芸能生活60周年記念
舟木一夫 シアターコンサート in 南座
2022.5.20(金)~ 5.22(日)13:00
③
PartⅡ
グリーン&茶系の少し大きめチェック柄のジャケットで
♪ 花咲く乙女たち
どうやらお気付きのように、バンドのメンバーもマスクがはずれて
います。マスクをして演奏をするのは本当に大変で、特にドラムな
んかは酸欠になりそうです。鬱陶しいですから、この次は客席も全
員とれたら・・・。
♪ 東京は恋する
♪ 北国の街
♪ 哀愁の夜
♪ 高原のお嬢さん(バラードバージョン)
♪ たそがれの人
キーボードの根ちゃん、ピアノのPたけちゃん、サックスの小林さん
などの、それぞれの見せ場の演奏があるアレンジになっているステー
ジでお馴染みのヒット曲集。
舟木さんがステージを右に左に移動しながら歌われるのは、演奏して
いるプレイヤーが客席からよく見えるようにするため、、ということ
を、実際にステージを歩きながら説明して下さる。それぞれに皆さん
が立ち上がってご挨拶されると、” 誰も立っていいなんて言ってない
よ ” といつもの辛口で会場を盛り上げていかれたが、舟木さんがメン
バーの皆さんを大切に思われていることは私たちには先刻承知のこと。
それは、舟木さんのコンサートに溢れる優しさと暖かさの源でもある
のだから。
ステージで何を選んで、何コーラスで歌うか、何と何を繋ぐか、今日
はちょっと苦労しました。というのは、この後京都ロームシアターで
もやるのですが、そこへ今日のお客様は全員お越し下さると思い込ん
でいるものですから(うわ~と大歓声)、同じではと思いまして、、。
(舟木さん、9月8日(木)のことですね、、、ぜひとも行きたいのは
山々なんですが、、、)
長いこと歌っておりますと、お客様がいいといって選んで下さるのに、
歌い手の方は何だかピンと来ていない歌というのが出てきます。60年
やって77にもなれば、全然ずれているのにヒットする曲もあります。
ここは、そんな2曲を選んでみました。
♪ 涙の敗戦投手
作詩:丘 灯至夫 作曲:戸塚 三博
みんなの期待 背にうけて
力のかぎり 投げた球
汗にまみれた ユニフォーム
だけど敗れた 敗戦投手
落ちる涙は うそじゃない
夕陽が沈む グランドに
希望の歌を 歌おうよ
泣いて口唇(くちびる)かみしめた
夢も生きるぞ 敗戦投手
明日は輝く 朝が来る
1969年夏の高校野球甲子園大会で、青森県三沢高校が東北勢としては
戦後初の決勝戦進出を果たし、松山商業との間で延長18回、引き分け
の熱闘を繰り広げた。翌日の二日にわたる決勝戦再試合では、惜しく
も三沢高校は敗れ、準優勝に終わった。準々決勝からひとりで投げ抜
いてきたエースで美少年の太田幸司投手は、アイドル並みの絶大な人
気者となった。このような背景もあって、ことに男性ファンにはご自
分の身に置き換えてこの歌のファンも多いと思われるのだが、なぜか
舟木さんにはピンと来ないということらしい。丘先生の詞とこの曲の
イントロが、一途にスポーツに打ち込む高校生らしくて大好きなんだ
けど、、、。
♪ さんざしの花咲けば
作詩:丘 灯至夫 作曲:戸塚 三博
さんざしの花咲けば さんざしの花に似た
あのひとのあたたかな あたたかな声がする
いつもひとり丘のうえ 雲をみてたこの僕に
ひとのやさしさを そっと教えた
あのひとのあたたかな あたたかな声がする
さんざしの花びらを 手の平にのせるとき
あのひとの横顔が 横顔が見えてくる
みんないつか別れてく これがひとのさだめだと
誰かなぐさめて くれたけれど
あのひとの横顔が 横顔が見えてくる
舟木さんには、” いつもひとりで雲を眺めている僕 ” が ” みんないつか
は別れが来る” ことなど誰かに教えてもらうなんてことが、どうも軟弱
に思えて仕方ないらしい。” 病弱でお互い入院していたのかも知れないし
、、、。" あのころよく読んだ、少女小説のストーリーようにも思えて、
私は納得していたのだけれど。
スタンディング
♪ れ・く・い・え・夢
♪ 君よ振り向くな
すっかりご無沙汰だったサインボール投げが、突如復活!と思いきや、
ボールを描いたラケットで舟木さんのエアーサインボール投げだった。
遠くに近くに、悪戯っぽくまるで以前と同じにそっくりの楽しい演出
だった。
バンドのみんなもマスクが外れて、多少の開放感が得られたところです
が、あと二つほしいものが有ります。一つは、お客様のマスクが取れる
こと、あとは花束やプレゼント、、、(会場大いに湧く)、、、現役の
あいだに間に合うかなぁ、、、(ちょっとしんみり)
歌い手は、歌えば判って貰えるというところがあります。スーッと自然に
いってみようと思います。
ラメが入っているような濃い紫色のジャケットで
♪ ありがとうもさようならも
作詩:上田 成幸 作曲:水沢弘之
振りむけば あの頃の 歌が聞こえる
若すぎた 夏の陽射し 甦える まぶしさ
あなたにも わたしにも 時は流れて
見つめあう 白い記憶 甦える ときめき
♪ 高校三年生
♪ 修学旅行
♪ 仲間たち
♪ あゝ青春の胸の血は
♪ 君たちがいて僕がいた
♪ 学園広場
このあたりの歌は、懐かしいというだけでは届かないものがありますね。
デビュー当時から、あまり他の方が歌わないような抒情歌系の歌を歌って
おりましたが、それは西條先生との出会いがあったからですね。何とも言
えず色香があって、佇まいのいい歌が抒情歌で、日本の四季が豊かに香っ
ており、西條先生に出会ったことが大きいです。
これからの旅が、そう長いものでないことは判っていますが、まぁ行ける
所まで行こうと思っています。
♪ 絶唱
♪ 夕笛
♪ 恋唄
薄い茶系のジャケットで
アンコール
♪ 逢う瀬
作詞: 藤浦 洸 作曲: 戸塚 三博
アルバム「友情 舟木一夫の新しい名刺」 昭和49年10月
京は加茂川 たそがれに
誰を待つのか 川べりの
宵待ち草の 花ひとつ
君によく似たうつくしさ
あいにゆこうか あうまいか
あわねばなおも かなしさを
耐えてたたずむ 横顔に
散るは祇園の ともしびか
♪ 京の恋唄
アンコール曲は、京都でのコンサートに相応しい2曲を選んで頂き、南座
での3日間を堪能することができた。ステージ左右から放たれている上向
きのライトが、両脇にずらりと下がっている南座の赤い提灯を照らして、
美しい劇場の幕切れだった。舟木さんはゴールドの光に輝いて、私は心満
たされたままに名残惜しく、拍手を送り続けてしばしのお別れをしてきた。
④に続く
(舟木さんのトークは3日間をまとめましたので、申し訳有りませんが、話
された内容の記載が不十分であったり、順番が違ったりしているかも知れ
ません。)