俺ミス50傑 前章
上半期ランキング以来の更新で何書けば良いか分からないから前置き無しで始めようか。といいつつタイトルに前章とつけてますが。
さて、今回のランキングはというと、とりあえずミステリ500冊突破(正確に言うと「ミステリ作家が書いた作品500冊」)したということで私的至高の50選をしてみるって試み。
まぁでもよく考えてみようか。500冊から50冊選ぶってのは=10冊から1冊選ぶってことなわけでじゃあ分かりやすく綾辻行人を例に出してみる。十角館、水車館、迷路館、人形館、時計館、黒猫館、暗黒館、びっくり館、殺人鬼、殺人鬼Ⅱのうちイチバン好きなの選べって言ってるのと同じね。結構悩むじゃねえか...。
ちなみに今年は9/26(月)現在で185冊読了。200冊は行けそう。
そんなわけで大学入ってミステリだけ読んだワタシのランキング行きますぞ。
Now Listening...
Everyone, Eneryone / LOVE PSYCHEDELICO
さて、今回のランキングはというと、とりあえずミステリ500冊突破(正確に言うと「ミステリ作家が書いた作品500冊」)したということで私的至高の50選をしてみるって試み。
まぁでもよく考えてみようか。500冊から50冊選ぶってのは=10冊から1冊選ぶってことなわけでじゃあ分かりやすく綾辻行人を例に出してみる。十角館、水車館、迷路館、人形館、時計館、黒猫館、暗黒館、びっくり館、殺人鬼、殺人鬼Ⅱのうちイチバン好きなの選べって言ってるのと同じね。結構悩むじゃねえか...。
ちなみに今年は9/26(月)現在で185冊読了。200冊は行けそう。
そんなわけで大学入ってミステリだけ読んだワタシのランキング行きますぞ。
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2011上半期俺ミスランキング 10位→1位
10位 過ぎ行く風はみどり色 / 倉知淳 1/20
ミステリには様々なトリックが用いられるがこと「心理トリック」に関しては倉知淳の右に出るものは果たしていないのではなかろうか。猫丸先輩が登場する作品で唯一の長編だが先輩の出番が非常に遅くその点はやや不満に思ってしまった。しかしトリックはやはり本物である。障害を使ってのトリックには気付くことは決してできないだろう。殺人が起きているのに読後感が非常に良い傑作。
9位 虚構推理 / 城平京 6/18
『名探偵に薔薇を』という傑作から12、3年ぶりに出た新作。虚構に虚構を重ねることでそれが真実になるのだ。本書はまず設定が興味深い。主人公の男は件(くだん・妖怪)と人魚の肉を食べており不死身+死ぬ間際に未来決定能力を使うことができる。主人公の女のこは1眼1足で妖怪たちのボスなのだ。うむ、これだけの設定では全く意味がわからないだろうが。とにかく解決は論理的であり非常に読み応え抜群で痺れる作品であった。シリーズ化するようで期待は高まる。
8位 眩暈を愛して夢を見よ / 小川勝己 1/21
クレイジーな小川作品の中でも本書は正統派のミステリだ。予想を遥かに超えた面白さと『匣の中の失楽』のような何が現実なのかわからなくなるような眩暈感も圧倒的。オチなど一言で表すと夢オチに過ぎないのだがとにかく素晴らしい作品。
7位 私たちが正座を盗んだ理由 / 北山猛邦 6/12
