それでは昨日の続きの、能楽余話のご報告をしたいと存じます。

「歌占」が終わった後、休憩にはいりました。
この間に帰る人、続々…

モッタイナイことでございますよ…。
休憩が終わると、床几?が4脚地謡座に運び込まれました。
そして、司会の金子氏が登場しましたが、そのままワキ柱の影に…、
f(・ん・)?
と思ってたら、見所が暗くなり、演者登場!
えっ?
いきなり、実演?
ナント、辰巳満次郎様

地謡は、内藤飛能&辰巳大二郎のお二人のみ…。笛の小野寺竜一師も登場です!
もしかしたら、いきなり新作能「覇王」のサワリかも…。
でも、違うのかも…、だって和久師(修理夫人)がいないから…。
と、ひとり動揺するまり子…、すると…

人間五十年~♪
デタ~っ


やっぱり「覇王」のプチ・ダイジェストですわ~

麻の色紋付着てても、辰巳満次郎様


地謡も二人でパワー全開ですが、いかんせん、出来立てホヤホヤなので…

そして信長@マンジロウ様は、笛に合わせて(多分)中ノ舞を…。
「人間五十年~」は幸若舞の「敦盛」であって能ではありませんが、
同じタイトルの「敦盛」の、能では中ノ舞を舞うのでそれでかなぁ…。
すると中ノ舞の途中から、暗い中をするすると橋掛リから近寄る和久師が…。
待ってましたッ!
腰を折り、唐織を被り、雰囲気的には「通小町」?
ここでやっと、和久師演じる女城主の修理夫人は、恨みを晴らしに来た幽霊で、
信長は飛ぶ鳥落とす絶頂期の生きている人間なんだと気付いた、まり子

修理夫人@和久師は、信長に向かって
「よくも生命を助けると言ってだまし、逆さ磔なんかにしたわね!」
信長@マンジロウ様は、
「カワイイわが子の御坊丸を武田の人質にしくさって!当然だわ!」
修理夫人@和久師は
「罪なき者たちまで惨殺した、わが恨み一門の恨みを受けてみよ!」
あ、当然まり子トランスレート全開でゴザイマスけど、こんなような会話が
あって盛り上がるここで、ブツっとプチ・ダイジェストは終わりとなりました。
くぅ~っ、お預けじゃ~っ



続きが観たいじゃあ、ア~リマセンカ?
まり子の予感では、これは去年の新作能「オセロ」より、ゼッタイにイイっ

この後には「歌占」のツレを演じ(たてで上気し)た島村明宏師も、ご登場、
「故郷」をテーマにトークが続くのですが…、すっかり飛んじゃいましたよ~。
憶えているのは、加賀の前田家は元々は金春流だったんだけど、
六代将軍綱吉公が宝生贔屓だったので、それから加賀も宝生流に転向、
それ以来、加賀宝生になったんだ、ってことぐらいかなぁ~

そして、能楽余話は、最後にトークした三人が「附祝言」を謡って終わりました。
とにかく!
いわむら城址薪能の新作能「覇王」
なんですよ! なんでも、
天正10年織田信長は武田勝頼を追って信濃に兵を進め、自らは3月「岩村城」に3日間滞在した。そしてその時勝頼の死と武田軍の滅亡を知り、勝頼の首実検のため信濃へ向かった事実があります。
信長は天下布武の目的で最も脅威であった武田の滅亡は、天下布武を確実になったとの確信抱き、岩村城にて敦盛「人間五十年…」を舞ったとの言い伝えを元に、第1回の薪能が行われたのです。
信長はその3ケ月後に本能寺で亡くなってしまいます。
もう一つの言い伝えは、本能寺の変とは、信長は叔母(岩村城・女城主)を惨い死に追いやったため、その呪いから起こったとも言われています。
なんだそうです!
ああ~、もっと大勢の方々に観ていただきたかったよ~

行ってみたいけど、でも岩村は遠いのよね~、薪能だから夜だし…、
と二の足を踏みそうになっている方々、朗報です!
ナント、いわむら城址薪能 新作能「覇王」鑑賞ツアーが、あるんですぅ~!
詳しい内容とお申し込みはこちらから!
http://blog-tokowaka.tumblr.com/post/93212604473
どうぞ、よろしく~


どっちのボタンもポチっと押して、辰巳満次郎様


