俺ミス50傑 10位→1位
10位 十角館の殺人 / 綾辻行人
絶対に無視できない現代の古典。
我々は感謝しなければならない、このトリックを考えた小野不由美に。我々は感謝しなければならない、編集者の故・宇山日出臣に。我々は感謝しなければならない、新本格ムーブメントを巻き起こした綾辻行人に。
ミステリしか読まなくなったのはこの十角館と出会ったから。ミステリ以外に浮気などする気がおきないし綾辻に足を向けて寝ることなんてできねえ!
十角館を読まずにこのブログ読んでるなんてありえないモグリはいないだろうから盛大にネタバレするけど。ってやっぱり伏せるけど。
(以下伏せ字)
「ヴァン・ダインです」
(ここまで)
という1行の強烈さは生涯忘れることができないって犠牲者は凄まじい数いることでしょう、かく言うワタシも被害者でね...。俺のお墓には必ず入れてほしいし、ミステリを薦める際には必ずこの本と決めている1冊。
9位 堕天使拷問刑 / 飛鳥部勝則
キワモノミステリの傑作。
例えばミステリでどんな話、設定が読みたいか、理想かってのを訊かれたら(まず訊かれないし注文通りに書いてくれる誰かなどいもしないがw)なんと答えるかを考えてみる。
・閉鎖的空間(館ものや孤島、クローズドサークルなど)
・狂った村人や登場人物たち(主人公さえも狂っているというオチなら尚更結構w)
・不可能犯罪(密室殺人は言わずもがなで推理できるのかすら危うい殺しなど)
・青春ミステリ(学園ミステリだと多少縛られるので学外でok、魅力のあるヒロインの登場、ボーイミーツガール)
などなど上げていったら色々ありすぎてそういうの全部詰め込んだ感じの読みたいなら流水に頼ればいい。責任など絶対持たないがな!
本書はボーイミーツガールの青春ミステリ、不可能犯罪、狂った人間たちばかりの村というもの凄~く俺の理想、読みたかった設定でドツボもいいところ。
捨てトリックは大掛かりであればあるほど良いというのが俺の考えだけどそこもきっちりと押えてくれている点も魅力。飛鳥部作品の特徴である図像学ミステリではない作品だけれど俺はこっちの方が好きだ。
また、飛鳥部作品のヒロインは皆同じように会話が成立せずに寡黙でミステリアスという非常にそそられる点も◎。何が起こってもおかしくないような雰囲気を作りそして炸裂するタブーw
最後の1頁まで本当に堪能した作品。
8位 首無の如き祟るもの / 三津田信三
首切りミステリの最高傑作。
数ある首切りものを読んできたけれど、この作品は極上でとにかく凄え凄え言いながら解決編を読んで圧倒された。
本書は途中で「密室講義」ならぬ「首切り講義」が挿まれているんだけど、それが非常に楽しい。1つ1つのパターンの説明がなされてて本格好きにはたまらない。
それで、だ。とにかくこれ以上の首切りのパターンはないかのように見えるわけだが…。
最近のミステリは多かれ少なかれ叙述トリックが用いられていて、ことヤラレタ!って思えるような作品の大半はその叙述トリックに騙された!ってことが多いわけで。
では物理トリックの場合だとどうなるかっていうと「ほ~そうなるんだ?」「へ~でも実行可能?偶然に頼ってね?」ってなるんじゃないか(少なくても俺はそう)。つまり感心、納得はするが圧倒的カタルシスは得られないのではないか。
つまるところ首無は占星術などのように純粋なトリックでヤラレタ!ってなる系統なのです。
これに関しちゃネタバレされたら絶対キレていいし寧ろキレるべきでそんな傑作なわけです。これを読んで最初に頭に浮かんだ言葉は前も言ったことあるけれど「友達の友達はアルカイダ」
7位 電氣人閒の虞 / 詠坂雄二
「電気人間がこの順位...?w」
前例のあるアレ×アレの高次元融合がガッチリ決まった見事な傑作。読坂雄二、別名アイロニックボマー、ミスター・カラフルが現代本格作家の中で最も捻くれた作家であるということは言わば決定事項で、限りなく読者を選ぶタイプであることに異論はありません。
メフィストに落とされ続け、そのメフィストが休止した間に送った光文社のカッパワンからのデビュー。いかにもメフィストの流れを汲んでいるような雰囲気。ユヤタンを真面目に本格させた感じか。
デビュー作『リロ・グラ・シスタ』から前例のあるトリックをお前は焼き増ししてるだけじゃねえかと言うと怒られそうなのだが捻くれもののそこは読坂、その全てが読み終えてからで無いと全く気付けない。
本書はあまりにも巧妙な構成でできており「はぁ?」、その後、見事にしてやられていたことに気付き感嘆。何故こんな捻くれ野郎が鮮やかに技を決めてんだってって。悔しいけれどヤラレタ!と言わねばなるまい。
しかし何と言ってもラストの1文である。アレのアレ(名前を出すと読んでたら一発でバレること間違いない怪作w)のオマージュ?というかパロディというか...何とも遊び心溢れたあまりにも巫山戯た文章を挿し込まれては爆笑しない方がおかしいぜ...。偏愛してる1冊。
うっ......。やめっ、うわぁぁぁぁぁっ.........。
———————————以上元ネタより勝手に創作。
6位 丸太町ルヴォワール / 円居挽
どうして、どうしてここからなんだ...。
講談社BOXという誰が得すんだマジでっていう不可解なレーベルから破格の新人が現れたことによって
動揺してる。BOXは円居をデビューさせただけで設立した意味が多いにあったと思わざるを得ないし感謝感謝。
この作品以上にたった1冊の本で何回もヤラレタ!度肝を抜かれた!うおおおおお!ってなったことないよ。どんでん返しの嵐に次ぐ嵐に振り回され過ぎてズタボロだよ!通常はただ何度も驚かせれば良いってことではないもので1作で1大ネタさえ入っていれば嬉しいのだが、これは鮮やかにね。いやしかも青春恋愛ミステリの理想型よ。
この作品に関してはネタバレしないと凄さが伝わらないからあれするけど、完全にヤラレタと思ったのは(以下伏せ字)始めの章で論語は実は女ではないかという(人物誤認トリック)指摘をルージュがしてあそこでまず軽い驚きがあったが伏線見落としたかなぁと反省していたところ、直ぐにその指摘は間違いで完全に男であるということが明かされホッとする。これが命取りに繋がった。
今までのミステリで、1作の中で一度完璧に捨てたネタを再度用いてくるという作品を読んだ記憶がなかったんだよね。そこで安心してしまったことで双龍会の最中に流が実は女だったということはもう完全に想像の範囲外にしてしまっており全く気付けず驚くことになる羽目に。(ここまで)
非常に嬉しいことに来月10/4に続編『烏丸ルヴォワール』が発売されるのでこれまた期待。ちなみにこの本を読んでない間は絶対にあらすじとか何も見ない方が良い。非常に重要なことがサラッと書かれてたから危険!まじで勿体無さ過ぎるから注意。
5位 ハサミ男 / 殊能将之
メフィスト史上NO.1本格ミステリ。
『キマイラ』や問題作『黒い仏』も大好きだけど殊能せんせーって言ったらやはりこれでしょう。これもやはりネットでのネタバレ食らいやすい1冊。
同じメフィストの『火蛾』は雰囲気が最高だったけどこっちは大技の衝撃度が激しかった。何より本書はミステリ読み始めて極めて最初の方に読んだからそんな意味でもあれです。
今でも覚えてるけどあのシーンを読んだ時は「何これ誤植?頁抜けてんの?わけわかんねぇ。(一応伏せ字)つーかこの女誰だよwww(ここまで)」ってぐらい大混乱。例の信じていた世界(ry ってやつだよ。
とにかく殊能せんせーは文章が凄く巧い。文章から頭の良さが滲み出てるしそれが全然厭味じゃないのが好感。この作品を読んでミートパイ食いたくなった被害者はおそらく読者の数とイコールしてもいいくらいだと思う。
そんなせんせー、現在ツブヤキがないので凄く心配。ダジャレでもいいから呟いてくださいよって。新作読みたいなんて贅沢なことは...。
4位 煙か土か食い物 / 舞城王太郎
手術をしましょうチャッチャッチャッ(荒ぶる鷹のポーズで)。
この本と出会って、やれミステリだSFだ純文学だってそれまでの境界線が消えちまったことは確かで、字だ、そう、読めりゃ何でもいいからとにかく文字だ文章だ俺に文字を読ませろ。文学じゃねえ文楽だチャッチャッチャッ。
もう本当に何て言ったらいいやら...。とにかくモノ凄い読書体験だった。それまでの、俺の中での小説ってこうあるべきとかって拙い考えが壊された。マジ破壊神MAIJO。
ご多分に漏れず俺もまずはその文体に痺れた。改行無しの文字ぎっしりで1人称、そして「」を使わない破天荒な言葉の暴力。なんじゃこりゃああああだよ本当。句点さえろくに使われていない一文の長さ。だがしかし全然読みにくくないし寧ろそれによって一気にノれる圧倒的ドライブ感。大好きな「圧倒的」って言葉はこういうのに使われるべきだ。これもお墓行き決定。もう死んでもOK。
アイムプリティファッキンファーフロムオッケー!!!
