書経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典/山口 謠司 24002 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

書経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典/山口 謠司 24002

 

★★★★☆

まずは昨夕の石川での地震。

元旦というに、、被災された方々にはお見舞い申し上げる。

 

本書は

運命を創る/安岡正篤 23365

で安岡正篤先生から薦められていたもの。

四書五経の中でも「書経」はまったく触れたことが無かったので、

お正月の時間がある時に挑戦。

 

 コラム  年号への願い

 「昭和」という年号は堯典の「百姓昭明、協和万邦」から取られました。

 六十四年と十四日という「昭和」は、

 我が国の歴代年号の中で最も長く続いた元号です。

 森鷗外の元号研究を引き継いだ漢学者・吉田増蔵が考案したものです。

 江戸時代中期にあった「明和」の元号も同じ文句から取られました。

 国民の平和そして世界各国が協力して

 共存繁栄を願うということを意味します。

 中国・最古の帝、堯の願いが込められた言葉です。

 

そうか。元号の「昭和」は「書経」が原典であったか。

 

 コラム 「平成」

 「平成」という年号は、大禹謨の

 「地平天成(地平かに天成る)」から採られました。

 「国の内外、天地にわたって平和が行われる」という意味です。

 これに似た言葉は、『史記』五帝本紀にも「内平外成」と書かれています。

 これを提案したのは、東京大学名誉教授、東洋史学者の山本達郎です。

 この時、他の新元号の候補は中国哲学者の宇野精一、

 そして中国文学者の目加田誠から提案されていました。

 

おお、平成も「書経」か。

書経の内容は一読では何とも言い難いものだったが、

安岡正篤先生がおっしゃる通り、何度も繰り返し親しもう。