"あなたのSTYLEを輝かせ、CAREERを磨く"
キャリアブランディング
株式会社CCI 代表取締役
元国際線チーフパーサー
研修講師の山本洋子です。
奄美地方と沖縄が梅雨入りし、
雨の季節が近づいてきた気配を感じる
東京の朝です。
今日はCAREER STORY第9話
入社合宿を終え、
同期が全国に散らばり、
地上研修の始まりです。
次回までのストーリーはこちら。
憧れのJALの制服を着て、
いよいよグランドホステスとして
デビューするのですが。。
そんな甘いものではありません。
デビューの前には、
研修という難関が待ち受けています。
私は配属されたのは、国際旅客部。
国際線を利用するお客様のケア全般です。
覚えることも
盛り沢山。
シンガポール行きの出発時刻は?
ホノルルと日本の時差は?
グアムに行くのにVISAは必要?
1番近いトイレはどこ?
両替はどこで出来る?
滑走路は何メートル?
お客様に何を聞かれても答えられるよう
様々な知識を叩き込まれます。
「グランドホステスって大変‼️」
あまりにも覚えることが多くて、
頭がパンパンです。
そして、業界用語‼️
これを覚えるのがまた大変なのです。
飛行機が空港に着陸することを
「オングラ」
予約をしているのに、現れない人のことは
「ノーショウ」
などなど。。。
とにかく横文字が多いのです。
そして、
私達は「エスクン」と呼ばれます。
スチュワーデス訓練生なので、
スチュワーデスの頭文字Sと訓練生の訓を
とって「S訓」。
ちなみにパイロット訓練生は「パイ訓」です。
略語はどの時代にもあるものですね。
そして次に待ち受けていたのが
怖〜い先輩の存在。
どこの職場にも必ずいる
お局的存在の大先輩です。
ご多分に漏れず、
しっかり、みっちりしごかれました。
何をやっても叱られる。
要領がつかめずモタモタしていても叱られ、
同僚と笑いながら仕事をしても叱られ、
時間内にランチをゆっくり食べていても
叱られる。
当時はパワハラなんて概念はありません。
完全年功序列、
新人が先輩に立てつくなんて
発想すら許されない時代です。
今では考えられないような厳しさ。
まるで修行です。
「何でこんなに怒られるの⁉️」
と何度となく思い、
心を煮えくり返しながらも堪えていましたが、
今言えることは、
厳しくしてもらってありがとう
なんです。
当時は何がいけなかったのか、
何で叱られているのか、
まったくわかりませんでした。
たぶん学生気分が抜けず、
騒いでいたからでしょう。
でも今振り返ってみると、
いじめに近い厳しい指導があって、
社会人の基礎がガッチリと出来上がった
と思います。
学生時代とは全く違う環境。
好き嫌いの感情を押し殺した人間関係。
お給料をもらうことの大変さ。
会社のブランドを背負う責任。
仕事のチームワーク。
外から見ていた世界と
現実の世界のギャップ。
今とは随分違う極めて昭和な環境ですが、
25年間、長く一つのキャリアを
積み重ねてこれたのは、
この試練を乗り越えたから。
自分にとって、
辛く、厳しく、しんどいこと。
それは何ものにも変え難い
神様からのギフトです。
その時はありがたさがわからなくても、
神様からのギフトをきちんと受け取り、
箱を開けた人は
キャリアの道が開けていくのです。
耳の痛いことをきちんと聴く。
キャリアを輝かせるためには、
とても必要なことなんです。
"あなたのSTYLEを輝かせ、CAREERを磨く"
キャリアブランディング
キャリアを見つめ直すきっかけになれば
嬉しいです。
今日も最後までお付き合いいただきまして、
ありがとうございます。