3位 葉桜の季節に君を想うということ / 歌野晶午
ダヴィンチコード以来に買った本。
ミステリオンリーでいくことになる決定的作品といったら十角館になるんだけれど、この作品は十角館より前に読んでおしっこ漏らしそうになった傑作。つまり俺はまっさらな頭でモノ凄い先入観、思い込みをして読んでどっひゃーってなった良い読者ってこと。
たぶんというか絶対今みたいな頭でも初読みなら100ヤラレタ!ってなるだろうな。俺が今住んでるところが地球じゃなくて実は火星でしたってのをもうちょっとリアルverにした感じなんだからまず想定外にもほどがある。
とりあえずコレ読んだ後は何も信じられなくなるから何でも疑ってかかるといい。
...ということを利用した作品を書いてくれたら面白そうだ。
2位 夏と冬の奏鳴曲 / 麻耶雄嵩
唯一「驚天動地」という言葉を使って許される大傑作。
投出しのアンチミステリ。本書に限っちゃ感想なんてチッポケなものなので特に書くこともないけど(以下伏せ字)一体どっちの桐璃を俺は可愛いと思ってたんだ......。って烏有巫山戯んな、明らかにそっちの桐璃じゃねえだろがw 天変地異の雪密室は実際に起きてくれないとツッコみすら許されない雰囲気。(ここまで)
このアリエナサが俺の心を鷲掴みィィィ!!!
1位 ディスコ探偵水曜日 / 舞城王太郎
「どうも、舞城王太郎です」とげとげ豚超欲しい。
揺るがぬオールタイムベストはやはりディスコ一択。本当に美しいものをみた時って単に「美しい」としか言えないってのはよく耳にするからそれを応用すると、凄いものを読んだ時は「凄い」って感想しか出てこないのね。ディスコは凄い、はいこの言葉で感想終了。
とにかく舞城がこれを本気で書いたってのが読んでて伝わってくるわけ。舞城って何者なんだってのは、文豪・水嶋ヒロ先生の『KAGEROU』をもし舞城が書くとしたらどうなるかってのをネットで見かけた時に妙に納得した「あの親父が屋上で密室作って殺されて神話の見立てが出てきて~」ってつまりそういう人。
密室大好き神話大好き見立て大好きで島荘の占星術も流水のJDCも宮崎駿のアニメも何でも利用してそれでも明らかにオリジナルとは別個の独創的な破天荒な舞城作品を作っているわけで、擬音一つとっても自分でそう感じた表現を用いる。ドアチャイムの鳴る音「ちんとーん」硯を擦る音「しゅりんこき しゅりんこき」。文楽してるぜ舞城は。
本当は誰もが思ってるんだけど恥ずかしくて口にはしなかったりする言葉を彼は代弁してくれている。だから舞城はデビューからずっと覆面作家を貫いていて。先入観を持って作品を読まれたり評価をされることを望んでいないから。カッコいいよこの考え、凄くカッコいい。舞城の正体を調べようなんて全然思わないし知りたくもない。舞城は純粋小説家でそれ以上でもそれ以下でもありません。
ディスコの感想で何暴走して書いてんのかわかんなくなったから止めとく。とにかくこれを読むときは流水大説読んで四大奇書読んで舞城の他作全部読んでそれから読むといい。ただただため息が漏れるほどの大傑作です。俺が生きている間にこれ以上の作品に出会えるだろうか考えたら本当にこれから先生きていくのが楽しみでござるよ。
ということで俺ミス50傑・完!当然予想してた通り本格ばかりになったけれどそこはそれ。やっぱあれだ、思い出補正強い。あの衝撃もう一度味わいたいって思うこと何度もあるけど無理なんだもんなあ。仕方ないからこれから読む本に期待だ。とりあえず500冊の次の目標はメフィスト賞の読破ってことで全部読んでこれまたランク付けしようかって考え中。そんなわけで、ではでは。キルタイムに読んでくれた方々ありがとう。
Now Listening...
月光浴 / Steady & Co.
絶対に無視できない現代の古典。
我々は感謝しなければならない、このトリックを考えた小野不由美に。我々は感謝しなければならない、編集者の故・宇山日出臣に。我々は感謝しなければならない、新本格ムーブメントを巻き起こした綾辻行人に。
ミステリしか読まなくなったのはこの十角館と出会ったから。ミステリ以外に浮気などする気がおきないし綾辻に足を向けて寝ることなんてできねえ!
十角館を読まずにこのブログ読んでるなんてありえないモグリはいないだろうから盛大にネタバレするけど。ってやっぱり伏せるけど。
(以下伏せ字)
「ヴァン・ダインです」
(ここまで)
という1行の強烈さは生涯忘れることができないって犠牲者は凄まじい数いることでしょう、かく言うワタシも被害者でね...。俺のお墓には必ず入れてほしいし、ミステリを薦める際には必ずこの本と決めている1冊。
9位 堕天使拷問刑 / 飛鳥部勝則
キワモノミステリの傑作。
例えばミステリでどんな話、設定が読みたいか、理想かってのを訊かれたら(まず訊かれないし注文通りに書いてくれる誰かなどいもしないがw)なんと答えるかを考えてみる。
・閉鎖的空間(館ものや孤島、クローズドサークルなど)
・狂った村人や登場人物たち(主人公さえも狂っているというオチなら尚更結構w)
・不可能犯罪(密室殺人は言わずもがなで推理できるのかすら危うい殺しなど)
・青春ミステリ(学園ミステリだと多少縛られるので学外でok、魅力のあるヒロインの登場、ボーイミーツガール)
などなど上げていったら色々ありすぎてそういうの全部詰め込んだ感じの読みたいなら流水に頼ればいい。責任など絶対持たないがな!
本書はボーイミーツガールの青春ミステリ、不可能犯罪、狂った人間たちばかりの村というもの凄~く俺の理想、読みたかった設定でドツボもいいところ。
捨てトリックは大掛かりであればあるほど良いというのが俺の考えだけどそこもきっちりと押えてくれている点も魅力。飛鳥部作品の特徴である図像学ミステリではない作品だけれど俺はこっちの方が好きだ。
また、飛鳥部作品のヒロインは皆同じように会話が成立せずに寡黙でミステリアスという非常にそそられる点も◎。何が起こってもおかしくないような雰囲気を作りそして炸裂するタブーw
最後の1頁まで本当に堪能した作品。
8位 首無の如き祟るもの / 三津田信三
首切りミステリの最高傑作。
数ある首切りものを読んできたけれど、この作品は極上でとにかく凄え凄え言いながら解決編を読んで圧倒された。
本書は途中で「密室講義」ならぬ「首切り講義」が挿まれているんだけど、それが非常に楽しい。1つ1つのパターンの説明がなされてて本格好きにはたまらない。
それで、だ。とにかくこれ以上の首切りのパターンはないかのように見えるわけだが…。
最近のミステリは多かれ少なかれ叙述トリックが用いられていて、ことヤラレタ!って思えるような作品の大半はその叙述トリックに騙された!ってことが多いわけで。
では物理トリックの場合だとどうなるかっていうと「ほ~そうなるんだ?」「へ~でも実行可能?偶然に頼ってね?」ってなるんじゃないか(少なくても俺はそう)。つまり感心、納得はするが圧倒的カタルシスは得られないのではないか。
つまるところ首無は占星術などのように純粋なトリックでヤラレタ!ってなる系統なのです。
これに関しちゃネタバレされたら絶対キレていいし寧ろキレるべきでそんな傑作なわけです。これを読んで最初に頭に浮かんだ言葉は前も言ったことあるけれど「友達の友達はアルカイダ」
7位 電氣人閒の虞 / 詠坂雄二
「電気人間がこの順位...?w」
前例のあるアレ×アレの高次元融合がガッチリ決まった見事な傑作。読坂雄二、別名アイロニックボマー、ミスター・カラフルが現代本格作家の中で最も捻くれた作家であるということは言わば決定事項で、限りなく読者を選ぶタイプであることに異論はありません。
メフィストに落とされ続け、そのメフィストが休止した間に送った光文社のカッパワンからのデビュー。いかにもメフィストの流れを汲んでいるような雰囲気。ユヤタンを真面目に本格させた感じか。
デビュー作『リロ・グラ・シスタ』から前例のあるトリックをお前は焼き増ししてるだけじゃねえかと言うと怒られそうなのだが捻くれもののそこは読坂、その全てが読み終えてからで無いと全く気付けない。
本書はあまりにも巧妙な構成でできており「はぁ?」、その後、見事にしてやられていたことに気付き感嘆。何故こんな捻くれ野郎が鮮やかに技を決めてんだってって。悔しいけれどヤラレタ!と言わねばなるまい。
しかし何と言ってもラストの1文である。アレのアレ(名前を出すと読んでたら一発でバレること間違いない怪作w)のオマージュ?というかパロディというか...何とも遊び心溢れたあまりにも巫山戯た文章を挿し込まれては爆笑しない方がおかしいぜ...。偏愛してる1冊。
うっ......。やめっ、うわぁぁぁぁぁっ.........。
———————————以上元ネタより勝手に創作。
6位 丸太町ルヴォワール / 円居挽
どうして、どうしてここからなんだ...。
講談社BOXという誰が得すんだマジでっていう不可解なレーベルから破格の新人が現れたことによって
