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★★★★★
三年ぶり八回目。前回も1年に1度は読むべき本、
と当ブログに書いていたが、また三年あいてしまった。
諸君はこれから二年たつと、少なくとも資格の上では、
立派に一人前の先生として教壇に立つわけですが、
それは、教科書の内容を、型通り子どもたちに
授けるということだけですむわけではないのです。
すなわち真の教育というものは、単に教科書を型通りに
授けるだけにとどまらないで、
すすんで相手の眠っている魂をゆり動かし、
これを呼び醒ますところまで行かねばならぬのです。
すなわち、それまではただぼんやりと過ごしてきた生徒が、
はっきりと心の眼を見ひらいて、足どり確かに、
自分の道を歩み出すという現象が
起こって来なくてはならないのです。
しかしながら、このように相手の魂を
その根本から揺り動かして目を醒さすためには、
どうし もまず教師その人に、
それだけの信念の力がなければならぬでしょう。
すなわち生徒たちがその眠りから覚めて、
自ら起こって自分の道を歩む出すためには、
まず教師自身が、全力を挙げて自分の道を
歩まねばならぬでしょう。
人様から「先生」と呼ばれる教師の端くれとして、
このことは肝に銘じておかなければならぬ。
まず教師自身が全力を挙げて自分の道を歩むべし、と。