私が離婚を決意して実家に戻ったのは、下の子が生まれてすぐでした。

上の子も、まだ離婚や引越しの意味もわからないほど小さかった。




元夫は自宅に帰ってこないことも多かったので、子どもが寂しがってお父さんを呼ぶこともなく。

私の実家でおじいちゃんおばあちゃんと遊んでもらえるので、子ども達は毎日イキイキと過ごしていました。






離婚が決まり、まず迷ったのが面会について。

子ども達の記憶に『お父さん』の存在はほぼなし。

上の子はうっすら覚えているだろうけれど、そもそも会いたいと言うほどに触れ合いがなかった。

そして、子ども達のことを考えているとは思えない言動を連発していた元夫。






離婚協議に入る時に、お互いに弁護士をつけました。

特に条件面で揉めてはいなかったのですが、話し合いにならないほどに逃げ回り、第三者を入れないと埒が開かなかったのですちょっと不満





私のお願いした弁護士さんは父親と同い年。

子連れで事務所を訪れた時に、まず言われたこと。




「今から仕事を探して1人で子どもを2人育てていくのは並大抵ではないよ。離婚しか本当に道はない?」




本当に親身に私たち親子を気遣ってくれる先生でした。

それがどんどん元夫のやってきたことが明らかになり。

相手の弁護士さんもお手上げ状態で話が進まなくなった時。




「早く別れさせてあげないとマズイね」




に変わり。

面会回数を公正証書に入れたいと伝えると




「多分会いに来ないだろうけど…」




と困ったように仰っていました。

私も、こんな恥晒しなことをして、子どもにも合わせる顔がないだろうと思っていました。






記憶がないなら、このまま会わずに済んだ方が良いのかな?

その方が子ども達も辛くないかもしれない。

元夫や元義両親に振り回されて、子ども達が後々大変な思いをするかもしれない。





元夫のことを知っている私の両親、相談していた恩師、友人は、皆一様に面会に反対しました。

私はどうするかを決めかねて、母子自立支援員さんに相談することにしました。

一番信頼して相談していたAさんです。





面会するかどうか迷っていると伝えると。



Aさん「まずは貴方の精神的な負担がないように配慮すると言う前提で…」





Aさん「貴方に恐怖があるなら、第三者が面会の場に立ち会えるような支援もあるのよ。

ただお金はかかるけど。」




犯罪者だったとしても。




インパクトのある言葉でした。

それくらいにとんでもない人間でも会わせるのか。

そして、それが子どもの権利。

でも、あの逃げ癖のある人間性をわかっているからこそ先が読める。




私「面会をしていても、途中から会わなくなって逃げるんじゃないかと不安なんです。

子ども達は父親に2度も捨てられることになる。

記憶がない今から会わせなければ、傷つくことはないのに。」




私が一番恐れていることを伝えると




Aさん「それでもいい。もし逃げて合わなくなったらそれまでのこと。

傷つくかもしれない。

でも数回でも、面会をした、会いにきてくれたという事実が、子どもの支えになることもあるから。

会わせないという選択を初めからしないほうが良い。」




今まで色んな人に相談した中で、自分に一番ストンとに落ちた、納得のいく返答でした。

子ども達の権利を、私の判断で奪ってはいけない。

少なくとも私が現段階で判断することではなかった。




傷つくかもしれないけれど、それも含めて面倒見るのが私の役目。

子ども達のために最善を考えて、失敗するかもしれない。




でも、胸を張って「母はここまで頑張った!」と言えるようにしようびっくりマーク





そう決心し、面会をできるように働きかけました。

それでも別居から1年以上は面会から逃げられましたが泣き笑い

それから数年たった現在、2人ともお父さん大好きに育ちました。




そして、子どもの権利とはいえ、もし虐待などで恐怖心があったら会わせなかったです。

子どもに危害を加えることはないとわかっていたから、面会を続けました。

それでも完全に預けるのは怖いので、その時々で考えながらの面会です。




あの時に、Aさんの言葉があったから頑張ろうと思えた。

Aさんに相談しなければ、おそらく面会はしていなかったでしょう。

もし、面会ができなかったとしても、後悔ないように行動できました。


本当に感謝しかありません。








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