「インポスター症候群」は1970年代に心理学者が提唱した。客観的に高い評価を得ても自分の能力や達成したことを肯定的にとらえられず、周囲をだましている詐欺師のような心理状態になることを指す。自分の実力を過小評価しがちな女性に多くみられるというが、その思い込みに根拠がないことは多い。
(日本経済新聞8月25日朝刊より抜粋)
とのこと。
職場で昇格出来る実力があるにも関わらず、昇格を辞退する女性が多いのはこの詐欺師症候群であることが多いらしいのです。
何とも奥ゆかしい謙虚な考え方ですが、それが度を越してしまうと何でも「症候群」に分類されてしまう世の中です。
謙虚であることはある意味美徳でもありますが、自分の実力や自分そのものを過小評価してしまうのは、もったいないことです。これは周りの人間がとやかく言う話ではなく、自分自身の問題。いくら周りがその人の実力を認め評価しても、本人が「私なんて、、、」と思ってしまったら仕方がないことです。
すべてに自信がある人はそうそういませんが、自信がない人は謙虚である反面、人の目を気にしていることも多いものです。「こんな私がリーダーになれるかなぁ」と思う反面、「私だけリーダーになったら、同期の〇〇ちゃんに嫌われるかなぁ」とか他者視点で考えてしまう人が多いのです。
出る杭は打たれる日本では、逆風を受けるなら大人しくしておこう‼️も処世術の一つですが、人の目を気にして生きていくのは、あまりにも窮屈です。
人がどう思おうが、私はわたし‼️この境地に立つことが出来れば、人生怖いモノはありません。
程度の差はあれど、人間は根本的には自分にしか興味がない生き物です。だから自分が気にするほど、相手はあなたのことを気にはしていません。そう考えると、他人の目を気にし過ぎることほど無駄なことはないのです。
自分を磨き、自信をつけることも大事ですが、他人の目を気にしない開き直りと鈍感さを身につけることです。
人をだますのではなく、自分をだます詐欺師になることが、生きやすくビジネスでの成功も手にすることが出来るのかもしれません。
生きづらい世の中で、ちょっと見方を変えるだけで気分が楽になる処世術をご紹介しています。参考にしていただけましたら嬉しいです。
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