ご多分に漏れず自分も城シリーズでの物理の北山をイメージしていただけにこの作風には少々吃驚。けれどもどの短編もやはり「終末への予感」を表現している点はやはり北山作品故か。抜群に面白かったのは「恋煩い」だろう。途中でオチの想像はつくのだが最後数行を読みながらくるぞくるぞと構えていたけれど想像を超えた悪意の塊を見せつけられて笑わずにはいられない素晴らしい作品だったと思う。他の短編も良くできていたと思うがやはりこれを始めに読まされていただけにインパクトが薄いのは否めない。「妖精の学校」は恐ろしいなぁ...。
6位 火蛾 / 小泉迦十 5/27
傑作。「イスラム宗教」をミステリに用いてのこの世界観は初めての体験で非常に興味深く読むことができた。日本人の大半が無縁なものって言ったら宗教だろうし諸外国の宗教に熱心な信仰をしている人々なんて正直俺は1ミリも理解できていないと思うんだけれど本書を通して少しでも理解というよりはそういう考え方もあるんだなくらいの認識はできたんじゃないかとは思う。連続殺人の推理も非常に鮮やかで何より神秘階梯の七段に絡めての動機などはもう本当に拍手したくなった。ちなみについ先日、メフィスト受賞者の同窓会があったそうで10年ぶりに復活することが決定した模様。楽しみすぎる。
5位 神様ゲーム / 麻耶雄嵩 5/14
ミステリーランドにこんな作品を書くなんて最低だけど最高に面白い作品。ラストはまた読者に考えさせるという麻耶の嫌らしさが如実に表れている。母親犯人説、父親犯人説、どれが正しいのかわからないがそれはそれで楽しい。なおこの作品の続編がメフィストで連載開始したということで更なる楽しみができた。
4位 叫びと祈り / 梓崎優 5/31
この新人、紛れも無くずば抜けている。『放課後探偵団』収録の「スプリング・ハズ・カム」を読んだ瞬間にそう思ったのだがデビュー作を読んでみて改めて確信した。流石、10年に1人の逸材と言われているだけあるなと。本当に綾辻以降の本格を牽引するのは彼だろうと。文章上手いしトリック秀逸だし世界観も火蛾に似てるしで騒がれないわけがない。「砂漠を走る船の道」は本書の中でも別格。短編が優れているのはわかったので次の長編でいよいよ評価が決まりそうだ。
3位 Another / 綾辻行人 6/27
綾辻の本気である。綾辻×学園×ホラーミステリで面白くないわけがないのは分かってたが予想以上に読み応えがあったし読みやすさは言わずもがな。序盤は恒一に対して誰も呪いのことを教えないことがとにかくもどかしいのだがその秘密めいた雰囲気が良い。本書の優れた点は<もう一人>の正体もだが「果たして三崎鳴は存在するのか」を恒一が実感するまでの過程じゃなかろうか。読んでいて本当に鳴は存在するのか実は幽霊じゃないかって疑いながら読むのは凄く楽しめた。鳴=橋本愛はハマリ役だろうな。映画も期待せざるを得ない。
2位 新世界より / 貴志祐介 5/2
ミステリランキングに入れるか悩んだがこれは入れざるを得まい。悪鬼を倒す方法についてはミステリ的要素が含まれていた。圧倒的ボリュームでこの面白さ、大傑作。もはや語ることはない、とにかく読んで欲しい。
1位 ディスコ探偵水曜日 / 舞城王太郎 2/18
上半期1位はこの作品。というか現時点で『夏と冬の奏鳴曲』を抜いてのオールタイムベスト。こんな作品おそらく今後何十年と出てこないと思う。ミステリで風呂敷を広げSFで風呂敷を畳むという通常とは逆のことをやってのける離れ業。誰もこんなこと思いつけない誰もこんなこと書けない唯一無二の舞城王太郎YEAAAAAAAAAAH!!
