彼が一人暮らしを始めるきっかけは
余命宣告だったようです。
20歳まで生きられるかどうかわからない。
「なんで俺がって、本当に思ったよ。
なんで俺が死ななきゃいけないのかって。」
本当何もかも嫌になったと彼は言いました。
それでなぜ一人暮らしなのか。
平凡な私にはその行動の意味がわかりませんでした。
病気が進んで
余命宣告を受けた十代の少年が一人暮らし
病気がひどくなっても
手術前後の入院以外は
アパートへ戻って行きました。
その行動の理由は、彼の優しさでした。
余命を宣告されれば
誰だって自暴自棄に陥る可能性はあります。
彼もそうでした。
どうしたっていらいらしてまわりに当たってしまう。
悔しくて泣いてしまう。
彼は
家族に当たってしまう自分
感情を表す自分
それが嫌で。
苦しくても淋しくても
自分ひとりで生活していたようです。
何そのテレビドラマの主人公みたいなのって思いました。
オサムは
悲しくなるほど
カッコよすぎな男だったんです。