キャッチアップ(その1)…2009年11月「山本会」 | 能楽師 辰巳満次郎様 ファンブログ

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こちらは、不休で普及に励む宝生流グレート能楽師の辰巳満次郎先生♥に「惚れてまったやないかぁ~!」なファン達が、辰巳満次郎先生♥と能楽の魅力をお伝えしたいな~、と休み休み、熱い思いをぶつけるブログです。

言い訳をすれば、である。細々とケイタイに記事は書いていたのである。しかし、なかなか進まなかったので、この正月休みにイッキにアップだぁ~、と計画はしていたのである。(マ、ことごとく頓挫したのですが…)
そんな昨年秋(11月&12月)のキャッチアップ記事の第1弾。

 

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平成二十一年十一月一日(日) 於:杉並能楽堂

 

 

芸術の秋、というけれど、秋は軒並み能・狂言や舞の会が重なって、この日は朝イチバンに宝生能楽堂で「あまねく会」に行ってから、午後に杉並能楽堂の「山本会」を観に行き、また宝生能楽堂に戻るという、能楽堂のハシゴをいたしました。

 

 

ああ、もう二ヶ月以上も昔のことなのね…。シミジミ…。

 

 

噂に聞く杉並能楽堂とはどんなところかも興味津々だったので早めに到着するように水道橋を出て、中野富士見町へ…。
実はここにはJAGAT(日本印刷技術協会)があって、以前は仕事の関係上、割と足繁く通ってた場所…。なんと、その目と鼻の先に杉並能楽堂があったとは…。

 

 

さて、前日に大阪の山本能楽堂であまねく、じゃないあらたま会に参加していた訳ですが、ちょうど同じような規模と雰囲気の能楽堂を奇しくも(奇しくないか…)を二日続けて体験しました。
(ある意味、両方とも山本能楽堂だな~)

 

 

こちらの杉並能楽堂は昔ながらの日本家屋で、広いお座敷(=舞台)をぐるりと囲む広い廊下(=見所)の静かなお家、といった感じです。見所はガラス窓に囲まれていて(フツーの)お庭の植木が見えたりする、なんともアットホームな感じ。しかし、天井は高く黒光りする床が重みを感じさせます。
ちなみに大阪の山本能楽堂は、大阪のフツーの町家の玄関を上がってそこの戸を開けたら、あ~らビックリ、見所と能舞台が!っていう感じでした。こちらはすぐ外が道路です。

 

 

比較的早い時間に到着したのでまだ空いており、折角なので正面席の前の方に陣取りました。こちらも大阪の山本能楽堂と同様、見所は座敷でお座布団に坐ります。
(混んできたら、詰めて詰めて詰めて、観るそうです。)

 

 

  狂言 「入間川 (イルマガワ)」
    シテ(大名)     山本則重 
    アド(太郎冠者)   山本則孝 
    アド(入間の某)   山本則俊 

  狂言 「呂蓮 (ロレン)」
    シテ(出家)     山本泰太郎 
    アド(男)       山本則秀 
    アド(女)       遠藤博義 

  小舞 「祐善 (ユウゼン)」 「鮒 (フナ)」
        山本則俊      山本凜太郎  
   地謡  山本東次郎 山本則俊 山本泰太郎 山本則秀 平田悦生 

  狂言 「米市 (ヨネイチ)」
    シテ(男)       山本東次郎 
    アド(有徳人)     山本則直 
    アド(通行人)     山本則秀 
    アド(通行人)     山本泰太郎 
    アド(通行人)     山本則孝 
    アド(通行人)     加藤孝典 
    アド(通行人)     山本凜太郎 
 

 

 

どれも良かったけれど、やっぱり東次郎師の「米市」が特に良かった~♪
「狂言は人間ドラマ」と説く東次郎師の面目躍如というか、なんてことないのにちょっと笑えて、それでもってちょっと泣けました。その加減が絶妙♪(スミマセン。粗筋は省略します。)

そして、演じ終わったばかりで解説(&挨拶)に小走りで汗をふきふき出てきた姿を見て、直感的に「ア、この人とワタシって性格が似てるかも…」と思いました。
 (↑まあ、お許しくださいナ。似てる所があるかも、というのが正しい言い方…。)
全演目について、これだけじゃ語りきれないという感じで、たくさん「狂言は人間ドラマ」の部分について解説してくださいました♪
解説ってさ~、やっぱり演じている人自身がするほうがゼッタイに面白いよね♪

 

 

【オマケ】
帰り(水道橋への戻り)の中野富士見町のホームで、あの「近藤ようこ」さんに違いない、女性を発見♪
ご自身の自画像?とソックリの着物姿に小さなピアス、楚々とした控えめな感じのステキな女性で、思わずそっと傍に寄って(七緒な)着こなしをチラ見しちゃいました♪