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日本の論点2024-2025/大前研一 24123
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★★★★★
何度も読むほどではないけど、
新しいものが出たときには一度は読んでおきたい、
大前研一さんの「日本の論点」シリーズ。
なぜ今回?とも思ったが、
今だから言えるのか。
「日本を変えたい」という政治的野心に燃えた
稲盛和夫氏の知られざる生涯
が実に興味深い。
晩年は「JAL再生請負人」としての活躍、
あるいはベストセラー『生き方』に代表される
哲学者・仏門への帰依としてのイメージが強かった
稲盛和夫氏であるが、根底に流れていたのは、
エスタブリッシュメントへの対抗心 と、
「日本を変え たい」というギラギラした政治的野心だった。
その意味では財界活動に興味が薄かった
松下幸之助氏(パナソニック創業者)とは対照的だった。
というまとめである。
実に面白いなぁと思ったのが稲盛和夫さんがあるとき
堺屋太一さんと大前研一さんを夕食で同席させて
「今、この部屋には日本を代表する2人のブレーンがいる。
あなたたちが協力し合えばこの国は変わります。
握手しなさい」
と言ったという。
日本を変えたい、というのは
稲盛和夫さんの「野心」だったのだろうか。