雑感
ディスコといい新世界よりといい上半期は超長編が郡を抜いて面白かった。作家では小川勝己、真梨幸子、倉阪鬼一郎、石崎幸二の作品を結構読んでるように思う。しかし改めてランキング付けの難しさを思い知った。色々吟味した結果30作品に絞ることができたがここから10作品に絞るのには悶絶。惜しくも10作品から洩れた作品は何とか年末のランキングに残れるといい。けれどももっと面白い作品にも出会えるといい。
ミステリには様々なトリックが用いられるがこと「心理トリック」に関しては倉知淳の右に出るものは果たしていないのではなかろうか。猫丸先輩が登場する作品で唯一の長編だが先輩の出番が非常に遅くその点はやや不満に思ってしまった。しかしトリックはやはり本物である。障害を使ってのトリックには気付くことは決してできないだろう。殺人が起きているのに読後感が非常に良い傑作。
9位 虚構推理 / 城平京 6/18
『名探偵に薔薇を』という傑作から12、3年ぶりに出た新作。虚構に虚構を重ねることでそれが真実になるのだ。本書はまず設定が興味深い。主人公の男は件(くだん・妖怪)と人魚の肉を食べており不死身+死ぬ間際に未来決定能力を使うことができる。主人公の女のこは1眼1足で妖怪たちのボスなのだ。うむ、これだけの設定では全く意味がわからないだろうが。とにかく解決は論理的であり非常に読み応え抜群で痺れる作品であった。シリーズ化するようで期待は高まる。
8位 眩暈を愛して夢を見よ / 小川勝己 1/21
クレイジーな小川作品の中でも本書は正統派のミステリだ。予想を遥かに超えた面白さと『匣の中の失楽』のような何が現実なのかわからなくなるような眩暈感も圧倒的。オチなど一言で表すと夢オチに過ぎないのだがとにかく素晴らしい作品。
7位 私たちが正座を盗んだ理由 / 北山猛邦 6/12
ご多分に漏れず自分も城シリーズでの物理の北山をイメージしていただけにこの作風には少々吃驚。けれどもどの短編もやはり「終末への予感」を表現している点はやはり北山作品故か。抜群に面白かったのは「恋煩い」だろう。途中でオチの想像はつくのだが最後数行を読みながらくるぞくるぞと構えていたけれど想像を超えた悪意の塊を見せつけられて笑わずにはいられない素晴らしい作品だったと思う。他の短編も良くできていたと思うがやはりこれを始めに読まされていただけにインパクトが薄いのは否めない。「妖精の学校」は恐ろしいなぁ...。
6位 火蛾 / 小泉迦十 5/27
傑作。「イスラム宗教」をミステリに用いてのこの世界観は初めての体験で非常に興味深く読むことができた。日本人の大半が無縁なものって言ったら宗教だろうし諸外国の宗教に熱心な信仰をしている人々なんて正直俺は1ミリも理解できていないと思うんだけれど本書を通して少しでも理解というよりはそういう考え方もあるんだなくらいの認識はできたんじゃないかとは思う。連続殺人の推理も非常に鮮やかで何より神秘階梯の七段に絡めての動機などはもう本当に拍手したくなった。ちなみについ先日、メフィスト受賞者の同窓会があったそうで10年ぶりに復活することが決定した模様。楽しみすぎる。
5位 神様ゲーム / 麻耶雄嵩 5/14
ミステリーランドにこんな作品を書くなんて最低だけど最高に面白い作品。ラストはまた読者に考えさせるという麻耶の嫌らしさが如実に表れている。母親犯人説、父親犯人説、どれが正しいのかわからないがそれはそれで楽しい。なおこの作品の続編がメフィストで連載開始したということで更なる楽しみができた。
4位 叫びと祈り / 梓崎優 5/31
この新人、紛れも無くずば抜けている。『放課後探偵団』収録の「スプリング・ハズ・カム」を読んだ瞬間にそう思ったのだがデビュー作を読んでみて改めて確信した。流石、10年に1人の逸材と言われているだけあるなと。本当に綾辻以降の本格を牽引するのは彼だろうと。文章上手いしトリック秀逸だし世界観も火蛾に似てるしで騒がれないわけがない。「砂漠を走る船の道」は本書の中でも別格。短編が優れているのはわかったので次の長編でいよいよ評価が決まりそうだ。
3位 Another / 綾辻行人 6/27
綾辻の本気である。綾辻×学園×ホラーミステリで面白くないわけがないのは分かってたが予想以上に読み応えがあったし読みやすさは言わずもがな。序盤は恒一に対して誰も呪いのことを教えないことがとにかくもどかしいのだがその秘密めいた雰囲気が良い。本書の優れた点は<もう一人>の正体もだが「果たして三崎鳴は存在するのか」を恒一が実感するまでの過程じゃなかろうか。読んでいて本当に鳴は存在するのか実は幽霊じゃないかって疑いながら読むのは凄く楽しめた。鳴=橋本愛はハマリ役だろうな。映画も期待せざるを得ない。
2位 新世界より / 貴志祐介 5/2
ミステリランキングに入れるか悩んだがこれは入れざるを得まい。悪鬼を倒す方法についてはミステリ的要素が含まれていた。圧倒的ボリュームでこの面白さ、大傑作。もはや語ることはない、とにかく読んで欲しい。
1位 ディスコ探偵水曜日 / 舞城王太郎 2/18
上半期1位はこの作品。というか現時点で『夏と冬の奏鳴曲』を抜いてのオールタイムベスト。こんな作品おそらく今後何十年と出てこないと思う。ミステリで風呂敷を広げSFで風呂敷を畳むという通常とは逆のことをやってのける離れ業。誰もこんなこと思いつけない誰もこんなこと書けない唯一無二の舞城王太郎YEAAAAAAAAAAH!!
