今日は人がいなかっただけじゃなく、会議もあったり、新たな入所者の受け入れもあったり、
他の病院へ入院する人もいたりで、普段はやらない仕事を急遽任されてしまった。
と言っても別に嫌じゃない。
普段、近くで見ていてあまりにも雑・・・と言うか適当と言うか、流れ作業的に淡々とこなしている職員を見て
それじゃ気持ち良いはずの入浴も気持ち良くなるわけないよ・・・と思っていたので、患者さんにとっては
良かったのかもしれない。
私は機械浴で洗髪と洗顔と髭剃り担当。
本来、介護職員が行う時は・・・
①患者さんを機械浴にセットする。
②シャワーを出す。
③髪の毛を濡らして頭を洗う。
④顔を洗い男性ならひげを剃る。
⑤髪の毛を流し、顔を流す。
⑥シャワーを止める。
⑦機械浴から出し、次の洗い場へ移動。
誰がやっても、同じ流れで行くだけだが、みてるとせわしく、気持ちよさそうに全く見えない。
なので、「 ちょっとやり方違いますけど構わない?」 と確認し、私は私のやりたいようにさせてもらった。
①シャワーを出し、機械浴内を暖める。
②患者さんを機械浴に入れる。
③蒸しタオルを用意し、顔に乗せる。
④髪の毛を濡らして頭を洗う。「 痒いところはありませんかぁ?」と確認する。
⑤蒸しタオルを外し、顔を洗いひげを剃る。
⑥軽く蒸しタオルで泡をふきとる。
⑦髪の毛を流し、最後に顔も軽く流す。
⑧顔をふきながら耳の中もふいて、最後に頭をタオルで包む。
⑨シャワーを止めて機械浴から出し、次の洗い場へ移動。
と、やっているのを見ている介護職員。
「 **さん、そんな事やってたら、全員時間内に入浴終わりませんよ。そこまで丁寧にやらなくて良いから。」と
言ってきましたが、「 大丈夫。全員入れます。」 と。
洗い終わって、次の洗い場に行く時、「 気持ち良かったぁ。」 と喜びの声。 良かったです。
他所の施設での流れはまた違うかもしれませんが、きっと作業工程が多い=時間がかかると
単純に思ってしまいがちなんでしょうが、そうじゃ~ないのです。
例えば、介護職員のやり方と私のやり方とで説明しますが、シャワーを止める事で機械浴内の温度が
下がり、シャワーカーテンも冷えてしまうので、患者さんを機械浴に入れた時、カーテンは冷たいわ、
浴内が温まってないわで非常に不快な思いをします。誰だって冷たいカーテンが身体に触れれば嫌なはず。
だから私は最初にシャワーを出し、カーテンを温め、機械浴内も温めておきます。
そして蒸しタオル。 蒸しタオルはシャワーのお湯でさっと作り、鼻をふさがないよう顔に乗せてあげますが、
これは機械浴内のシャワーが顔にかかるのを防ぐだけではなく、顔全体を温める事で、皮脂汚れを浮かすので
洗顔をするのに顔中をゴシゴシしなくても軽くなでるだけで汚れが落とせるわけです。皮膚も柔軟になるので
髭剃りもしやすく、皮膚も痛めずに済むのです。 高齢者は剃刀負けしやすいので、短時間でサササっと
ひげもそれます。
手間がかかっているように見えて、実はそんなに手間がかかっていません。
シャワーのところにタオルをセットしておくので、蒸しタオルもすぐ用意できます。
ちなみに、そんな事やってたら全員時間内に入浴終わりませんよ!と言われましたが
いつもなら午前は11時半まで、午後は15時半まで・・・のところ、今日は午前11時、午後15時には
全員入浴完了しました。 手間をかけても、効率よく仕事をしていれば時間内に終わります。
手間をかけていないのに効率が悪ければ時間内には終わりません。
患者さんにとって、どちらが良いのかは言わなくてもわかると思いますが、何のための入浴なのかを
考えて欲しいものです。清潔保持だけが目的ではなく、入浴は心身ともにリラックス出来るものでなければ
なりません。 普段騒ぐ患者さんも、今日はとてもおとなしかったです。
全身担当の私の好きな先輩が、「 良かったねぇ、今日は**さんが洗ってくれたんだ、気持ち良かったの?」と
聞いたら、「 良かったぁ、とても良かったぁ。」とね。
まぁ、職員はみなバタバタしてましたが、患者さんはご満足して頂けたようで何よりです。
いつも独りごとの多い可愛い患者さんも、一日中・・・・「 お風呂良かった、気持ち良かった。お風呂良かった。
気持ち良かった。 お風呂に入りたいですよ~、もう一度お風呂に入りたいですよ~。」とエンドレス。
機会があったらまた入れて差し上げたいと思います。