その夏休みに帰国して久しぶりに会ったとき
オサムは私の知らない間に
すっかりスポーツマンになっていました。
近所の市民プールに通い
余命宣告を受けた患者さんとは思えない体。
水泳で全国大会で上位にくいこんで
パラリンピックも夢じゃないと思えるところまできたんだそう。
何が彼の原動力になってるんだろう
そう思いませんか。
彼はこう言ってました。
「俺の病気って、世界でも少数例しかないんだよね。
そんな俺がこんだけ頑張って前を向いてさ
なにかしら成し遂げる背中を
同じ病気を持ってる子たちに見てほしいんだよね。
俺でもできたら
みんなも夢もてるじゃん。」
そう話すオサムの目は
ほんとにきらきらしていました。