キッズ伝統芸能体験発表会 | 能楽師 辰巳満次郎様 ファンブログ

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こちらは、不休で普及に励む宝生流グレート能楽師の辰巳満次郎先生♥に「惚れてまったやないかぁ~!」なファン達が、辰巳満次郎先生♥と能楽の魅力をお伝えしたいな~、と休み休み、熱い思いをぶつけるブログです。

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ご無沙汰しております。

 

先週から今週、体調わろしのどん底にいた(いや、まだいます…)ので、三月の月並能も五雲会もパスしたのですが、今日は晴れてややよろしい感じだったので、これを拝見しに行って参りました。

 

 

実は2月8日にアップした記事 「鎌倉能舞台四十周年記念特別公演「乱能(ランノウ) 」その5」 にコメントくださった方の情報でこの催しを知り、プロによる公演もあるとのことなので、入場整理券を申し込んだ次第です。

 

 

 

 狂言 「呼声」

 シテ 山本則俊 (太郎冠者) 
 アド 山本則重 (主人) 
 アド 山本則秀 (次郎冠者) 

 

 

 

 舞囃子 「高砂」

 シテ 浅見重好 

 

 

 笛   寺井宏明
 小鼓 森澤勇司 
 大鼓 大倉栄太郎
 太鼓 大川典良

 

 

 地謡 武田志房 関根祥人 藤波重孝 岡庭祥大 佐川勝貴  

 

 

 半能 「船弁慶」

 シテ 前田晴啓  
 子方 植島幹登 
 ワキ 安田登 高橋正光  
 アイ 山本則俊 

 

 

 笛   寺井宏明
 小鼓 森澤勇司 
 大鼓 大倉栄太郎
 太鼓 大川典良

 

 

 

 後見 宝生和英 水上優    
 地謡 辰巳満次郎 佐野登 野月聡 小倉健太郎 渡邊茂人 小倉伸二郎

 

 

 

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午前中が子供の「狂言」の発表で、プロによる公演を挟み、午後に観世流と宝生流の連吟と仕舞の発表がありました。本当は午前中から拝見したかったのですが、ダラダラしていたので「呼声」の途中から鑑賞♪することになりました。(この演目、大好きなので最初から観たかった…。(・_・、))

 

 

 

 

 

さて、プロによる公演が終わると15分の休憩がありましたが、せっかくなのでお子様達のお稽古の成果を拝見しようと、正面席のよく見えるところに移動。

 

 

 

 

観世流と宝生流の連吟のお作法の違い(観世流は正面に向いて並ぶが宝生流は目付柱の方に向いて並ぶ)とか、いろいろ発見もあり、何よりお子様達が彼(女)らなりに向き合って舞台に立っているのが素晴らしく、どういう形であれ、今日の体験がこれからの人生の何かに大きな影響を与えてるんだな~、と思いました。

 

 

観世流は男の子が「合浦」女の子が「吉野天人」の連吟と仕舞、宝生流の方が人数が多くて、男女混合で連吟が「猩々」と「鶴亀」、仕舞がバラエティーに富んでいて「鶴亀」「胡蝶」「紅葉狩」「西王母」「船弁慶クセ」「七騎落」「草紙洗」「葛城」「芦刈クセ」「芦刈キリ」「右近」「杜若キリ」「熊野クセ」「羽衣キリ」「嵐山」等、さすがに最後の二つは大きいお姉さんとお兄さん(高校1年ぐらい?)でしたが、みんな大したもんです。パチパチパチ♪
女の子はほぼ全員赤い(同じ柄じゃないけど)振袖と縞の袴、男の子は黒紋付(子供だから振袖)に縞の袴、みんな肩上げがカワイイ♪です。
最初は親が揃えたのかな~、と思ってたけど、主催者側か何かで格安で(化繊だし)調達したみたいです。イイな~、子供は赤い振袖着られて…。

 

 

 

素晴らしい催しでしたが、見所の親や招待客達の「大人」のマナーがもうちょっと何とかならないものか、主催者側であらかじめ注意しておくとかね。
自分の子供以外のお子様達も頑張っているんだから敬意を表して舞台を静かに見るとか、ちょっと残念に思うマナーの方々が散見されました。

 

 

 

でも、こうやって、伝統芸能を「遺産」でなく、今に生きる芸能として未来に続けてゆく試みは本当に素晴らしいです。
また拝見しとうゴザイマス。