、やはり新
しい「大石内蔵助」に出会えるかも、、とまた近いところに持ってきた。
近いところに・・・これがクセモノ、何とか読了したいものだ。
伊集院氏はまた、毎年4月1日、新社会人に向けて出されるエールや1月の
成人の日に贈るはなむけの言葉が、読売新聞紙上の広告ではあるが掲載さ
れていた。いつも、” 無頼派 ” らしくもない、至極まっとうで熱い人生の先
輩の言葉が凝縮されていたから、楽しみだった。人生の、社会のスタートラ
インに立とうとしている後輩たちへ向ける愛情が、照れることなくまっすぐ
に届いてきて、爽やかだった。
今、成人は18歳となっているが、2年後に”二十歳の集い” としてセレモニー
を開く自治体が多いことだろう。晴れてお酒の飲める20歳は、サントリーの
大切なお得意様となる。
1月8日(月)、元旦の能登地震という大災害の中でも、成人の日は訪れた。
伊集院氏の新成人へ向けたエールも、例年通り掲載された。残念ながら、浴
びるようにお酒を飲まれた氏の、お酒へのお誘いはもうないし、生前の10月
に執筆された最後のエールになってしまった。
誇り・・・信念を持って歩いていくこと
・・・大切なものを抱いて、進むんだ。
でもでも、心萎えるニュースが続く毎日です。
今年一年の後援会更新ができましたとのことで、後援会から舟木さんの写真を
頂きました。
2024年12月に80歳になられる舟木さん。山あり谷あり、私たちには想像も
つかない色々あったに違いない歳月の澱をかけらも残さない、この笑顔、艶や
かさ。
2023年のコンサート模様の映像を拝見しながら、2月にお目に掛かれる日、ホ
ールに響き渡る暖かくて力強いオンリーワンのお声を、お待ちしております。