★2018年10月24日(水)に掲載したブログのアップデート版です★
(1979年西武ファンブックより)
昨年の都市対抗で1試合17奪三振の記録を作った。
独特のアンダースローからホップする球は威力がある。
粘り強い性格が投球にも現れており、ローテーション入りが期待されている。
口数も少なく地味なタイプだが内に秘めたファイトは誰にも負けない。
アンダースローということもあって、ブラデントンではパイレーツの選手をはじめ、地元ファンの注目の的。
大リーグとのオープン戦でもホップする球で真っ向から勝負。
小柄な彼が大男から三振を取ると、地元ファンはヤンヤの喝采。
早くもローテーション入りの切符を手に入れた。
本番での活躍が楽しみ。
【1979年の松沼博久】
西武在籍:1年目(27歳)、※新人=ドラフト外で東京ガスから入団、背番号15
投手成績:34試合 16勝10敗 0セーブ 防御率4.03
1978年オフに巨人との激しい争奪戦の末、弟の雅之と共にドラフト外で西武に入団。
4月12日対阪急前期3回戦(平和台球場)でプロ入り初登板。5回4失点で敗戦投手。
4月24日対南海前期1回戦(西武球場)で先発し8回2失点に抑えプロ入り初勝利をあげた。
開幕からこの試合まで西武は2引分を挟んで12連敗中だった為、この試合であげたプロ初勝利が西武ライオンズ球団の初勝利でもあった。
4月29日対日本ハム前期6回戦(後楽園球場)で先発。9回2失点でプロ入り初完投勝利をあげた。
前半戦は、6勝8敗と負け越したが監督推薦でオールスターゲームに選出され、第2戦に3番手で登板し2イニングを無失点に抑えた。
後半戦に入ると勝ち星を量産し8月には4勝(1敗)の成績で月間MVPを受賞した。
その後も9月に3勝、10月は10日間で3勝を一気に加算し後半戦だけで10勝した。
最終的に16勝まで白星を積み上げ、1979年パ・リーグ新人王を受賞した。
一方、最多与四死球91個はリーグワーストの数字だった。
防御率はリーグ11位。
【1979年名場面】
1979年4月24日(火) ○西武4-2南海●
新球団・西武ライオンズ歓喜の初勝利!松沼(兄)投手もプロ初勝利。
開幕から2引分を挟んで12連敗中だった西武ライオンズの歴史的初勝利は新人・松沼博久が勝ち取った。
8回を5安打2失点(自責点1)に抑える堂々たる力投だった。
最後の打者、南海メイが三振に倒れると真っ先にベンチを出て歓喜の中へ。
ヒーローインタビューでは、松沼を救援し、最後試合を締めた永射(左)と両手をあげスタンドの声援に応えた。
(西武ライオンズ球場:観衆2万人)
↑↑42年前の今日です!!
次回「1979年 松沼博久 Part.2」へつづきます。
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