昔話 | すまんねこんな幼なじみで

すまんねこんな幼なじみで

私の幼なじみは27歳の若さで亡くなりました。
もう返事はないんですが、彼に向かってメッセージを書こうと思ってます。

オサムとの出会いは保育園のとき。




ええ正直ほとんど覚えてません。


オサムを覚えてないわけでなく、

そんな小さい頃のことそもそもはっきりした記憶がないんです。




でもオサムは


「俺結構覚えてるよ。」


よくそう言ってました。




私がどんなんだったとか、誰がいたとか。


そういう話をしてくれたけど、


ぶっちゃけそれが本当かどうか確かめる術がないからわからないんだけどね。











私の中ではっきりしたオサムと一番古い記憶というと、



中学三年生の卒業式。





いや飛びすぎでしょう!!



と思われるのはごもっともなんですけどね。






まぁちょっと言い訳になるけど、



オサムとは保育園で一緒だったけど、小学校は別々だったんです。


結構都会のこの町で、隣の小学校との関わりあいはゼロ。





それでも、綾瀬オサムの名前は忘れることなく覚えていました。





保育園で一緒だったから、母親同士がもちろん顔見知り。



よく母が


「綾瀬さんのお母さん見かけておしゃべりしたわ。」


と言っていたのを覚えてます。





「ああ、オサムのママね・・・。」


と、オサムに会わずとも、なんとなく話題に出ていたんです。








多分だけど、一度も小学校はオサムと会わずに過ぎたんじゃないかと・・・




覚えてないだけかもですが。












小学校を卒業し、お隣の小学校と同じ中学に進むことになりました。


つまりもちろんオサムとも同じ中学。







なんだけど、同じクラスになったわけでもなく




一学年5クラスあった私の学校。





彼を認識することのないまま時間が過ぎました。






いつからか彼に気付き、廊下で会えば挨拶するようになったかな。





というのは私の記憶で




彼の記憶ではそうではないらしく


(オサムは100パーセント俺の記憶が正しいと言ってるけれど)








ある時私に気付いていたオサムは



「マノさん。」

と話しかけたんだそう。







私の返事はというと





「え!?なんで私のこと知ってるの!?」








全くオサムのことを覚えていなかった





らしいんですね・・・。










そんなこと言ったっけなぁー









「ほんと失礼だったよ!俺マノだってすぐにわかったのにさぁ・・・。」










、、、




失礼しました、ほんと。