動揺してる。BOXは円居をデビューさせただけで設立した意味が多いにあったと思わざるを得ないし感謝感謝。
この作品以上にたった1冊の本で何回もヤラレタ!度肝を抜かれた!うおおおおお!ってなったことないよ。どんでん返しの嵐に次ぐ嵐に振り回され過ぎてズタボロだよ!通常はただ何度も驚かせれば良いってことではないもので1作で1大ネタさえ入っていれば嬉しいのだが、これは鮮やかにね。いやしかも青春恋愛ミステリの理想型よ。
この作品に関してはネタバレしないと凄さが伝わらないからあれするけど、完全にヤラレタと思ったのは(以下伏せ字)始めの章で論語は実は女ではないかという(人物誤認トリック)指摘をルージュがしてあそこでまず軽い驚きがあったが伏線見落としたかなぁと反省していたところ、直ぐにその指摘は間違いで完全に男であるということが明かされホッとする。これが命取りに繋がった。
今までのミステリで、1作の中で一度完璧に捨てたネタを再度用いてくるという作品を読んだ記憶がなかったんだよね。そこで安心してしまったことで双龍会の最中に流が実は女だったということはもう完全に想像の範囲外にしてしまっており全く気付けず驚くことになる羽目に。(ここまで)
非常に嬉しいことに来月10/4に続編『烏丸ルヴォワール』が発売されるのでこれまた期待。ちなみにこの本を読んでない間は絶対にあらすじとか何も見ない方が良い。非常に重要なことがサラッと書かれてたから危険!まじで勿体無さ過ぎるから注意。
5位 ハサミ男 / 殊能将之
メフィスト史上NO.1本格ミステリ。
『キマイラ』や問題作『黒い仏』も大好きだけど殊能せんせーって言ったらやはりこれでしょう。これもやはりネットでのネタバレ食らいやすい1冊。
同じメフィストの『火蛾』は雰囲気が最高だったけどこっちは大技の衝撃度が激しかった。何より本書はミステリ読み始めて極めて最初の方に読んだからそんな意味でもあれです。
今でも覚えてるけどあのシーンを読んだ時は「何これ誤植?頁抜けてんの?わけわかんねぇ。(一応伏せ字)つーかこの女誰だよwww(ここまで)」ってぐらい大混乱。例の信じていた世界(ry ってやつだよ。
とにかく殊能せんせーは文章が凄く巧い。文章から頭の良さが滲み出てるしそれが全然厭味じゃないのが好感。この作品を読んでミートパイ食いたくなった被害者はおそらく読者の数とイコールしてもいいくらいだと思う。
そんなせんせー、現在ツブヤキがないので凄く心配。ダジャレでもいいから呟いてくださいよって。新作読みたいなんて贅沢なことは...。
4位 煙か土か食い物 / 舞城王太郎
手術をしましょうチャッチャッチャッ(荒ぶる鷹のポーズで)。
この本と出会って、やれミステリだSFだ純文学だってそれまでの境界線が消えちまったことは確かで、字だ、そう、読めりゃ何でもいいからとにかく文字だ文章だ俺に文字を読ませろ。文学じゃねえ文楽だチャッチャッチャッ。
もう本当に何て言ったらいいやら...。とにかくモノ凄い読書体験だった。それまでの、俺の中での小説ってこうあるべきとかって拙い考えが壊された。マジ破壊神MAIJO。
ご多分に漏れず俺もまずはその文体に痺れた。改行無しの文字ぎっしりで1人称、そして「」を使わない破天荒な言葉の暴力。なんじゃこりゃああああだよ本当。句点さえろくに使われていない一文の長さ。だがしかし全然読みにくくないし寧ろそれによって一気にノれる圧倒的ドライブ感。大好きな「圧倒的」って言葉はこういうのに使われるべきだ。これもお墓行き決定。もう死んでもOK。
アイムプリティファッキンファーフロムオッケー!!!
3位 葉桜の季節に君を想うということ / 歌野晶午
ダヴィンチコード以来に買った本。
ミステリオンリーでいくことになる決定的作品といったら十角館になるんだけれど、この作品は十角館より前に読んでおしっこ漏らしそうになった傑作。つまり俺はまっさらな頭でモノ凄い先入観、思い込みをして読んでどっひゃーってなった良い読者ってこと。
たぶんというか絶対今みたいな頭でも初読みなら100ヤラレタ!ってなるだろうな。俺が今住んでるところが地球じゃなくて実は火星でしたってのをもうちょっとリアルverにした感じなんだからまず想定外にもほどがある。
とりあえずコレ読んだ後は何も信じられなくなるから何でも疑ってかかるといい。
...ということを利用した作品を書いてくれたら面白そうだ。
2位 夏と冬の奏鳴曲 / 麻耶雄嵩
唯一「驚天動地」という言葉を使って許される大傑作。
投出しのアンチミステリ。本書に限っちゃ感想なんてチッポケなものなので特に書くこともないけど(以下伏せ字)一体どっちの桐璃を俺は可愛いと思ってたんだ......。って烏有巫山戯んな、明らかにそっちの桐璃じゃねえだろがw 天変地異の雪密室は実際に起きてくれないとツッコみすら許されない雰囲気。(ここまで)
このアリエナサが俺の心を鷲掴みィィィ!!!
1位 ディスコ探偵水曜日 / 舞城王太郎
「どうも、舞城王太郎です」とげとげ豚超欲しい。
揺るがぬオールタイムベストはやはりディスコ一択。本当に美しいものをみた時って単に「美しい」としか言えないってのはよく耳にするからそれを応用すると、凄いものを読んだ時は「凄い」って感想しか出てこないのね。ディスコは凄い、はいこの言葉で感想終了。
とにかく舞城がこれを本気で書いたってのが読んでて伝わってくるわけ。舞城って何者なんだってのは、文豪・水嶋ヒロ先生の『KAGEROU』をもし舞城が書くとしたらどうなるかってのをネットで見かけた時に妙に納得した「あの親父が屋上で密室作って殺されて神話の見立てが出てきて~」ってつまりそういう人。
密室大好き神話大好き見立て大好きで島荘の占星術も流水のJDCも宮崎駿のアニメも何でも利用してそれでも明らかにオリジナルとは別個の独創的な破天荒な舞城作品を作っているわけで、擬音一つとっても自分でそう感じた表現を用いる。ドアチャイムの鳴る音「ちんとーん」硯を擦る音「しゅりんこき しゅりんこき」。文楽してるぜ舞城は。
本当は誰もが思ってるんだけど恥ずかしくて口にはしなかったりする言葉を彼は代弁してくれている。だから舞城はデビューからずっと覆面作家を貫いていて。先入観を持って作品を読まれたり評価をされることを望んでいないから。カッコいいよこの考え、凄くカッコいい。舞城の正体を調べようなんて全然思わないし知りたくもない。舞城は純粋小説家でそれ以上でもそれ以下でもありません。
ディスコの感想で何暴走して書いてんのかわかんなくなったから止めとく。とにかくこれを読むときは流水大説読んで四大奇書読んで舞城の他作全部読んでそれから読むといい。ただただため息が漏れるほどの大傑作です。俺が生きている間にこれ以上の作品に出会えるだろうか考えたら本当にこれから先生きていくのが楽しみでござるよ。
ということで俺ミス50傑・完!当然予想してた通り本格ばかりになったけれどそこはそれ。やっぱあれだ、思い出補正強い。あの衝撃もう一度味わいたいって思うこと何度もあるけど無理なんだもんなあ。仕方ないからこれから読む本に期待だ。とりあえず500冊の次の目標はメフィスト賞の読破ってことで全部読んでこれまたランク付けしようかって考え中。そんなわけで、ではでは。キルタイムに読んでくれた方々ありがとう。
Now Listening...
月光浴 / Steady & Co.
俺ミス50傑 20位→11位
20位 交換殺人には向かない夜 / 東川篤哉
謎解きでブレイクする前に手に取った初めての東川作品。
たぶんこんな売れる前まで彼はナカナカコアな本格読みにしか読まれていなかったはず。芦辺拓ポジション的な。それにしてもこの作品は烏賊川市シリーズの4作目なのだがコアな方々の評価がすこぶる高かったため1番初めに読んでしまった(2作目は積んで1、3作目を不保持w)。交換殺人をこう捻ってくるかという予想外さで真相が明かされたときに本当に???となり気付いて仰天。いやぁこれは気付かなかった。
と思ってたんだけど最近烏賊川市を順番に1、2、3作と読んでいったらこれはひょっとして順番に読んでいってたら意外と気付けたかもしれない?って思ったり。いや多分無理だっただろうけど可能性はあったかも。
驚かされたいなら順番無視でこれから読んでいいと思う。
19位 弁護側の証人 / 小泉喜美子
いきなり騙されていたという稀な体験を得た。
もの凄く翻訳調臭いのは著者が翻訳の仕事を沢山していることと、この作品が50年前のものということだからだろう。間違いなく不朽の名作と言っていい。
道尾の推薦文のおかげで売り上げも質に見合った爆発の仕方をしている模様。
18位 新世界崩壊 / 倉阪鬼一郎
スペシャルゥゥゥゥバカミスゥゥゥ!!!
先に読んでいた『四重奏』に基本的には似ていたからこの館の秘密や他の謎は断片的には気付けたのだがその先の、本書最大の荒ぶる大技「アメリカ⇔イギリス間の移動トリック」がこれまで読んだどんな小説よりも”破天荒”過ぎて悶絶ッ!!!腹筋崩壊ッ!!!
