日本の論点2024-2025/大前研一 24123 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

日本の論点2024-2025/大前研一 24123

 

★★★★★

何度も読むほどではないけど、

新しいものが出たときには一度は読んでおきたい、

大前研一さんの「日本の論点」シリーズ。

 

なぜ今回?とも思ったが、

今だから言えるのか。

 

 「日本を変えたい」という政治的野心に燃えた

 稲盛和夫氏の知られざる生涯

 

が実に興味深い。

 

 晩年は「JAL再生請負人」としての活躍、

 あるいはベストセラー『生き方』に代表される

 哲学者・仏門への帰依としてのイメージが強かった

 稲盛和夫氏であるが、根底に流れていたのは、

 エスタブリッシュメントへの対抗心 と、

  「日本を変え たい」というギラギラした政治的野心だった。

 その意味では財界活動に興味が薄かった

 松下幸之助氏(パナソニック創業者)とは対照的だった。

 

というまとめである。

 

実に面白いなぁと思ったのが稲盛和夫さんがあるとき

堺屋太一さんと大前研一さんを夕食で同席させて

「今、この部屋には日本を代表する2人のブレーンがいる。

 あなたたちが協力し合えばこの国は変わります。

 握手しなさい」

と言ったという。

 

日本を変えたい、というのは

稲盛和夫さんの「野心」だったのだろうか。

 

日本の論点 2022~23/大前研一 22017

 

日本の論点2021~22/大前研一 21005

 

日本の論点/大前研一 14275