雑感
ディスコといい新世界よりといい上半期は超長編が郡を抜いて面白かった。作家では小川勝己、真梨幸子、倉阪鬼一郎、石崎幸二の作品を結構読んでるように思う。しかし改めてランキング付けの難しさを思い知った。色々吟味した結果30作品に絞ることができたがここから10作品に絞るのには悶絶。惜しくも10作品から洩れた作品は何とか年末のランキングに残れるといい。けれどももっと面白い作品にも出会えるといい。
2011上半期俺ミスランキング 前章
嫌がらせのような暑さに突入してしまって、夏。
今年の俺は変わってしまった。何が変わったのかと言うと4月からついに単行本、ノベルス、BOXに手を出すようになったことだ。これでミステリの幅が2倍、3倍に広がったわけだ。ということは必然的にランキングにはこれらが襲い掛かってくる。群雄割拠の時代に突入じゃああああい!
今年は本日6月28日までに読んだ本の数124冊
結構良いペースで読めておりミステリ500冊まであと60冊ほどになったから更に精進するぜ。
Now Listening...
さようなら、おかえり / YUKI
今年の俺は変わってしまった。何が変わったのかと言うと4月からついに単行本、ノベルス、BOXに手を出すようになったことだ。これでミステリの幅が2倍、3倍に広がったわけだ。ということは必然的にランキングにはこれらが襲い掛かってくる。群雄割拠の時代に突入じゃああああい!
今年は本日6月28日までに読んだ本の数124冊
結構良いペースで読めておりミステリ500冊まであと60冊ほどになったから更に精進するぜ。
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さようなら、おかえり / YUKI
2010俺ミスランキング 10位→1位
10位 消失! / 中西智明 1/4
本当に探しに探しまくった文庫の1つ。まだ100冊前後しかミステリを読んでない時期に読めて幸せだった。ミッシングリンクを分かりやすくしたのはおそらく作者の罠。その後の密室も罠。最後の真犯人で読者を騙すための布石にはおそれいった。作者が自ら必読と言ってるんだから皆さん読みましょう。そんな作者が消失!してしまったわけですがね。
9位 暗黒館の殺人 / 綾辻行人 12/7
4冊合計2000頁の超大作を3日で読んだ私、学校などそっちのけでした。まぁ一言で言えば夢オチになるんだろうけどこの館の集大成は凄まじいと思う。更にはトリックには『殺人鬼』テイストも加わっていて綾辻ワールド全開。改めて1番好きな本格作家は誰かと訊かれたら迷わず「綾辻行人」と答えるだろう。一瞬、麻耶と迷ったが。
8位 鴉 / 麻耶雄嵩 8/29
麻耶作品の中で群を抜く読みにくさのせいで序盤はとにかく頁が進まず頭に内容が入らないし登場人物の名前も覚えにくい。だが本当に最後まで読んでよかったと思った。あの圧倒的カタルシス、これがあるから麻耶は大好きだ。「は?は?は?」→「あぁすげぇ・・・」これが全てだ。
7位 匣の中の失楽 / 竹本健治 12/22