ノベルスにはこんな使い方があったのかという目から鱗の超絶技巧に酔いしれた。これは是非オススメしたいところw
17位 火蛾 / 古泉迦十
イスラム宗教×本格ミステリ
もうねこれは世界感が最高過ぎて偏愛している1冊なんですよ。論理の鮮やかさ、何より作中で出てくる神秘階梯の七段を用いた動機の素晴らしさよ。
とにかく美しい。装丁も稀に見る凝り具合で非常にカッコいいし手触りも最高。歴代メフィストの中でベスト3には入る一品。何かあったらとにかく『火蛾』を読めと薦めたくなるほどでありんす。
16位 迷路館の殺人 / 綾辻行人
叙述の最高峰。やりすぎな図。
結構ウブな時に読んだものでね今回こそ「勝った」と真剣に思ったもんだよ。ただただエピローグが悔しかった、またしても上を行かれたと。
感心するヤラレタ!ではなく悔しい方のヤラレタ!作品ですね。
15位 神様ゲーム / 麻耶雄嵩
邪悪なり麻耶雄嵩。
一応ミステリーランドは子ども向けのレーベルなんだけど単に優しい話じゃヌルいし子どもだって正直そういうの求めてないと思う。ただただ感心するのはヒーローのロボットに「ジェノサイドロボ」って名付けたり「ネクロフィリアロボ」なんてのも出てきたりすること。アホw
そして何よりも読者に考えさせる投出しの謎。夏冬並にやりやがった!検証サイトが一体どれほど立ち上げられたことか...w
メフィストにて神様ゲーム続編が連載され始めたのでまたしても期待せざるを得ない。
14位 叫びと祈り / 梓崎優
何度でも言うけれど間違いなく綾辻以降の本格を代表する作家になるであろう新人。10年に1人の逸材は伊達やないでぇ!トリックよし、文章も端正で上手い。
『火蛾』にも似た宗教を扱ってのホワイダニットの本格で、ずば抜けて巧いのが「砂漠を走る船の道」。この作品に関しては俺の中で「短編のオールタイムベスト」。これ読めただけで幸せなのだ。
先に読んでいた新人作家のアンソロジー『放課後探偵団』での「スプリング・ハズ・カム」も頭一つ飛び抜けてたし短編の巧さは折り紙つき。だから一刻も早く長編を出さんかい!カンボジアを舞台にした『リバーサイド・チルドレン』を出さんかい!そんなまごついてんなら講談社ノベルスも引き抜けぃ!!!
13位 Another / 綾辻行人
後期綾辻の本気。これからの彼の代表作の1つに選ばれる傑作。
鳴、見崎鳴。あぁそうだNO.1KAWAII候補がここにもいたんだった。それはおそらく映画化で鳴役が橋本愛ちゃんが勤めるから脳内で勝手に鳴=橋本愛で再生されていたのだ。彼女可愛過ぎるからよお。
それにしても圧巻の読みやすさはデビュー作から今まで全く変わっておらずこんな読みやすい文章を書いてるから執筆が遅いんだよと愚痴りたくなるほど。(著者作品では唯一『深泥丘奇談・続』だけ未読だがこれも100読みやすいだろう。)
雰囲気は一般的なホラーというよりも囁きシリーズに似た綾辻版学園ホラーといったところで、<もう一人>の正体のトリックに関しても本書内でのルールを最大限に生かした”隠れ蓑”を使って巧妙に隠されているのが素晴らしい。
それでも俺はAnother一番の見所は<もう一人>の正体よりも「果たして見崎鳴は存在するのか」ということを恒一と考えていくところだと思っているので中盤より前の展開に心躍らされた。
12位 密室殺人ゲーム2.0 / 歌野晶午
密室殺人ゲーム!イェーイ!(山手線ゲーム風に)
クズどもが進化して帰ってきた!!ただ、帰ってきたというより...。著者の言っている「ソウ」シリーズに影響を受けて書いたという意味が十分に理解できますな読後は。
前作にも増して鬼畜ゲーと化した密室殺人ゲームだが、何と言ってもQ3のザンギャ君のアクロバティックなトリックには開いた口が塞がらないッ!そして畳み掛けるようにQ4「相当な悪魔」を読んだ日には俺の中でこのランクに位置づけねばならないまでの傑作になっていた。推理ゲームというハウダニットを使ってこういうことができるのはまさにこれが「ゲーム」、そうお遊びに過ぎないからだ!本書中で、というより密室殺人ゲームシリーズNO.1の鬼畜度で一番好きな問題だ。
11位 しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術 / 泡坂妻夫
スタンディングオベーションの準備を願います。
奇術師・泡坂妻夫の超絶技巧を目にしてしまったぜ...。何とも凄まじい労力をかけたであろうこの大作。そりゃこの作品を読めばクラニーじゃなくても「俺も読者をアッと驚かせてやるぜ!」って思わされて衝動的にやっちまいたくなるだろうよ。だがこの技のどれほど難しいことか、本当に頭が下がる。
作品内でのトリックなんかは割と普通なんだけどあれ、ひょっとして?と思った次の瞬間に我々は高速で確認作業をするだろう、そして笑顔になれるのだ。
泡坂さんはもう1冊『生者と死者―酩探偵ヨギガンジーの透視術』という本でも超絶技巧をやってのけてるんだけどこちらは1冊で短編と長編を読むことができ、長編を読む時に短編は「消える」という摩訶不思議な本なのです。ただ、この作品の刊行数はあまりにも少なく、でもどうしても欲しくて六色金神と同じく2年を費やして探しまわったのであるがw
謎解きでブレイクする前に手に取った初めての東川作品。
たぶんこんな売れる前まで彼はナカナカコアな本格読みにしか読まれていなかったはず。芦辺拓ポジション的な。それにしてもこの作品は烏賊川市シリーズの4作目なのだがコアな方々の評価がすこぶる高かったため1番初めに読んでしまった(2作目は積んで1、3作目を不保持w)。交換殺人をこう捻ってくるかという予想外さで真相が明かされたときに本当に???となり気付いて仰天。いやぁこれは気付かなかった。
と思ってたんだけど最近烏賊川市を順番に1、2、3作と読んでいったらこれはひょっとして順番に読んでいってたら意外と気付けたかもしれない?って思ったり。いや多分無理だっただろうけど可能性はあったかも。
驚かされたいなら順番無視でこれから読んでいいと思う。
19位 弁護側の証人 / 小泉喜美子
いきなり騙されていたという稀な体験を得た。
もの凄く翻訳調臭いのは著者が翻訳の仕事を沢山していることと、この作品が50年前のものということだからだろう。間違いなく不朽の名作と言っていい。
道尾の推薦文のおかげで売り上げも質に見合った爆発の仕方をしている模様。
18位 新世界崩壊 / 倉阪鬼一郎
スペシャルゥゥゥゥバカミスゥゥゥ!!!
先に読んでいた『四重奏』に基本的には似ていたからこの館の秘密や他の謎は断片的には気付けたのだがその先の、本書最大の荒ぶる大技「アメリカ⇔イギリス間の移動トリック」がこれまで読んだどんな小説よりも”破天荒”過ぎて悶絶ッ!!!腹筋崩壊ッ!!!
ノベルスにはこんな使い方があったのかという目から鱗の超絶技巧に酔いしれた。これは是非オススメしたいところw
17位 火蛾 / 古泉迦十
イスラム宗教×本格ミステリ
もうねこれは世界感が最高過ぎて偏愛している1冊なんですよ。論理の鮮やかさ、何より作中で出てくる神秘階梯の七段を用いた動機の素晴らしさよ。
とにかく美しい。装丁も稀に見る凝り具合で非常にカッコいいし手触りも最高。歴代メフィストの中でベスト3には入る一品。何かあったらとにかく『火蛾』を読めと薦めたくなるほどでありんす。
16位 迷路館の殺人 / 綾辻行人
叙述の最高峰。やりすぎな図。
結構ウブな時に読んだものでね今回こそ「勝った」と真剣に思ったもんだよ。ただただエピローグが悔しかった、またしても上を行かれたと。
感心するヤラレタ!ではなく悔しい方のヤラレタ!作品ですね。
15位 神様ゲーム / 麻耶雄嵩
邪悪なり麻耶雄嵩。
一応ミステリーランドは子ども向けのレーベルなんだけど単に優しい話じゃヌルいし子どもだって正直そういうの求めてないと思う。ただただ感心するのはヒーローのロボットに「ジェノサイドロボ」って名付けたり「ネクロフィリアロボ」なんてのも出てきたりすること。アホw
そして何よりも読者に考えさせる投出しの謎。夏冬並にやりやがった!検証サイトが一体どれほど立ち上げられたことか...w
メフィストにて神様ゲーム続編が連載され始めたのでまたしても期待せざるを得ない。
14位 叫びと祈り / 梓崎優
何度でも言うけれど間違いなく綾辻以降の本格を代表する作家になるであろう新人。10年に1人の逸材は伊達やないでぇ!トリックよし、文章も端正で上手い。
『火蛾』にも似た宗教を扱ってのホワイダニットの本格で、ずば抜けて巧いのが「砂漠を走る船の道」。この作品に関しては俺の中で「短編のオールタイムベスト」。これ読めただけで幸せなのだ。
先に読んでいた新人作家のアンソロジー『放課後探偵団』での「スプリング・ハズ・カム」も頭一つ飛び抜けてたし短編の巧さは折り紙つき。だから一刻も早く長編を出さんかい!カンボジアを舞台にした『リバーサイド・チルドレン』を出さんかい!そんなまごついてんなら講談社ノベルスも引き抜けぃ!!!
