舟木さんゆかりの江戸巡り~湯島~ | 満天の星Lovelyのブログ

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60周年をあれほどに輝かせながら61周年へと繋げていかれた舟木さん、本当にお見事でした!
2023年もこれからもずっと、素晴らしい夢時間を頂けますように・・・。

                      舟木さんゆかりの江戸巡り
 
                         ~ 湯島 ~
 
                湯島天神  梅まつり 2月8日(水)~3月8日(木)
 
 
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      学問の神様でもあると同時に梅の名所
     でもある湯島天神。  
                                                    深川八幡宮で恋の花を咲かせたら、何を
     あれこれ言うまでもなく、湯島の天神様に
     お参りしなくちゃいけない。
 
                                                    今年の梅の開花は随分と遅れたので、まだ
     三分咲きの時期だったが、切通坂の方から
     入ってお参りしてきた。 
 
     今年で55回となる梅まつり。
 
     階段左の梅まつりポスターを見ながら、丁度
     受験のシーズンでもあって参拝の人々で賑わう
     境内に入っていった。
 
 
 
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                    本殿前で参拝の順番を待つ人々
 
                    梅は三分咲きだった                                                 
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                                                            風情ある野点も少し寒そう
 
    ≪湯島天神の境内にて≫
 
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       湯島の天神様といえば”湯島の白梅”
 
       泉鏡花の「婦系図」を抜きには語れない。
 
       お蔦と早瀬主税の恋物語
 
       有名な境内の別れの名場面
 
       「別れろ切れろは芸者の時に言うものよ。
       今の私にゃ、いっそ、、、」とお蔦に迫られて
       主税は、、
       「月は晴れても心は暗黒(やみ)だ」
 
       明治の新聞小説は舞台になり映画になり、
       大物俳優たちによって繰り返し演じられた。
       湯島境内でのこの場面は、新派で最大の
       名場面になっていった。
                                     極め付きのお蔦は初代水谷八重子とか。
        泉鏡花 筆塚                  
  
      名場面は1942(昭和17)年、歌謡曲にもなって
      戦時中の人々の気持ちを捉えた。                 
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      「湯島の白梅」          
                                         作詞: 佐伯 孝夫
                                              作曲: 清水 保雄     
      
      ♪  湯島通れば 思い出す   お蔦主税の心意気
         知るや白梅 玉垣に     のこる二人の影法師  
 
           ~ ~ ~ ~
 
      ♪  青い瓦斯灯  境内を    出れば本郷 切通し~ 
 
 
    本郷真砂町に住む先生は、ついにお蔦主税の二人を
    認めてはくれなかった。
    恩師に背いてまでも結婚はねぇ~当時のことだから~。
    その悲劇を新派は舞台に乗せて見せてくれるのだが、
    原作の二人はその後波乱万丈の人生をたどるという。
      二人それぞれに、相応しい花が咲くことはなかったようなのである。
  
 
 
 
         「新 派」 碑                                                                イメージ 1
 
  残念ながら、こちらは「新派」碑の裏側である。
 
  もともと「新派」の碑は、松竹株式会社と水谷八重子
  さんが新派九十周年を記念して新橋演舞場玄関脇
  に建てられたもの、ということだ。
 
  題字は川口松太郎氏
 
  ますます碑の表を見たいものだが、丁度その場所
  にお店が出ていて入り込めない。
 
  題字はまたの日に改めることにして、せめて碑の
  由来だけでもと、写してきたのが下の写真。
 
  湯島の天神様と、新橋演舞場を介しての新派との
  深いつながり
 
  新橋演舞場、川口松太郎氏、水谷八重子さん
    ・・・ 
  舟木さんとの繋がりがだんだん近いものになって
  くる
    ・・・
  やはり舟木さんは、凄い繋がりを戴いていたのだと思う。
 
 
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  合格祈願の絵馬奉納も、家ではご利益があったりなかったりしたものだが、もう記憶の彼方である。
  しかしさすがは湯島の天神様、今年も相変わらず絵馬の奉納は盛況のようであった。
 
  帰りは緩やかな女坂を下ろうか、勾配のきつい男坂を下ってみようか。
 
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                       女 坂                                                                                                                                       
 

     男 坂
            
  

  そのうち、天神様正面の入り口鳥居辺りから、お祭りのような賑やかな声が聞こえてきた。
  どうやら、天神様からお神輿が出る時間に遭遇したようだ。

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  何台もの神輿を商店街の人たち
  が担ぎ、威勢の良い掛け声ととも
  に通りをゆっくりと練り歩いている。
 
 
 
  大変な人出・・・やはりお神輿の
  出るお祭りにはみんな引き付け
  られるようだ。 
 
 
 
 
 
 
   その昔は、合格祈願の絵馬奉納という身勝手な参拝客でしかなかったが、ゆっくり境内を歩いてみると、  
   紅白の梅に隠れて泉鏡花の筆塚あり、 「新派」 の碑あり。                          
   学問の神様菅原道真に相応しく、文学や芸術に今もちゃんとコミットしている神社ではないか。       
   湯島の白梅の名セリフだけを知っている、、 それだけではちょっと申し訳なかったので、泉鏡花に初めて
   お目に掛かることにした。
 
   早瀬主税とお蔦さんはこの界隈でどんな会話を交わしたのだろう。
   切通坂や女坂を登っていったのだろうか。
   もうすぐ原作が届くのだが、なにやら日本文学史をなぞっている気分である。
 
   梅の開花が遅くて心配された今年の”梅まつり”も、その後少しずつ満開に近づいて、無事終了したという
   ことだ。