ニコご訪問ありがとうございます!




2月に来日したイタリアのメローニ首相。岸田首相は会談で、本年6月に伊プーリアで行われるG7サミットへの協力を表明しました。


イタリア・プーリア州


3月には、次期戦闘機の第三国輸出容認が可決されました。公明党の主張により審議が深まり大きなブレーキが相互に法律化されました。


これは日本とイタリア(とイギリス)による共同開発により、年間1000件にのぼる中国、ロシアなどによる日本の領空侵犯への防御となります。


現行の戦闘機の寿命が迫るなか、最新技術の共有と世界平和への連帯へ、日本とイタリアの絆は、より深まるでしょう。







公明党の支持母体である創価学会がイタリアでインテーサ(宗教協定)を結んでから来年で10周年。


レンティ首相とSGI(創価学会インタナショナル)の代表がインテーサを調印。



手日本では"無宗教"と自認しながら、檀家制度で、何かしらの宗派の寺院に属している方が大半かと思います。


また、天照大神などが祀られている神社にお宮参りや初詣に出かけたり、神棚に手を合わせる方も多数います。


そして、旧統一教会をはじめ、新興宗教に入会している数は重複を含めると、軽く日本の人口を超えるとか。



SGIの代表がローマ教皇と謁見。



ウインク今日は、"世界市民"として盟友イタリアの宗教事情を学びたいと思います下矢印


<インタビュー>
元イタリア首相府参事官
アンナ・ナルディーニ 氏

⚫︎イタリアで長年続いたカトリックの国教制は、1984年に廃止されました。こうした歴史について教えてください。

イタリアの政教関係については、サルディーニャ王国時代の1848年を出発点としてお話ししたいと思います。この年に制定された「アルベルト憲章」の第1条では、カトリックが「国家の唯一の宗教」であるとし、国教制を定めました。この国教制の原則は、ファシズム政権下の1929年に、国家とローマ教皇庁との間で締結された「ラテラノ協定」においても、再確認されました。

戦後、イタリアは共和国制に移行し、48年に現行憲法が施行されました。その第8条には、全ての宗派が「法律の前に等しく自由である」と明記され、カトリック以外のあらゆる宗派も、国の法律に反しない限り、自己の規約により団体を組織する権利が認められました。

一方、第7条では、イタリア共和国とカトリック教会との関係性は、「ラテラノ協定により規定する」とあり、事実上、カトリックの国教制は維持される形となりました。
 
こうして、国教制と信教の自由との間に、齟齬が生じることとなったのです。それを“調整”したのが、84年に締結された「ヴィッラ・マダーマ協約」でした。カトリックが唯一の宗教であるという原則は、「効力を有しないものとみなす」とされ、これをもって、アルベルト憲章以来の国教制は廃止されました。

⚫︎カトリック以外の宗派と国家との関係性は、どのように発展したのでしょうか。

共和国憲法の第8条でも、すでに信教の自由はあらゆる宗派に認められ、国家との関係は「各宗教代表者との合意に基づき、法律により規定する」と定められていました。一方で、実際にカトリック以外の宗派と協約を結ぶまでには、長い時間がかかったのが現実です。

転換点となったのは84年、ヴィッラ・マダーマ協約に続き、キリスト教の少数宗派であるワルドー派と国家との間で、協約が結ばれたことです。これが、国家と宗教団体の協約である「インテーサ」を結んだ宗派(confessione con intesa)の第1号となりました。インテーサを締結することで、カトリック以外の宗派もさまざまな優遇措置を受けることが可能になりました。

ローマの名所の一つ「スペイン広場」
ローマの名所の一つ「スペイン広場」

⚫︎ナルディーニ氏はイタリア首相府で、インテーサの審査等にも携わられました。この宗教協約の重要性をどうお考えですか。

憲法で定められた、信教の自由と平等を確実に保障する上でも、非常に重要なものです。長くカトリックが国教であったイタリアで、国家が他の宗派との協約を結び始めたことには、大きな意義があるでしょう。

宗教団体がインテーサの締結を望む場合、協約の草案を首相府に提出することから、審査が始まります。団体は、法人格を有した団体でなくてはなりません。首相府の指示の下、法人の定款が国の法制度と矛盾していないかなどの確認がなされます。

首相府には専門の委員会が立ち上がり、申請者である団体の代表も参加して、協約について意見交換を重ね、必要に応じて修正を加えます。そうして完成した協約の最終案は厳正に審査され、承認された後、首相が調印することとなります。

その後、国会に提出され、上下両院を通過すれば、共和国大統領による発布、官報への掲載を経て、インテーサは発効されます。 

⚫︎国家とイタリア創価学会とのインテーサは、2015年に調印、翌16年に発効されました。イタリア創価学会には、どのような印象をお持ちですか。

インテーサが審査を経て首相による調印に至った場合、首相官邸で調印式を行うため、その準備を首相府が担うのが通常です。ところが、イタリア創価学会の場合はその必要はありませんでした。レンツィ首相(当時)が、創価学会の会館で調印式を執り行いたいと言ったからです。前例のないことでしたので、よく覚えています。

私も地域の創価学会の会館を訪れたことがありますが、とても洗練され、落ち着いた雰囲気でした。創価学会の皆さんが、協力し合って課題に取り組んでいる様子も見ることができました。

イタリアSGI


また、イタリア創価学会が長年にわたって、平和運動や宗教間対話、環境運動などに熱心に取り組んでこられたことも、よく理解しています。皆さんの活動を、私は高く評価しています。

創価学会をはじめ、インテーサを通じてさまざまな宗教の人と知り合いましたが、自らの信仰に真っすぐに生きている人ばかりでした。イタリアでは今もカトリック教徒が大半ですが、一方で、仏教をはじめ他の宗派を信じる人の割合は増加しています。あらゆる団体が、より良い社会を築くための活動を積極的に進めていくべきです。

そして、排他主義や民族差別を乗り越えるために、宗教間対話の重要性はますます高まっています。差異を超えた友情と対話があってこそ、平和的な共生が可能になると、私は思います。





ほっこりご閲覧ありがとうございましたお願い