13位 Another / 綾辻行人
後期綾辻の本気。これからの彼の代表作の1つに選ばれる傑作。
鳴、見崎鳴。あぁそうだNO.1KAWAII候補がここにもいたんだった。それはおそらく映画化で鳴役が橋本愛ちゃんが勤めるから脳内で勝手に鳴=橋本愛で再生されていたのだ。彼女可愛過ぎるからよお。
それにしても圧巻の読みやすさはデビュー作から今まで全く変わっておらずこんな読みやすい文章を書いてるから執筆が遅いんだよと愚痴りたくなるほど。(著者作品では唯一『深泥丘奇談・続』だけ未読だがこれも100読みやすいだろう。)
雰囲気は一般的なホラーというよりも囁きシリーズに似た綾辻版学園ホラーといったところで、<もう一人>の正体のトリックに関しても本書内でのルールを最大限に生かした”隠れ蓑”を使って巧妙に隠されているのが素晴らしい。
それでも俺はAnother一番の見所は<もう一人>の正体よりも「果たして見崎鳴は存在するのか」ということを恒一と考えていくところだと思っているので中盤より前の展開に心躍らされた。
12位 密室殺人ゲーム2.0 / 歌野晶午
密室殺人ゲーム!イェーイ!(山手線ゲーム風に)
クズどもが進化して帰ってきた!!ただ、帰ってきたというより...。著者の言っている「ソウ」シリーズに影響を受けて書いたという意味が十分に理解できますな読後は。
前作にも増して鬼畜ゲーと化した密室殺人ゲームだが、何と言ってもQ3のザンギャ君のアクロバティックなトリックには開いた口が塞がらないッ!そして畳み掛けるようにQ4「相当な悪魔」を読んだ日には俺の中でこのランクに位置づけねばならないまでの傑作になっていた。推理ゲームというハウダニットを使ってこういうことができるのはまさにこれが「ゲーム」、そうお遊びに過ぎないからだ!本書中で、というより密室殺人ゲームシリーズNO.1の鬼畜度で一番好きな問題だ。
11位 しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術 / 泡坂妻夫
スタンディングオベーションの準備を願います。
奇術師・泡坂妻夫の超絶技巧を目にしてしまったぜ...。何とも凄まじい労力をかけたであろうこの大作。そりゃこの作品を読めばクラニーじゃなくても「俺も読者をアッと驚かせてやるぜ!」って思わされて衝動的にやっちまいたくなるだろうよ。だがこの技のどれほど難しいことか、本当に頭が下がる。
作品内でのトリックなんかは割と普通なんだけどあれ、ひょっとして?と思った次の瞬間に我々は高速で確認作業をするだろう、そして笑顔になれるのだ。
泡坂さんはもう1冊『生者と死者―酩探偵ヨギガンジーの透視術』という本でも超絶技巧をやってのけてるんだけどこちらは1冊で短編と長編を読むことができ、長編を読む時に短編は「消える」という摩訶不思議な本なのです。ただ、この作品の刊行数はあまりにも少なく、でもどうしても欲しくて六色金神と同じく2年を費やして探しまわったのであるがw
俺ミス50傑 30位→21位
30位 三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人 / 倉阪鬼一郎
空前絶後のバカミス。
とりあえずノベルス版クラニーは初読みで、後に読んだ『四神金赤館銀青館不可能殺人』がどうやらこの作品のプロトタイプだった模様。前作の方もナカナカのバカミスだったのだがこちらは更に弾けたバカミスで真相のオチは最早ビッグバン級(本当ですw)。
あるムック本でミステリ作家たちのベスト3というのがあってクラニーは泡坂さんの某作品が大好きらしく上げていた。どうやら泡坂さんのことを尊敬しているようで自分もあのような作品を書きたいと思ったと。それが一連の倉阪バカミスである。文庫になることがないのはノベルスでしかできないことをやっているからでその心意気やよし。大好きな作家である。
29位 虚構推理 鋼人七瀬 / 城平京
絶対に新作は拝めないんだろうなと『名探偵に薔薇を』を読み終えて思ったのは刊行から10年も経ってたから。それでも今年か昨年末かに城平が復活すると聞いて半信半疑だったのだが無事にカムバックしてくれた。そしていきなりこの新しいタイプの推理小説というか斬新なミステリを放ってきたあたりは流石。
虚構を虚構で上書きしていく、嘘を嘘で上書きしていくと最もらしくそれが「本当のことになる」。虚構による論理の応酬で対決するという新感覚。ヒロインの岩永の可愛さも光る。シリーズ化するようで更なる期待が。
28位 霧越邸殺人事件 / 綾辻行人
「本格とは雰囲気です」と綾辻は言ったが、それならこの作品こそ本格ミステリの理想型だということになる。同意です、隙がないと思う。後の暗黒館の幻想的雰囲気もこの作品を踏襲しているし何よりも要素がガチ過ぎる。「吹雪の山荘」+「見立て殺人」という贅沢仕様。間違いなく必読すべき1冊。
27位 『アリス・ミラー城』殺人事件 / 北山猛邦
物理の名手北山からはやはりこの作品を。
作中での物理トリックが非常にてんこ盛りでとにかく楽しいがそれにばかり目をとられては罠にはまってしまうかもしれない。読後にええええええってちょっと混乱するが凄くフェアに、しかも伏線は周到に張られているのです。そして誰も系列の傑作。
26位 首鳴き鬼の島 / 石崎幸二
石崎渾身の傑作!これは本当に凄かったアリエナイ!
石崎と言ったらDNAミステリだが本書はそれを存分に発揮した力作でありますぞ。石崎大好きだから一応フォローしたいんだけどミリユリシリーズと違ってこっちはキャラが全っっっっっっっく描けていないのは認めざるを得ないw 石崎はユーモアミステリの書き手なんだからキャラに魅力なかったら耐えられないぜ本当に。それでもこのトリックのおかげでここまでワタシの評価は上がっております。
最後の台詞の衝撃は計り知れない、爆笑必至!!!
25位 眩暈を愛して夢を見よ / 小川勝己
読後、タイトルの通り眩暈がしたのは本当です。
これも匣失のオマージュ作品。だが予想していたより遥かに面白かったと言わざるを得ないし何より禁断のオチをかましてくれるあたりが小川らしいか。わけがわからずに解説サイトを直ぐに頼ったのは夏冬以来でそう考えると裏表紙の「驚天動地の大傑作ミステリ!」というのも頷けるw
24位 消失! / 中西智明
作者が消失!したことでも有名な中西さん登場ですはいこんにちは。
林泰広と同じ伝説の一発屋だがこちらの方が知名度も高くインパクトも強いか。しかしこれは本当に名作だった。まぁでも散々誉めてきたからもう言うことは無くなったな。
今回改めてこの本を手に取ってみて装丁の仕掛けに目を凝らしてるんだけどやっぱりよくわからん。何が浮かび上がってくるかってのは分かってるのだが...。どうにかして自分の目で認識したいもんだ。
23位 鴉 / 麻耶雄嵩
麻耶はほぼ読んでいるが、元々文章が読みやすくない彼の作品の中で群を抜く読みにくさの本書。
信じていた世界が崩壊するって表現はミステリでは良く聞くよね、足下がぐらつくとか。この作品もメルの一言でそこに陥る希有な書。
世界感が他作品とは異なり独時のものとなっており非常に雰囲気は良い。そしてメル自身のことなども言及されており講談社の作品の外伝的なものになっている。俺はこの物語を知らなかったから真相が全く読めずに楽しめたので満足。分かる人は分かるらしい。それも納得。でも勿体無い気も。
22位 殺戮にいたる病 / 我孫子武丸
皆さん知ってますか、ネットしてて国内ミステリのネタバレに圧倒的に合いやすい5、6冊を。その内の1冊がこれ。
最早公然の認識である「折原一の作品は叙述」と同じくらい有名で「殺戮は叙述」というのは挨拶のようなものなのだ。で、何が幸せかって言ったらやっぱりスレてもおらずただ純粋にミステリー面白いなぁって思い始めた時期に読めたこと。
そう、我々は何も言わずに黙ってこれを読めって言ってやるべきなのだ。変な先入観を持たせないでこれを読める幸せを味わわせてあげるべきなのだ。やはり現代本格で必読の1冊。
21位 秋期限定栗きんとん事件 / 米澤穂信
現在までに読んだ本のヒロインの中でNO1.KAWAII争いをとげとげ豚の梢と争い中の小佐内さんの悪魔的成長ぶりを見せつけられた秋期限定栗きんとん事件。
春期は単なる学園ミステリでまだまだ良作とさえ言えなかったけれど次作の夏季限定で一気にミステリ度を上げてよねぽのスキルアップと共に小佐内さんのダークさをナカナカ思い知らされたもので。
そして秋期で完全体に近づいた。上巻では小鳩と小佐内さんが別れてそれぞれ脇役に降格して酷く狼狽したものだが下巻にて大爆発。安定の黒さ。
小佐内さん、ああ小佐内さああああん!!
空前絶後のバカミス。
とりあえずノベルス版クラニーは初読みで、後に読んだ『四神金赤館銀青館不可能殺人』がどうやらこの作品のプロトタイプだった模様。前作の方もナカナカのバカミスだったのだがこちらは更に弾けたバカミスで真相のオチは最早ビッグバン級(本当ですw)。
あるムック本でミステリ作家たちのベスト3というのがあってクラニーは泡坂さんの某作品が大好きらしく上げていた。どうやら泡坂さんのことを尊敬しているようで自分もあのような作品を書きたいと思ったと。それが一連の倉阪バカミスである。文庫になることがないのはノベルスでしかできないことをやっているからでその心意気やよし。大好きな作家である。
29位 虚構推理 鋼人七瀬 / 城平京
絶対に新作は拝めないんだろうなと『名探偵に薔薇を』を読み終えて思ったのは刊行から10年も経ってたから。それでも今年か昨年末かに城平が復活すると聞いて半信半疑だったのだが無事にカムバックしてくれた。そしていきなりこの新しいタイプの推理小説というか斬新なミステリを放ってきたあたりは流石。
虚構を虚構で上書きしていく、嘘を嘘で上書きしていくと最もらしくそれが「本当のことになる」。虚構による論理の応酬で対決するという新感覚。ヒロインの岩永の可愛さも光る。シリーズ化するようで更なる期待が。
28位 霧越邸殺人事件 / 綾辻行人
「本格とは雰囲気です」と綾辻は言ったが、それならこの作品こそ本格ミステリの理想型だということになる。同意です、隙がないと思う。後の暗黒館の幻想的雰囲気もこの作品を踏襲しているし何よりも要素がガチ過ぎる。「吹雪の山荘」+「見立て殺人」という贅沢仕様。間違いなく必読すべき1冊。
27位 『アリス・ミラー城』殺人事件 / 北山猛邦
物理の名手北山からはやはりこの作品を。
作中での物理トリックが非常にてんこ盛りでとにかく楽しいがそれにばかり目をとられては罠にはまってしまうかもしれない。読後にええええええってちょっと混乱するが凄くフェアに、しかも伏線は周到に張られているのです。そして誰も系列の傑作。
26位 首鳴き鬼の島 / 石崎幸二
石崎渾身の傑作!これは本当に凄かったアリエナイ!
