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万休寺のブログ

真宗大谷派万休寺のブログです

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今日は春彼岸の法要でした。

陽射しが春の訪れを感じさせますが、まだ空気が冷たいことと
外をみればまだ雪の山がもう少し
暖かくなるまで時間がかかりそうな様子です。

墓地の雪もまだ50センチから1メートルくらいありそうです。

お彼岸は、ま東からお日様が上り
ま西にお日様が落ちていく日です。

これは、西方浄土に思いを致すということと、
お釈迦様の説かれた中道の教えを表しているとされます。

中道とは偏った考え方、行動をしないということで、
つまりは今、自分の考え方、行動をもう一度見つめ直す都いうことでないかと思います。
いままで「こうだ!間違いない!」と思っていたことが解きほぐされていく日がお彼岸でないでしょうか。

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人は
まっすぐに見る眼を持って生まれ
後天的に獲得した斜めに見る眼をもてはやし
いつかまた手放していく
ならば早く手放した者勝ち

バガボンド24巻の表紙の裏の言葉です。

この言葉のあとに

そうすることが難しいこの世ではあるけれど

と続いています。

年齢を重ねていくに連れ

権力や付き合いの建て前、見栄、損得、いろいろなもののフィルターをつけて物事を見てしまいす。

子供の眼は正直で物事をまっすぐに見つめています。

子供のように言い訳をしない見つめ方をしたいものです。

ならば早く手放した者勝ち
そうすることが難しいこの世ではあるけれど

とありますが
すべての権力、損得、偏見、見栄を手放すということは、生きている限り無理です。

しかし、生まれ持った、まっすぐに見つめる眼に問いかけ続けながら
難しいこの世を生きていくことが大切なんだと思います。



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よろこびは
二人で分けると
倍になり
かなしみは
二人で分けると
半分になる

慈悲という言葉はよく耳にする言葉ですが

「どうかお慈悲を。。。」
なんてテレビで聞くことはあるとおもいますが、

どのような意味であるかということはあまり考えられていないように思います

慈悲とは如来のはたらきです。

抜苦与楽(バックヨラク)と言って、苦を抜いて、楽を与えるはたらきを慈悲の働きといいます。

苦しんでいる人に寄り添ってその苦しみを自分の苦しみとして一緒に苦しんでくださるのが如来です。

この場合の如来とは、

私たち一人ひとりがいただいている「いのち」のはたらきであります。

頭で考えて行動することと違ってコントロールすることはできませんが

悲しんでいる人がいたらそっと寄り添うことで

その悲しみを半分持ってあげることができる。これが私たちがいただいた「いのち」です。