四大奇書の1つ。構えて読む必要は全くなかった。「青春ミステリ」にカテゴライズしてもいい。現実の出来事なのか小説内の出来事なのか読み進めるうちに最早判断がつかなくなる。自分はいつからこの小説という匣の中に閉じ込められていたのだろうか、作者の思惑通りに嵌ってしまった感がある。確かに『虚無への供物』の影響をモロに受けているみたいで推理比べのシーンなど非常に読み応え十分。2章と4章の小説の謎がまさか解決されず放置されるなんてたまったもんじゃないがな!紛れもなく大傑作である。
6位 赤朽葉家の伝説 / 桜庭一樹 11/16
日本に生まれてこんな小説が読めてよかったと心から思える作品。もはやミステリの枠に収まりきらない文学作品。ミステリは第3部に少しあるだけなんだが第1部が圧巻だ。戦後の昭和の日本の地方都市で力強く生きる人を描いているんだが本当に本当に一般人にも読んでほしい。
5位 秋期限定栗きんとん事件 / 米澤穂信 9/8
大好きな小佐内さんが春と夏を経て大きく、そして黒く成長する物語。あまりにもベタ惚れし過ぎてそれを力説したらスペランカーな友達に気持ち悪がられたのだが、とりあえず春季を読ませ夏季を読ませたら彼もやはり虜になっていた。ちなみに秋期も古本屋で見つけたから彼の分を買ってやっているという状態。冬季はまだか。
4位 交換殺人には向かない夜 / 東川篤也 11/6
これも久しぶりに「やられた」作品。まさか時系列をずらされているとは思いもしないから当然そのシーンでは何が起こっているのかがわからない。しかし今ふと思ったがこの作品に密室も加えていたらとんでもない作品になっていただろうな、ってそうかこれは交換殺人の話か。いや何でもないです。素晴らしい作品です。
3位 首無の如き祟るもの / 三津田信三 12/13
人は何故死体の首を切るのか。必ず理由があるはずなんだけどミステリではその理由は出尽くしたと思われていた。が、この大トリックがついに生まれてしまった。本当に後世まで必ず残るだろう作品。凄いよこの首切りトリックは。前作『厭魅の如き憑くもの』よりは読みやすく、ホラーが-、ミステリが+された出来。このトリックを例えるならば「友達の友達はアルカイダ」
2位 弁護側の証人 / 小泉喜美子 2/14
これまでミステリを読んできたけど1ページ目から騙されていたなんて初めてですよ。はっきり言ってありえないだろこういうことは。俺はまったく踊らされたピエロだよ、本当に脱帽。ちなみにこの作品は50年前のものです・・・。翻訳ものみたいな文章だけどそこは悪しからず。
1位 夏と冬の奏鳴曲 / 麻耶雄嵩 10/25
今年の1位はこれ『夏と冬の奏鳴曲』で決まり。偶に帯や裏の説明に「驚天動地」と書かれたものを目にするがはっきり言ってこの作品こそが「驚天動地」、「圧倒的眩暈感」という文句に相応しい。ラストで明らかになる同一人物の存在、天変地異の密室トリック。もはやアンチミステリだ。麻耶に心酔してしまった1冊。私の本格の頂点。
雑感
今年は麻耶、舞城、綾辻イヤー。というか読んだ本のおそらく5分の3は本格だったから本格イヤーでしょうか。とにかく本格に収穫の多い年。そんな僕が来年読みたいと思っているのはもちろん本格なんだけど、歌野晶午と東川篤也は読みつくしたいかなぁ。あと、海外の名作も買って積んだままだから読まないといけない。って色々考えながら書いてたらもうこんな時間やないか!チャオ!
