(1979年西武ファンブックより)
強気のリードと、小柄ながらケガを恐れない体当たりプレーが売りもの。
若手投手を好リードで引っぱるベテラン価値は大きい。
【1979年の奥宮種男】
西武在籍:1年目(30歳)、クラウンライターから残留、背番号12
成績:29試合、7安打、打率.175、0本塁打、0打点、0盗塁
(イースタンリーグ成績)
打撃成績:24試合 8安打、1本塁打、8打点、0盗塁、打率.258
1967年のドラフト3位でサンケイアトムズに入団。
1978年のシーズン前に、金銭トレードでクラウンライターへ移籍し自己最多の53試合に出場。
西武に変わった1979は、捕手としての実績十分な田淵幸一、野村克也の大物二人が新加入するも、開幕後もたびたび奥宮の出場機会はあった。
特に5月に入ってからは14試合に先発でマスクを被るなど出場機会は増えていた。
しかし、チーム成績も上がらず、自身の打率も一割台に低迷し続け、6月には出場機会は一気に激減した。
6月16日の試合を最後に二軍へ降格すると、そのままシーズンを終えることになった。
この年限りでの現役引退を決意した。
結果的に6月16日の試合が現役最後の出場となり、代走での起用が最後であった。
【1979年当時の記事写真とコメント】
奮起したベテランのミットマン
野村という超ベテランの加入で、学ぶことも多くなったが、同時に大変な競争相手ができた。
12年目を迎え、今年こそ正妻の座を確保するチャンス。
小柄なファイターが毎試合出場するにはバッティングを伸ばすより手はない。
残された道は当たって砕けろの体当たり戦法だ。