東京巽会・あまねく会、を観に行く。 | 能楽師 辰巳満次郎様 ファンブログ

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11月2日の日曜日、ワタシの毎年恒例行事(?)である辰巳満次郎師の同門会を観に行きました。

 

「東京巽会」は元々は御父上の会だったのですが、引き継がれて「あまねく会」と一緒の開催です。
朝の番外仕舞から拝見したかったのですが、なかなか事情が許さず、午後からゆったりと大名鑑賞(?)となった次第…。

 

 

お目当ては当然、辰巳満次郎師の番外舞囃子なんですが、もうひとつ、来年ワタシが発表会で出す予定の舞囃子を予習で拝見する、という目論見もありました。

 

 

しかし、自分のお仲間ではない、よその同門会を拝見するのって新鮮です。
それでもって、どの出演者も皆、お師匠様カラーで謡い&舞います。他の先生の会でもそうなんでしょうね~。あまり行ったことがないのでわかりませんが、なるべく行きたいとは思っています。でもなかなか時間が…。

 

 

ワタシは、昨年までは、素謡とか独吟とかに全く興味がなくって勝手に休憩にしてたりしたんだけれど、最近は少しわかってきたせいか、謡を拝聴するのも楽しみになってきました。
「春日龍神」の独吟をなさった女性なんか、声はちょっと小さかったけど、あの龍神がわんさかでてくる箇所(ワタシはかつて団体稽古で四苦八苦した…)を無本で謡われていました。
次の「百萬」もかなり長くて(モチロン無本だった!)途中何度か切戸口の後ろで控えてらっしゃる満次郎師からの助け舟はあったけれども、立派に謡われていました。

 

 

で、印象に残ったのが、最後の仕舞の「砧(前)」&「頼政」で、両方ともかなり高齢の男性で、ちょっと足元なんかおぼつかないんだけど、長年やってらっしゃるんでしょうね~、なんていうか、上手にやろうとかの妙な色気というか欲というかが無くて、ただただ楽しんでいる、そんな感じを受けました。すごく良かったです。ちょっと感動しました。

 

 

それから、ご子息の辰巳和磨クン。何年か前の「あまねく会」でロビーで見かけた時には、ワタシより小ちゃくて可愛かったのですが、アッと言う間にもう五雲会で地謡にも付いているし、今回「熊坂」のワキ謡をしてましたが、イイ声で、これからを拝見するのがマスマス楽しみになりました。

 

 

最後は、会主である辰巳満次郎師の、番外舞囃子「安宅」です。
シテはお着替えをして、「鳩羽鼠」って色かなぁ、そんな感じの色合いの紋付です。
(あ、亀井広忠師もシテに敬意を表して袴をお召し替えです。黄土色? トルコブルーじゃなくて良かったです。)

「安宅」は男舞ですが、やっぱり満次郎師は男性的な舞が似合いますね♪♪♪
最初、初段で聞きなれている笛(森田流)と違ったので「まさか延年?!」と思いましたが、そんなの書いてないし、普通の三段の男舞でした。一噌流だからなのかなぁ?

しかし、いつも感動的なぐらいの迫力とスピード感です。
序破急がすごくメリハリがあって、「ジョ~~~ハッ、キュ!」って感じタイミングで、急ブレーキで止まるから揺り戻しがり、それがまたカッコ良くて、思わずニヤニヤ♪しちゃいました…。(←不気味…。)
コレ、ワタシも真似してみようかな~。お師匠様になんと言われるかわかんないけど…。