本当に探しに探しまくった文庫の1つ。まだ100冊前後しかミステリを読んでない時期に読めて幸せだった。ミッシングリンクを分かりやすくしたのはおそらく作者の罠。その後の密室も罠。最後の真犯人で読者を騙すための布石にはおそれいった。作者が自ら必読と言ってるんだから皆さん読みましょう。そんな作者が消失!してしまったわけですがね。
9位 暗黒館の殺人 / 綾辻行人 12/7
4冊合計2000頁の超大作を3日で読んだ私、学校などそっちのけでした。まぁ一言で言えば夢オチになるんだろうけどこの館の集大成は凄まじいと思う。更にはトリックには『殺人鬼』テイストも加わっていて綾辻ワールド全開。改めて1番好きな本格作家は誰かと訊かれたら迷わず「綾辻行人」と答えるだろう。一瞬、麻耶と迷ったが。
8位 鴉 / 麻耶雄嵩 8/29
麻耶作品の中で群を抜く読みにくさのせいで序盤はとにかく頁が進まず頭に内容が入らないし登場人物の名前も覚えにくい。だが本当に最後まで読んでよかったと思った。あの圧倒的カタルシス、これがあるから麻耶は大好きだ。「は?は?は?」→「あぁすげぇ・・・」これが全てだ。
7位 匣の中の失楽 / 竹本健治 12/22
四大奇書の1つ。構えて読む必要は全くなかった。「青春ミステリ」にカテゴライズしてもいい。現実の出来事なのか小説内の出来事なのか読み進めるうちに最早判断がつかなくなる。自分はいつからこの小説という匣の中に閉じ込められていたのだろうか、作者の思惑通りに嵌ってしまった感がある。確かに『虚無への供物』の影響をモロに受けているみたいで推理比べのシーンなど非常に読み応え十分。2章と4章の小説の謎がまさか解決されず放置されるなんてたまったもんじゃないがな!紛れもなく大傑作である。
6位 赤朽葉家の伝説 / 桜庭一樹 11/16
日本に生まれてこんな小説が読めてよかったと心から思える作品。もはやミステリの枠に収まりきらない文学作品。ミステリは第3部に少しあるだけなんだが第1部が圧巻だ。戦後の昭和の日本の地方都市で力強く生きる人を描いているんだが本当に本当に一般人にも読んでほしい。
5位 秋期限定栗きんとん事件 / 米澤穂信 9/8
大好きな小佐内さんが春と夏を経て大きく、そして黒く成長する物語。あまりにもベタ惚れし過ぎてそれを力説したらスペランカーな友達に気持ち悪がられたのだが、とりあえず春季を読ませ夏季を読ませたら彼もやはり虜になっていた。ちなみに秋期も古本屋で見つけたから彼の分を買ってやっているという状態。冬季はまだか。
4位 交換殺人には向かない夜 / 東川篤也 11/6
これも久しぶりに「やられた」作品。まさか時系列をずらされているとは思いもしないから当然そのシーンでは何が起こっているのかがわからない。しかし今ふと思ったがこの作品に密室も加えていたらとんでもない作品になっていただろうな、ってそうかこれは交換殺人の話か。いや何でもないです。素晴らしい作品です。
3位 首無の如き祟るもの / 三津田信三 12/13
人は何故死体の首を切るのか。必ず理由があるはずなんだけどミステリではその理由は出尽くしたと思われていた。が、この大トリックがついに生まれてしまった。本当に後世まで必ず残るだろう作品。凄いよこの首切りトリックは。前作『厭魅の如き憑くもの』よりは読みやすく、ホラーが-、ミステリが+された出来。このトリックを例えるならば「友達の友達はアルカイダ」
2位 弁護側の証人 / 小泉喜美子 2/14
これまでミステリを読んできたけど1ページ目から騙されていたなんて初めてですよ。はっきり言ってありえないだろこういうことは。俺はまったく踊らされたピエロだよ、本当に脱帽。ちなみにこの作品は50年前のものです・・・。翻訳ものみたいな文章だけどそこは悪しからず。
1位 夏と冬の奏鳴曲 / 麻耶雄嵩 10/25
今年の1位はこれ『夏と冬の奏鳴曲』で決まり。偶に帯や裏の説明に「驚天動地」と書かれたものを目にするがはっきり言ってこの作品こそが「驚天動地」、「圧倒的眩暈感」という文句に相応しい。ラストで明らかになる同一人物の存在、天変地異の密室トリック。もはやアンチミステリだ。麻耶に心酔してしまった1冊。私の本格の頂点。
雑感
今年は麻耶、舞城、綾辻イヤー。というか読んだ本のおそらく5分の3は本格だったから本格イヤーでしょうか。とにかく本格に収穫の多い年。そんな僕が来年読みたいと思っているのはもちろん本格なんだけど、歌野晶午と東川篤也は読みつくしたいかなぁ。あと、海外の名作も買って積んだままだから読まないといけない。って色々考えながら書いてたらもうこんな時間やないか!チャオ!
