辰巳満次郎先生のメルマガ・アーカイブ、第20弾をスキップして、
第21弾をお届けいたします。
第20弾は辰己満次郎先生が、急遽「善知鳥」の代役をなさることになった時の、
緊急のご案内でございます。
なので、メルマガ・アーカイブには含めません。
ご了承くださいませ。
この号は、平成22年5月15日に配信いたしました。
どうぞ、お楽しみください。
超大型GWも終了しました。
私も毎年の佳例の如く、ご家族連れやカップルに揉まれながらの
着物に袴の旅すがら・・・
普段なら袴姿の男の周りはうっすらとシールドが張られて、隣の席など空いているのですが、完璧にシールド破壊され、膝や頭にお子ちゃまが侵攻してきました。
件のエスカレーター、も京都では微妙に関東風でした。
さて、「運動力学」のお話でございます。
全て「型」として「様式」にはまっている能の所作ですが、運動力学に基づいた動きである事に驚きます。
まず「構え」は、所謂「腰を入れた」構えですが、これは、膝を曲げる事によって足腰を安定させるだけではなく、両足の親指に重心を置くようにして、いつでも、どの方向にでも動き出せる状態にします。
「自動車」にたとえますと、ギアをドライブレンジにしたオートマチックの車のブレーキペダルを踏んだ状態、つまり足を離すとスゥーッと動き出せる状態、をイメージしていただけばピンと来るでしょう。
「駐車」しているのではなく「停車」しているのです。
上半身の安定の為には、軽く肘を張り、握った手の小指を引き締めます。
これによって肩の力が抜け、下半身の動きに影響されずに上半身が安定します。
もっとも、我々の伝承の世界で、このような運動力学上の「理屈」を噛み砕いて教わる事はありません。
自分自身で奥深く研究する内に、言わば、様々に「つきとめる」のです。
普段の生活でも、この「身体の中心から重心を外さない」という事を少しだけ意識していると、健康にも良い様です。
次号へつづく・・・・
※先週は「善知鳥」代勤の御案内を急遽差し上げましたが、お忙しい中ご高覧いただきました皆様には心より御礼申しあげます。
お陰様でなんとか無事に終了致しました。
辰巳満次郎


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