照心語録/安岡正篤 20219 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

照心語録/安岡正篤 20219

 

★★★★★

 

安岡正篤先生の本としては比較的薄く、文字数も少ないのだが

「ギュっ」と安岡哲学が詰まっている本。

 

 宗教と道徳

 本来、宗教と道徳を区別するのは

 西洋近代学の通念であって、

 東洋ではこの二者を道として一なるものと考えて来た。

 宗教によって国が衰滅するというのは、

 宗教と道徳を区別したが故の悲劇ともいえる。

 宗教という時、そこには自ずから道徳を含み、

 道徳という時、また内に宗教を含んでいる。

 道徳なき宗教、宗教なき道徳は誤れるものだ。

 宗教と道徳が深く結ばれ ているほど、

 真の宗教であり道徳である。

 

まさに仰る通りだな。。

某ビジネススクールで講師をさせて頂くときは

「まずは分けて、分解して理解すること」

を教えているが、安岡正篤先生のご著書を拝読するに

「一種の方便」という氣がしてならなくなる。

 

照心語録/安岡正篤 19057