2010俺ミスランキング 20位→11位
20位 虐殺器官 / 伊藤計劃 10/18
さすがゼロ年代ベストSFに選ばれたのは伊達じゃなかったっす。SF読んだことない人でも全く問題ないから読んでみてほしい。罪と罰について真剣に考えさせられる1冊。例えば大切な人が殺されたら貴方はどうしますか?裁かれるまで待ちますか?罪を償ってもらいたいですか?僕は多分殺した人を殺す気がする。でもそれは殺された人のためじゃないと思う。きっと殺された人がいなくなって自分が悲しいから。そう、自分のことがやっぱり1番大切なんだろうねきっと。著者は09年に亡くなられています。日本の宝の損失だよ。残念すぎる。合掌。
19位 犬はどこだ / 米澤穂信 8/28
人捜しモノって正直退屈極まりないんだけどこの作品は思いがけないほどの面白さ。2つの視点が交互に展開され最後には交わるんだがどちらのストーリーも楽しめる。ただ内容は詳しくは覚えてないようだ。
18位 Jの神話 / 乾くるみ 7/27
エロ小説。不覚にも勃起すること請け合い。ぶっ飛び度75°
17位 時計館の殺人 / 綾辻行人 4/3
おそらく綾辻の最高傑作の1つ。素晴らしいロジック。そして大量殺人。ただ、内容は忘れたようだ。
16位 熊の場所 / 舞城王太郎 4/14
3つの短編集の中の日本推理作家協会賞候補作の『ピコーン!』、舞城に完璧にハマった作品だ。あまりにも下品な下ネタのオンパレードだが僕はこれが舞城の作品の中で断トツで好き、揺るがない。フェラチオ道の免許皆伝。本当に色んな人に読んでもらいたい。
15位 サクリファイス / 近藤史恵 9/5
ロードレースものという異端なミステリ。だがロードレースの知識など全くなくて構わない、簡単な説明だけで十分楽しめるから。ミステリの部分には期待してはいけないかもしれないがこの作品読み出したらノンストップで本当に頁を繰る手が止まりません。絶品です。
14位 霧越邸殺人事件 / 綾辻行人 9/11
綾辻が本気を出したらこうなるという恐るべき傑作。閉ざされた山荘+幻想的な雰囲気の邸で連続殺人というあまりにもオーソドックスでガチガチの本格。見立て殺人からの便乗殺人というあまりにも予想外のトリック、そして何かが起こってもおかしくはないという邸の幻想的雰囲気。本格のお手本。
13位 異邦の騎士 / 島田荘司 5/25
涙腺崩壊作品。まさか自分が本で泣くとは思わなかったし、しかもミステリでだから余計に不思議な気分。愛の物語です。これを読むなら、『占星術殺人事件』→『斜め屋敷の犯罪』の次に読んでほしい、絶対に。展開もトリックもさすが島荘全盛期。
12位 アリスミラー城殺人事件 / 北山猛邦 6/25
我が崇拝する物理トリックの名手北山さんのこの作品が12位だ。ミステリを読み慣れてる人間であればあるほどおそらくこのトリックに引っ掛かると思われる。きっと作品の途中ではぁ?バカなの?(笑)って突っ込む人がいると思う。安心してください、貴方も私と同じです。また、本気で「やられた!」と思わせられた数少ない作品の1つ。
11位 黒猫館の殺人 / 綾辻行人 4/6
そのスケールの大きさ、世界級。見事にやられた。いや、時計館と霧越邸よりランクが上なのはあくまで個人的にこの作品がドツボだったからですはい(笑)
いよいよBEST10!続きます。
Now Listening...