石崎と言ったらDNAミステリだが本書はそれを存分に発揮した力作でありますぞ。石崎大好きだから一応フォローしたいんだけどミリユリシリーズと違ってこっちはキャラが全っっっっっっっく描けていないのは認めざるを得ないw 石崎はユーモアミステリの書き手なんだからキャラに魅力なかったら耐えられないぜ本当に。それでもこのトリックのおかげでここまでワタシの評価は上がっております。
最後の台詞の衝撃は計り知れない、爆笑必至!!!
25位 眩暈を愛して夢を見よ / 小川勝己
読後、タイトルの通り眩暈がしたのは本当です。
これも匣失のオマージュ作品。だが予想していたより遥かに面白かったと言わざるを得ないし何より禁断のオチをかましてくれるあたりが小川らしいか。わけがわからずに解説サイトを直ぐに頼ったのは夏冬以来でそう考えると裏表紙の「驚天動地の大傑作ミステリ!」というのも頷けるw
24位 消失! / 中西智明
作者が消失!したことでも有名な中西さん登場ですはいこんにちは。
林泰広と同じ伝説の一発屋だがこちらの方が知名度も高くインパクトも強いか。しかしこれは本当に名作だった。まぁでも散々誉めてきたからもう言うことは無くなったな。
今回改めてこの本を手に取ってみて装丁の仕掛けに目を凝らしてるんだけどやっぱりよくわからん。何が浮かび上がってくるかってのは分かってるのだが...。どうにかして自分の目で認識したいもんだ。
23位 鴉 / 麻耶雄嵩
麻耶はほぼ読んでいるが、元々文章が読みやすくない彼の作品の中で群を抜く読みにくさの本書。
信じていた世界が崩壊するって表現はミステリでは良く聞くよね、足下がぐらつくとか。この作品もメルの一言でそこに陥る希有な書。
世界感が他作品とは異なり独時のものとなっており非常に雰囲気は良い。そしてメル自身のことなども言及されており講談社の作品の外伝的なものになっている。俺はこの物語を知らなかったから真相が全く読めずに楽しめたので満足。分かる人は分かるらしい。それも納得。でも勿体無い気も。
22位 殺戮にいたる病 / 我孫子武丸
皆さん知ってますか、ネットしてて国内ミステリのネタバレに圧倒的に合いやすい5、6冊を。その内の1冊がこれ。
最早公然の認識である「折原一の作品は叙述」と同じくらい有名で「殺戮は叙述」というのは挨拶のようなものなのだ。で、何が幸せかって言ったらやっぱりスレてもおらずただ純粋にミステリー面白いなぁって思い始めた時期に読めたこと。
そう、我々は何も言わずに黙ってこれを読めって言ってやるべきなのだ。変な先入観を持たせないでこれを読める幸せを味わわせてあげるべきなのだ。やはり現代本格で必読の1冊。
21位 秋期限定栗きんとん事件 / 米澤穂信
現在までに読んだ本のヒロインの中でNO1.KAWAII争いをとげとげ豚の梢と争い中の小佐内さんの悪魔的成長ぶりを見せつけられた秋期限定栗きんとん事件。
春期は単なる学園ミステリでまだまだ良作とさえ言えなかったけれど次作の夏季限定で一気にミステリ度を上げてよねぽのスキルアップと共に小佐内さんのダークさをナカナカ思い知らされたもので。
そして秋期で完全体に近づいた。上巻では小鳩と小佐内さんが別れてそれぞれ脇役に降格して酷く狼狽したものだが下巻にて大爆発。安定の黒さ。
小佐内さん、ああ小佐内さああああん!!
俺ミス50傑 40位→31位
40位 The unseen見えない精霊 / 林泰広
新人の登竜門カッパワンデビューにしてこの1作限りで表舞台から消えてしまった伝説の一発屋こと林泰広。この年のデビューは↓
石持浅海:アイルランドの薔薇(推薦:西澤保彦)
林泰広:The unseen 見えない精霊(推薦:泡坂妻夫)
東川篤哉:密室の鍵貸します(推薦:有栖川有栖)
加賀美雅之:双月城の惨劇(推薦:二階堂黎人)
いや本当見事に推薦者と新人の作風がピタッとくる感じ。そんな中でも俺は泡坂さんのギミックが大好きで彼が推薦しているこの作品を読んで心底楽しめた。丁寧な論理での検証をしても犯人のトリックがわからなず、そして...。オチの凄まじい衝撃と言ったらないね。このワンアイデアは素晴らしい。まさに「見えない精霊」。復活を期待したいがおそらくありえなさそうだw
39位 六色金神殺人事件 / 藤岡真
宇宙開闢から大和朝廷の成立までの歴史をつづったという六色金神伝記によれば、ここ津本は宇宙の中心であったという。
この本は見つけるまで2年探しまわった(本当に)。今じゃあえて2冊所有してる唯一の本。そう、破壊力抜群のバカミスw 胡散臭さがプンプンする伝奇ミステリでありえない人の死に方がいっぱーい。読んでる最中から地雷だとわかっちゃいるが怖いもの見たさってのはあるもので手が止まらない。とにかく、バカですw
38位 向日葵の咲かない夏 / 道尾秀介
道尾の出世作。気付いた時には呆然。
ところで、道尾のインタビューとか見ると叙述トリックなんて言葉知らなかったとかあるんだけどこれは明らかに嘘だろと思う。『背の眼』で幻冬社からデビューした道尾はなぜここの新人賞に応募したかというと綾辻が選考員で読んでくれるからだと言ってて、そもそも『十角館』でミステリデビューしてるわけですよ。ってことは叙述は知ってるってことだ。ふん、まったくスカしてやがるぜ!
これは純粋な衝撃度で選出。
37位 眠りの牢獄 / 浦賀和宏
おそらく今までの読書体験で唯一くそおおおおおおおおおおおおおって本気で叫んで笑って完璧に作者に負けたと思った悪魔的作品。
まず、これが初めての浦賀だったらそんなことは思わなかった。浦賀をちょこちょこ読んで、この作品の直前に『浦賀和宏殺人事件』を読んでいたことでヤラレタ度が10割増しになったこと間違い無し!
得意のカニバリズムも出てくるがそのカニバリズムが秀逸に用いられている点がミステリ的に見逃せない一品。是非同じようなパターンで挑んでもらいたいものです...。
36位 異邦の騎士 / 島田荘司
占星術→斜め屋敷→異邦の騎士 というテンプレ通りに読んで本当に良かった。
実は俺は占星術も斜め屋敷もそれほど衝撃的ではなくへ~って感じだったんだけどこの2作は後のミステリに何度も出てくるし応用されてたりするから読んでおくべきか。はっきり言ってこの作品のトリック覚えてなくて石岡くんの過去がわかったのと泣いた記憶があるのだけは確か。見事に忘れてるから再読しないとなぁ。
35位 時計館の殺人 / 綾辻行人
人がたくさん死にましたね...w 綾辻の作品の中で最もロジックに拘っていたこの作品は素敵。
だったはずなんだけどこれまた綺麗にトリックを忘れているw 感想省略すまん!
34位 彼岸の奴隷 / 小川勝己
本格以外からの選出。超絶クレイジーでぶっ飛んでてめっちゃくちゃ面白いぜ!!!
