最初に手掛けた企画展は チェコ大使館で開催された ヤン・シュヴァンクマイエル氏への逆襲展 と題した尊敬してやまない氏に対してのオマージュ展でした。
http://www.youtube.com/watch?v=_GfqzeHf96I
これは地震直後で開催があやぶまれましたがチェコセンター所長のHolyさんの英断で開催にこぎつけツイッターで300以上のRTがかかるほど評判になっておりました。
評判は良かったけど平日のみで夕方5時迄というお役所仕事で行けなかったという観客の皆様の声に応えるカタチで ヤン・シュヴァンクマイエル氏への逆襲II《愛をこめて》をパラボリカ・ビスで開催。
http://www.yaso-peyotl.com/archives/2011/10/ii.html
http://www.youtube.com/watch?v=bcffT8OuEts
で、翌年2012年最初の企画として作ったのが 夜想・人形展2012[レクイエム/ルネサンス]
これは元々 3月11日の地震で不幸にも亡くなられた4万人もの人たちに対してあまり語られる事がなく だが それは私にとってとても辛い事だったのです。
これだけ大勢の人が一瞬で命を失うということは戦争以外ではこの国の歴史上最大の被災なのです。
それに対してなにも出来ないしそういった事象に対しあまりにも非力であるという事があまりにも辛くせめて2011年のクリスマスには失われた多くの命に対しての祈りを捧げたかった。
その為に本当はクリスマスを挟んでの展示にしたかったのですがスケジュール的に叶わずでも今年の最初の企画としてやろうということになり開催にこぎ着ける事が出来ました。
http://www.yaso-peyotl.com/archives/2012/01/yaso_doll_2012.html
人形とはヒトガタであり人をうつす物なのであればそれを捧げて祈れればと。
会場の中央に生命の木を配しそこから無数に伸びた鎖が人形と人をつなげて行く それは生きている者も死んでしまった者も等しくつなげてそこから新たな世界を垣間みる事ができないかと。
この展示は今でも自分の中ではとても大切な展示なのです。
「加虐的乙女の被虐的日常」展
これは大阪月眠ギャラリーでの展示でご縁を頂いた黒田武志さん川島朗さんとできれば大阪と東京の作家の交流を という趣旨のもとに立ち上げた企画でした。
最初に大阪に持って行く企画をどうするかと考えできれば最初は女性作家でと思ったのです。
それには また色々と理由はあるのですが。。
それで女性作家さんと考えた時に少なくとも当時私の周囲にいた女性作家さんの傾向として加虐性、被虐性の強い作家さんが何故かおおくそれはどうしてなのかしら?と。
時代性によるものなのか それとも東京という地方で女性が作家というポジションを取ろうとした時にそうなるものなのか?それとも女性という存在がそもそもそう言う傾向を有しているのか?
それで じゃあ それをそのまま展示しようと企画したのです。
この企画は大阪月眠ギャラリーとパラボリカの巡回展として開催致しました。
http://www.yaso-peyotl.com/archives/2012/05/kagyaku_higyaku.html
で
今回の諸星大二郎原画トリビュート展につながるわけなのです。
色々な展示企画にかかわってはいるのですが自分で企画運営したのはこれだけなんですね。
で 諸星大二郎原画トリビュート展なのですが 元々は私の個展をいたく気に入って下さった諸星大二郎さんにダメもとでパラボリカでの原画展をお願いしてみたのです。
そうしたら私の作る空間と作品が並んでいる世界に自分の原画を置くのならやっても良い という有り難い返事が返ってきました。
でも 私だけではあまりにもおこがましいと作家さん達に声をかけたところ予想外に反響が大きく我も我もと名乗りがあがりそれだけ諸星大二郎さんの影響の強さを改めて認識することになったのです。
今回の展示は過去から現在に至る膨大な諸星作品の中から特に厳選した(本当はかなり個人的な思い入れで選ばせて頂いた)原画20枚と今回の展示の為に描いて頂いた2点の新作を中心に13名の作家によるトリビュート展になります。
http://www.yaso-peyotl.com/archives/2013/02/moroboshi.html
また「諸星大二郎 トリビュート展」SPECIAL EVENTとして
ダンスと音のパフォーマンス
白井 剛 × SKANK (Nibroll)
ハチスノイト/Magdala ライブ&朗読
【Presque Grimm:Spectacle Noir~グリムのような夜の饗宴~】
本原章一/紅日毬子(虚飾集団廻天百眼)
http://www.yaso-peyotl.com/archives/2013/02/moroboshi_event.html
が開催されます。
もうすっかり私の手を離れて なんだかスゴい事になってしまったものだなぁと 思いつつも
それだけ現在のアーティスト達に多大な影響を今も与え続けている諸星先生の存在を改めて認識しているのです。
今回の展示を通じ諸星大二郎という作家からなにを私たちが受け取り次へなにをバトンしていけるのか?
これは私にとっても非常に興味深い事であり今からワクワクしているのです。
2月8日 午後7時よりオープニングパーティが開催されます。何方でも参加出来ますのでふるってご参加下さいませ!