Go Hard / Joe
さすがゼロ年代ベストSFに選ばれたのは伊達じゃなかったっす。SF読んだことない人でも全く問題ないから読んでみてほしい。罪と罰について真剣に考えさせられる1冊。例えば大切な人が殺されたら貴方はどうしますか?裁かれるまで待ちますか?罪を償ってもらいたいですか?僕は多分殺した人を殺す気がする。でもそれは殺された人のためじゃないと思う。きっと殺された人がいなくなって自分が悲しいから。そう、自分のことがやっぱり1番大切なんだろうねきっと。著者は09年に亡くなられています。日本の宝の損失だよ。残念すぎる。合掌。
19位 犬はどこだ / 米澤穂信 8/28
人捜しモノって正直退屈極まりないんだけどこの作品は思いがけないほどの面白さ。2つの視点が交互に展開され最後には交わるんだがどちらのストーリーも楽しめる。ただ内容は詳しくは覚えてないようだ。
18位 Jの神話 / 乾くるみ 7/27
エロ小説。不覚にも勃起すること請け合い。ぶっ飛び度75°
17位 時計館の殺人 / 綾辻行人 4/3
おそらく綾辻の最高傑作の1つ。素晴らしいロジック。そして大量殺人。ただ、内容は忘れたようだ。
16位 熊の場所 / 舞城王太郎 4/14
3つの短編集の中の日本推理作家協会賞候補作の『ピコーン!』、舞城に完璧にハマった作品だ。あまりにも下品な下ネタのオンパレードだが僕はこれが舞城の作品の中で断トツで好き、揺るがない。フェラチオ道の免許皆伝。本当に色んな人に読んでもらいたい。
15位 サクリファイス / 近藤史恵 9/5
ロードレースものという異端なミステリ。だがロードレースの知識など全くなくて構わない、簡単な説明だけで十分楽しめるから。ミステリの部分には期待してはいけないかもしれないがこの作品読み出したらノンストップで本当に頁を繰る手が止まりません。絶品です。
14位 霧越邸殺人事件 / 綾辻行人 9/11
綾辻が本気を出したらこうなるという恐るべき傑作。閉ざされた山荘+幻想的な雰囲気の邸で連続殺人というあまりにもオーソドックスでガチガチの本格。見立て殺人からの便乗殺人というあまりにも予想外のトリック、そして何かが起こってもおかしくはないという邸の幻想的雰囲気。本格のお手本。
13位 異邦の騎士 / 島田荘司 5/25
涙腺崩壊作品。まさか自分が本で泣くとは思わなかったし、しかもミステリでだから余計に不思議な気分。愛の物語です。これを読むなら、『占星術殺人事件』→『斜め屋敷の犯罪』の次に読んでほしい、絶対に。展開もトリックもさすが島荘全盛期。
12位 アリスミラー城殺人事件 / 北山猛邦 6/25
我が崇拝する物理トリックの名手北山さんのこの作品が12位だ。ミステリを読み慣れてる人間であればあるほどおそらくこのトリックに引っ掛かると思われる。きっと作品の途中ではぁ?バカなの?(笑)って突っ込む人がいると思う。安心してください、貴方も私と同じです。また、本気で「やられた!」と思わせられた数少ない作品の1つ。
11位 黒猫館の殺人 / 綾辻行人 4/6
そのスケールの大きさ、世界級。見事にやられた。いや、時計館と霧越邸よりランクが上なのはあくまで個人的にこの作品がドツボだったからですはい(笑)
いよいよBEST10!続きます。
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Go Hard / Joe





