以下裏表紙から抜粋
血と暴力に彩られたあらゆる罪悪が襲いかかる狂気のクライムノベル。鬼才・小川勝己が描く、救いのない、背徳的な快楽に満ちた世界から、あなたは抜け出せるか——。
とにかく狂ったのが読みたくなったらこれ一択。
33位 殺人鬼フジコの衝動 / 真梨幸子
今現在最も偏愛している作家真梨幸子の怪作。
他の真梨作品では他視点のものが多く混乱しがちだが、これはシンプルでわかりやすく混乱しない優しい設計。真梨作品の特徴として中年女の日常のドロドロさがあり、それが結構桐野夏生に似ていると言われることがあるが女のイヤらしさという点、より本格という点では全然違う。メフィストデビューの中でもかなりのイロモノ扱いでここまでほとんど売れていなかったらしく、著者ブログでは生活の苦しさのナマナマしさを拝見できるw そんな真梨さんだけどこの作品が文庫落ちするや否や、どうやら帯の効果でツタヤの文庫売り上げで第1位を記録するまでに。予想とは逆のオチと構成には見事と唸らずにはいられない。
32位 作者不詳 / 三津田信三
怪奇・幻想的雰囲気が大変素晴らしいホラーミステリ。
連作短編風でどの物語も嫌みなほどフェアプレイに徹しており著者の力量の凄さが分かる。そう言えばこの本はドトールで読んでいたんだがトイレに行くのも我慢するレベルの面白さだった気が。この本を超えるホラーミステリは今のところ...。
31位 過ぎ行く風はみどり色 / 倉知淳
猫丸先輩シリーズ唯一の長編にして殺人事件が起こる作品なのだが、タイトルの通り読後感が非常に爽やかで優しい気持ちになれる傑作。
俺の中で猫丸先輩よりも好きな探偵はあまりいない。キャラ設定が秀逸過ぎるし唐沢なをきの絵が可愛くてたまらん。「まぁそんなに慌てなさんなって。」「お前さんもアレだね、まだまだ物の道理の判らん男だね」とにかく口調が好きなのである。
さて、倉知淳と言えば心理トリックである。つまり我々の思い込みを突っついてくるのだ。特に今作ではそれはタブーだからあえて触れないようにする我々の心理を利用してくる、つまり隠れ蓑的な。と、これ以上言ったらネタバレなんであれにするけど、とにかく「見えない人」を作るような手法を用いるのが巧過ぎるのだ。これを読んで決して損はさせないでござる。ただ、今作は猫丸先輩が登場するのが遅すぎるのだけが残念なんだけどw
新人の登竜門カッパワンデビューにしてこの1作限りで表舞台から消えてしまった伝説の一発屋こと林泰広。この年のデビューは↓
石持浅海:アイルランドの薔薇(推薦:西澤保彦)
林泰広:The unseen 見えない精霊(推薦:泡坂妻夫)
東川篤哉:密室の鍵貸します(推薦:有栖川有栖)
加賀美雅之:双月城の惨劇(推薦:二階堂黎人)
いや本当見事に推薦者と新人の作風がピタッとくる感じ。そんな中でも俺は泡坂さんのギミックが大好きで彼が推薦しているこの作品を読んで心底楽しめた。丁寧な論理での検証をしても犯人のトリックがわからなず、そして...。オチの凄まじい衝撃と言ったらないね。このワンアイデアは素晴らしい。まさに「見えない精霊」。復活を期待したいがおそらくありえなさそうだw
39位 六色金神殺人事件 / 藤岡真
宇宙開闢から大和朝廷の成立までの歴史をつづったという六色金神伝記によれば、ここ津本は宇宙の中心であったという。
この本は見つけるまで2年探しまわった(本当に)。今じゃあえて2冊所有してる唯一の本。そう、破壊力抜群のバカミスw 胡散臭さがプンプンする伝奇ミステリでありえない人の死に方がいっぱーい。読んでる最中から地雷だとわかっちゃいるが怖いもの見たさってのはあるもので手が止まらない。とにかく、バカですw
38位 向日葵の咲かない夏 / 道尾秀介
道尾の出世作。気付いた時には呆然。
ところで、道尾のインタビューとか見ると叙述トリックなんて言葉知らなかったとかあるんだけどこれは明らかに嘘だろと思う。『背の眼』で幻冬社からデビューした道尾はなぜここの新人賞に応募したかというと綾辻が選考員で読んでくれるからだと言ってて、そもそも『十角館』でミステリデビューしてるわけですよ。ってことは叙述は知ってるってことだ。ふん、まったくスカしてやがるぜ!
これは純粋な衝撃度で選出。
37位 眠りの牢獄 / 浦賀和宏
おそらく今までの読書体験で唯一くそおおおおおおおおおおおおおって本気で叫んで笑って完璧に作者に負けたと思った悪魔的作品。
まず、これが初めての浦賀だったらそんなことは思わなかった。浦賀をちょこちょこ読んで、この作品の直前に『浦賀和宏殺人事件』を読んでいたことでヤラレタ度が10割増しになったこと間違い無し!
得意のカニバリズムも出てくるがそのカニバリズムが秀逸に用いられている点がミステリ的に見逃せない一品。是非同じようなパターンで挑んでもらいたいものです...。
36位 異邦の騎士 / 島田荘司
占星術→斜め屋敷→異邦の騎士 というテンプレ通りに読んで本当に良かった。
実は俺は占星術も斜め屋敷もそれほど衝撃的ではなくへ~って感じだったんだけどこの2作は後のミステリに何度も出てくるし応用されてたりするから読んでおくべきか。はっきり言ってこの作品のトリック覚えてなくて石岡くんの過去がわかったのと泣いた記憶があるのだけは確か。見事に忘れてるから再読しないとなぁ。
35位 時計館の殺人 / 綾辻行人
人がたくさん死にましたね...w 綾辻の作品の中で最もロジックに拘っていたこの作品は素敵。
だったはずなんだけどこれまた綺麗にトリックを忘れているw 感想省略すまん!
34位 彼岸の奴隷 / 小川勝己
本格以外からの選出。超絶クレイジーでぶっ飛んでてめっちゃくちゃ面白いぜ!!!
以下裏表紙から抜粋
血と暴力に彩られたあらゆる罪悪が襲いかかる狂気のクライムノベル。鬼才・小川勝己が描く、救いのない、背徳的な快楽に満ちた世界から、あなたは抜け出せるか——。
とにかく狂ったのが読みたくなったらこれ一択。
33位 殺人鬼フジコの衝動 / 真梨幸子
今現在最も偏愛している作家真梨幸子の怪作。
他の真梨作品では他視点のものが多く混乱しがちだが、これはシンプルでわかりやすく混乱しない優しい設計。真梨作品の特徴として中年女の日常のドロドロさがあり、それが結構桐野夏生に似ていると言われることがあるが女のイヤらしさという点、より本格という点では全然違う。メフィストデビューの中でもかなりのイロモノ扱いでここまでほとんど売れていなかったらしく、著者ブログでは生活の苦しさのナマナマしさを拝見できるw そんな真梨さんだけどこの作品が文庫落ちするや否や、どうやら帯の効果でツタヤの文庫売り上げで第1位を記録するまでに。予想とは逆のオチと構成には見事と唸らずにはいられない。
32位 作者不詳 / 三津田信三
怪奇・幻想的雰囲気が大変素晴らしいホラーミステリ。
連作短編風でどの物語も嫌みなほどフェアプレイに徹しており著者の力量の凄さが分かる。そう言えばこの本はドトールで読んでいたんだがトイレに行くのも我慢するレベルの面白さだった気が。この本を超えるホラーミステリは今のところ...。
31位 過ぎ行く風はみどり色 / 倉知淳
猫丸先輩シリーズ唯一の長編にして殺人事件が起こる作品なのだが、タイトルの通り読後感が非常に爽やかで優しい気持ちになれる傑作。
俺の中で猫丸先輩よりも好きな探偵はあまりいない。キャラ設定が秀逸過ぎるし唐沢なをきの絵が可愛くてたまらん。「まぁそんなに慌てなさんなって。」「お前さんもアレだね、まだまだ物の道理の判らん男だね」とにかく口調が好きなのである。
さて、倉知淳と言えば心理トリックである。つまり我々の思い込みを突っついてくるのだ。特に今作ではそれはタブーだからあえて触れないようにする我々の心理を利用してくる、つまり隠れ蓑的な。と、これ以上言ったらネタバレなんであれにするけど、とにかく「見えない人」を作るような手法を用いるのが巧過ぎるのだ。これを読んで決して損はさせないでござる。ただ、今作は猫丸先輩が登場するのが遅すぎるのだけが残念なんだけどw
俺ミス50傑 50位→41位
50位 女王様と私 / 歌野晶午
これまで読んできた新本格作家の中でも歌野はおそらく一番引き出しが多く何でも書けてしかもハズレが極端に少ない希有な人。
この作品は無職で独身で童貞(たしか)の主人公がロリおにゃのこに女王様プレー(色んな意味で)をされるってお話。設定だけで手に取る犯罪者予備軍がいてもおかしくないであろう”怪作”。
序盤から何度も裏をかかれること必至で、終盤の展開に呆然、キレてしまう読者もいるかもしれない。要するに壁本になることもありうる。のだがしかし!ユヤタンなどそっち系が好きな方は確実に好きな作品のはず。
49位 戻り川心中/ 連城三紀彦
服部まゆみの文章はお耽美ですよね。ミステリ作家で文章が巧いと思うツートップのもう一角が連城。
『造花の蜜』読時にはそこまで思わなかったのだけれどこの作品を読んで驚いた。俺は「です・ます調」ってのが大嫌いで(例を挙げるとユヤタン『デンデラ』w)イライラするんだが(理由は読みにくくて頁が進まない)この作品だけは仕方ねえ大目に見るかって思わされた。
五つの短編集からなっているのだがどの作品もホワイダニット。ベストは表題作「戻り川心中」で最早やり過ぎだろ!ってツッコミたくなるどんでん返しでしかも華麗。ホワイダニットって地味だろとか思ってる人はこれ読みなされ。何で殺したと?ってのは奥が深いぜ...。
48位 キマイラの新しい城 / 殊能将之
愛するバカミス。バカミスってのは真相の落差が大事でこれはそこのとこをしっかり押さえた脱力系オチでへな~ってケツを地面につけたくなるような作品。(つーか探偵石動は探偵であることを放棄するなw)
だがしかしこの作品が面白いのはオチだけでなく、750年前の中世の騎士稲妻卿こと江里さんが現代の世界に投げ出されること。昔の人視点での現代の町並みの異常さ、不気味さがコメディタッチで描かれており終止ニヤニヤしつつ読めて大変面白うござんす。
47位 カラスの親指 / 道尾秀介
道尾最新の文庫で今までの作品で一番読みやすく終止楽しく読めた作品。
真保裕一『奪取』、小川勝己『この指とまれ』などのコンゲームもの(詐欺や騙し合いをテーマにした痛快な犯罪サスペンス)。しかしそこは道尾、ただのコンゲームでは終わらないあたりは流石。
読後はすぐにある2作が頭に浮かんだ。東野圭吾と藤岡真のあれとあれってネタバレなるので作品名は書きませんが。ラストも爽やかで完敗したよ。
46位 雲上都市の大冒険 / 山口芳宏
「地下牢に閉じ込められている男が脱獄を宣言してその通りに消え連続殺人が起きる」というこの謎のワクワク感、本格好きはわかるでしょう。これがツボで、更にタイプの違う探偵が2人出てくるというのもたまらない。義腕探偵の真野原は御手洗潔+榎木津礼二郎っぽい奇人、荒城はクールな探偵という素晴らしいキャラ設定。見所はやはり脱獄からの脱出トリックで実現可能かはわからないがかなりの大技をきめてくるので必見。シリーズものなので続きも是非(といいつつワタシは積んだままw)
45位 地球平面委員会 / 浦賀和宏
浦賀は天才だと京極は言ったけどワタシも全面的に同意する。得意技はカニバリズム。
一時期俺は狂ったようなミステリがどうしても読みたくてネットで色々と調べていたのだがそんな折にこの作品のことを知った。「狂った動機」というのがどうやらこの作品の肝であるということでまぁ浦賀は他作品も読んでいたし手にとってみたわけだが...。予想の斜め上を行く動機に腹を抱えて笑った作品である。
「クイーンです、大三郎・クイーン」
44位 密室殺人ゲーム王手飛車取り / 歌野晶午
ゲームのために人をゴミのように殺す鬼畜系推理ゲーム!そうそれが密室殺人ゲーム!
