すまんねこんな幼なじみで

すまんねこんな幼なじみで

私の幼なじみは27歳の若さで亡くなりました。
もう返事はないんですが、彼に向かってメッセージを書こうと思ってます。

私の幼なじみの名前は、ここではオサムと呼ぶことにします。


彼は中学の時に病気を発症し、それからずっと病気と闘っていました。


私は彼とは長い付き合いですが、実はそんなにしょっちゅう遊んでいた間柄ではありませんでした。

男女っていうのもあったかもしれないけど、そもそも私はあんまりマメじゃなくて。

一年に一回、連絡して会ったりっていうくらい。



いなくなって、正直心残りがいっぱいです。


私には彼について思い出話をする相手もあんまりいません。

彼にはいっぱい友人がいたけど、私にはその輪にはいなかったから。



でも彼は本当にすごい人だったから

こんな人がいたんだって伝えたいと思って。


そんなわけで彼との思い出を書いていこうと思います。






はじめから読んでいただければ嬉しいです。こちら

注:話に出てくる名前は全て仮名にしました。


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その夏休みに帰国して久しぶりに会ったとき






オサムは私の知らない間に


すっかりスポーツマンになっていました。




近所の市民プールに通い



余命宣告を受けた患者さんとは思えない体。








水泳で全国大会で上位にくいこんで



パラリンピックも夢じゃないと思えるところまできたんだそう。


















何が彼の原動力になってるんだろう






そう思いませんか。



















彼はこう言ってました。














「俺の病気って、世界でも少数例しかないんだよね。








そんな俺がこんだけ頑張って前を向いてさ




なにかしら成し遂げる背中を





同じ病気を持ってる子たちに見てほしいんだよね。





俺でもできたら




みんなも夢もてるじゃん。」














そう話すオサムの目は





ほんとにきらきらしていました。