第五回「満次郎の会」まで、あと25日! 「オセロ」のレポ&感想でございます! | 能楽師 辰巳満次郎様 ファンブログ

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まり子です。
では新作能「オセロ」のレポの続き、参ります。

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泉紀子先生のお話によれば、開演前には、堺の奥野清明堂謹製の、デズデモーナをイメージした特別誂えの香を燻いていたんだとか…えっ

気付きませんでしたよ…。
っていうか、実は会場に入った時に、誰かメチャクチャきつい香水をつけてる人がいるむっって思ったのです。いわゆるマダァムの香水って感じの香り…。
アレがまさか、デズデモーナの香りだったんでしょうかねぇ?(確認する術なし…)
いわゆる「お香」の香りではなく、おフランスの香水って香りでしたの。
ワタシにとってはデズデモーナとは掛け離れたイメージな香りでしたが…。
ところでデズデモーナってギリシア語で「不運な」って意味なんだそうですね。

さて、解説が終わるとお調べが始まりました。
マイクが入っているせいか、よく響いてすごくイイ感じ…グッド!

舞台は所作台を置かないフラットな形式で、簡易目付柱もありません。
ほぼ、舞台の中央に三間四方の能舞台スペースを確保し、背景なしのホリゾント、ここにブルーやオレンジの照明が入って、夕暮れ時や、月光の夜、そして吟遊詩人の夢の中、を表現するのです。
橋掛りは、舞台奥に下手に水平に設置され、五色の幕がなくても大丈夫なようになってます。

おっと、出演者を書いてませんでしたね~。


  シテ  辰巳 満次郎ドキドキ 花守/オセロの霊
  ツレ  和久 荘太郎   デズデモーナの霊
  ワキ  江崎 敬三    吟遊詩人
  アイ  茂山 千三郎   イアーゴの霊

  笛   竹市 学
  小鼓  大倉 源次郎
  大鼓  大倉 慶乃輔
  太鼓  中田 弘美

  後見  石黒 実都

  地謡  山内 崇生  野月 聡  水上 優  
      澤田 宏司  亀井 雄二  辰巳 大二郎



こんな感じ。ラブラブ
舞台上では、地謡の皆さまは能舞台のように正面に垂直に並ぶのではなく、舞囃子の時みたいに笛の近くにナナメに並んで着席しました。

狂言口開けなので、まずイアーゴ(の霊)が登場しました。

能楽師 辰巳満次郎様 ファンブログ-俊寛(イアーゴ)

イアーゴの面は「俊寛」だそうですが、役が変わるとこうも表情を変えるもんなんですね。これはチラシの写真を拡大しました。
満つぁま(辰巳満次郎様)ドキドキのお話にあったように、顔の筋肉と一緒に面が動いて、ホントにイアーゴがしゃべっているように見えます!
装束は、能「鶴亀」の間狂言みたい? カシラは白頭でした。

イアーゴの退場(橋掛りの位置でクツロギ?)で吟遊詩人のワキが登場します。
能「大会」のシテがかぶるみたいに角帽子をかぶり、紫の指貫袴に上は襟を折り込んだ狩衣姿…だったかな?
(もう記憶が曖昧…、ちゃんとメモっておけばヨカッタですね~ショック!
背中には(吟遊詩人なので)琵琶(リュート)を背負ってます。

そうそう、季節は春、の設定です。

ところで、デズデモーナを象徴する白い花は、何なのでしょうね~。
チラシの写真では百合、当日のプログラムには薔薇か、八重の梔子か?
まり子は月花美人のイメージで観ていましたが、いずれも春というよりは初夏の花です。春の白い花で大輪で香りの良い花って、ちょっと思いつきません。

そんな花が一面に咲いている廃墟の庭園にワキが迷い込んだ、という場面です。
想像力を働かせて、観てますよ~にひひ
大体、目付柱のあるあたりに、沢山咲いていたようですね~にひひ

ワキがその花を思わず摘もうとすると、花守@満つぁまドキドキご登場~音譜
吟遊詩人をかるく咎めます。
まり子は、なんとなく「項羽」チックかなぁ、と思っていたのですが、この設定は「雲林院」ですね~。

花守@満つぁまドキドキの装束は、花帽子(=僧の頭を包む布の被り物)を被って水衣に白大口姿、だったと思いましたけど~(^_^;)
「マクベス」の前シテと似た感じです。
面は「邯鄲男」なんだそうですが、花帽子を被っていたし、舞台を暗めにしていたし、まり子の席からは判別できませんでした。

花守@満つぁまドキドキは苦しんでおりました。
イロエで舞台をゆっくりぐるりと回って、最後に目付柱あたりで袖を抱くような型を見せます。散った花を掻き集めて胸に抱き、袖に香を移してるんですね。

それでね、シテは
月にも花にも捨てられて候
と謡うんですが、これって「鞍馬天狗」で遮那王クンが謡うので有名な一句。
確かに前シテはそんな心境なんだろうけど、まり子にはちょと違和感強し…。

そして、花守@満つぁまドキドキは正体をほのめかして消えるんだけど、笛を奏でている間に幕に入ります。
これって、残心?って感が強くなってイイなあ~、と思いました。

で、やっぱり終わりませんでしたので、明日も続きまする。では~。


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