非人道的?いやいや何とも思わなくていいんだ、そう、これは小説なのだから!といったまさにミステリ好きのために歌野が書いてくれた作品に僕らは感謝しなければならない。
簡単に現代に置き換えてみると「2chのスレで推理ゲームするやつ集合→webカメ使ってスカイプで会議通話→人殺してきたよ~どうやって殺したか当ててみ?→個人個人で推理」な流れ。
殺したのは出題者であるから問題になるのはハウダニット、しかし所々捻りも利いてあり大変素晴らしい作品になっているのだ。ラストの驚き度も◎
43位 粘膜蜥蜴 / 飴村行
圧倒的エログロ感!粘膜シリーズに手を出してしまったら本当に中毒必至!逃れられない!
この作品で推協賞を受賞しているのは何故と初めは疑問に思ったがなるほど伏線もしっかり張ってあり納得。なんだけど、それを理解した上である台詞をふと思い出した時の破壊力は異常w
禁断症状が出てるので早く最新作出してもらいたいと心より望んでいる。
42位 匣の中の失楽 / 竹本健治
説明不要の四大奇書の一つ。ドグマグ、虚無よりは遥かに読みやすく楽しめた作品(国死館はラスボス過ぎて戦う前から負けた感があって未読w)。
この作品を読んだことによって推理合戦耐性が出来たと思ってる(虚無の推理合戦もナカナカ)し、後に読むことになったディスコの推理合戦がいかにこの作品や虚無から影響を受けてるかを知った。それでも、これは全く奇書っぽくないし単に青春ミステリにカテゴライズして無問題だと思う。もちろん大傑作だと思う。
41位 名探偵に薔薇を / 城平京
この作品ほど読後にタイトルの意味を理解して感嘆することはないのではないか。
アリバイものが苦手でほっぽり出そうとしても読むのを止めないで心から良かったと思えるのはこの作品だけ。そう、辛いのは一部だけ。その一部でさえ全て二部への布石で、これは二部だけでは到底完成されないのだ。正直10傑に入れてもいいくらいの作品なんだけどやはりアリバイ苦手ってのは俺の中では評価を下げないとフェアではなくてね。「探偵小説」という言葉がドンピシャで似合う。
ちなみに俺はメモで「なぜ毒薬を全て入れたか」が大変興味深かったと書いているけれど全然覚えてないなw
これまで読んできた新本格作家の中でも歌野はおそらく一番引き出しが多く何でも書けてしかもハズレが極端に少ない希有な人。
この作品は無職で独身で童貞(たしか)の主人公がロリおにゃのこに女王様プレー(色んな意味で)をされるってお話。設定だけで手に取る犯罪者予備軍がいてもおかしくないであろう”怪作”。
序盤から何度も裏をかかれること必至で、終盤の展開に呆然、キレてしまう読者もいるかもしれない。要するに壁本になることもありうる。のだがしかし!ユヤタンなどそっち系が好きな方は確実に好きな作品のはず。
49位 戻り川心中/ 連城三紀彦
服部まゆみの文章はお耽美ですよね。ミステリ作家で文章が巧いと思うツートップのもう一角が連城。
『造花の蜜』読時にはそこまで思わなかったのだけれどこの作品を読んで驚いた。俺は「です・ます調」ってのが大嫌いで(例を挙げるとユヤタン『デンデラ』w)イライラするんだが(理由は読みにくくて頁が進まない)この作品だけは仕方ねえ大目に見るかって思わされた。
五つの短編集からなっているのだがどの作品もホワイダニット。ベストは表題作「戻り川心中」で最早やり過ぎだろ!ってツッコミたくなるどんでん返しでしかも華麗。ホワイダニットって地味だろとか思ってる人はこれ読みなされ。何で殺したと?ってのは奥が深いぜ...。
48位 キマイラの新しい城 / 殊能将之
愛するバカミス。バカミスってのは真相の落差が大事でこれはそこのとこをしっかり押さえた脱力系オチでへな~ってケツを地面につけたくなるような作品。(つーか探偵石動は探偵であることを放棄するなw)
だがしかしこの作品が面白いのはオチだけでなく、750年前の中世の騎士稲妻卿こと江里さんが現代の世界に投げ出されること。昔の人視点での現代の町並みの異常さ、不気味さがコメディタッチで描かれており終止ニヤニヤしつつ読めて大変面白うござんす。
47位 カラスの親指 / 道尾秀介
道尾最新の文庫で今までの作品で一番読みやすく終止楽しく読めた作品。
真保裕一『奪取』、小川勝己『この指とまれ』などのコンゲームもの(詐欺や騙し合いをテーマにした痛快な犯罪サスペンス)。しかしそこは道尾、ただのコンゲームでは終わらないあたりは流石。
読後はすぐにある2作が頭に浮かんだ。東野圭吾と藤岡真のあれとあれってネタバレなるので作品名は書きませんが。ラストも爽やかで完敗したよ。
46位 雲上都市の大冒険 / 山口芳宏
「地下牢に閉じ込められている男が脱獄を宣言してその通りに消え連続殺人が起きる」というこの謎のワクワク感、本格好きはわかるでしょう。これがツボで、更にタイプの違う探偵が2人出てくるというのもたまらない。義腕探偵の真野原は御手洗潔+榎木津礼二郎っぽい奇人、荒城はクールな探偵という素晴らしいキャラ設定。見所はやはり脱獄からの脱出トリックで実現可能かはわからないがかなりの大技をきめてくるので必見。シリーズものなので続きも是非(といいつつワタシは積んだままw)
45位 地球平面委員会 / 浦賀和宏
浦賀は天才だと京極は言ったけどワタシも全面的に同意する。得意技はカニバリズム。
一時期俺は狂ったようなミステリがどうしても読みたくてネットで色々と調べていたのだがそんな折にこの作品のことを知った。「狂った動機」というのがどうやらこの作品の肝であるということでまぁ浦賀は他作品も読んでいたし手にとってみたわけだが...。予想の斜め上を行く動機に腹を抱えて笑った作品である。
「クイーンです、大三郎・クイーン」
44位 密室殺人ゲーム王手飛車取り / 歌野晶午
ゲームのために人をゴミのように殺す鬼畜系推理ゲーム!そうそれが密室殺人ゲーム!
非人道的?いやいや何とも思わなくていいんだ、そう、これは小説なのだから!といったまさにミステリ好きのために歌野が書いてくれた作品に僕らは感謝しなければならない。
簡単に現代に置き換えてみると「2chのスレで推理ゲームするやつ集合→webカメ使ってスカイプで会議通話→人殺してきたよ~どうやって殺したか当ててみ?→個人個人で推理」な流れ。
殺したのは出題者であるから問題になるのはハウダニット、しかし所々捻りも利いてあり大変素晴らしい作品になっているのだ。ラストの驚き度も◎
43位 粘膜蜥蜴 / 飴村行
圧倒的エログロ感!粘膜シリーズに手を出してしまったら本当に中毒必至!逃れられない!
この作品で推協賞を受賞しているのは何故と初めは疑問に思ったがなるほど伏線もしっかり張ってあり納得。なんだけど、それを理解した上である台詞をふと思い出した時の破壊力は異常w
禁断症状が出てるので早く最新作出してもらいたいと心より望んでいる。
42位 匣の中の失楽 / 竹本健治
説明不要の四大奇書の一つ。ドグマグ、虚無よりは遥かに読みやすく楽しめた作品(国死館はラスボス過ぎて戦う前から負けた感があって未読w)。
この作品を読んだことによって推理合戦耐性が出来たと思ってる(虚無の推理合戦もナカナカ)し、後に読むことになったディスコの推理合戦がいかにこの作品や虚無から影響を受けてるかを知った。それでも、これは全く奇書っぽくないし単に青春ミステリにカテゴライズして無問題だと思う。もちろん大傑作だと思う。
41位 名探偵に薔薇を / 城平京
この作品ほど読後にタイトルの意味を理解して感嘆することはないのではないか。
アリバイものが苦手でほっぽり出そうとしても読むのを止めないで心から良かったと思えるのはこの作品だけ。そう、辛いのは一部だけ。その一部でさえ全て二部への布石で、これは二部だけでは到底完成されないのだ。正直10傑に入れてもいいくらいの作品なんだけどやはりアリバイ苦手ってのは俺の中では評価を下げないとフェアではなくてね。「探偵小説」という言葉がドンピシャで似合う。
ちなみに俺はメモで「なぜ毒薬を全て入れたか」が大変興味深かったと書いているけれど全然覚えてないなw

















































