(1980年西武ファンブックより)
1つのポジションをめぐっての争いに勝つには、バッティングが大きくものをいう。
もうヘッドワークに関してはいうことなし。
あとはファイトをむきだしにして、体ごとぶつかること。
長打力を生かした打撃が見もの。
【1980年の西沢正次】
西武在籍:2年目(33歳)、背番号10→44へ変更
成績:一軍出場無し
(イースタンリーグ成績)
打撃成績:51試合 77打数24安打、打率.312、4本塁打、16打点、1盗塁
1980年の西武捕手陣は、ベテラン野村克也に加えて新人・大石友好、外野からコンバートされた吉本博らが新たに加わってポジション争いは激しくなっていた。
前年45試合に出場した西沢も候補の一人であったが開幕は二軍でスタート。
二軍の試合ではコンスタントに捕手での出場機会はあったものの、実質二軍の正捕手は打撃が魅力の山川猛(1980年イースタンリーグ本塁打王)であり、西沢はさらに新人・浜本龍治に次いで三番手だった。
西沢は、打率3割をキープするなど打撃好調をキープし一塁手として出場もしていたが、結局シーズン終了まで一軍昇格は果たせなかった。
また、シーズン途中の6月25日に新外国人選手スティーブの入団が発表されると西沢は譲る形で背番号を10→44へ変更した。
がっしりした体とベテランの意地がみもの
11年目を迎えて、勝負の年になった。
いかにもキャッチャーらしい横幅のあるがっしりした体は、投げやすいと好評。
あとはインサイドワークとバッティングの争いだ。
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