それでは、肝心のお能(と狂言)のレポ、とまいりましょうか。
今回のチケットは、カンフェティからセブンイレブン発券にて入手いたしました。
比較的早くに申し込んだせいか、正面席も好きなポジション、取り放題!



さて席に着くとプログラムを一応チェック。
雅楽のナマ演奏があったことをここで知り(←自分が悪いのよ~)逆上しかけた(勝手なオンナ)まり子ですが、出演者の中に「辰巳満次郎様

来てヨカッタ~っ





なぜか辰巳満次郎様


(画数が多くて五文字だから…、カモしれませんけど~

最初に狂言「福の神」。
久しぶりの山本東次郎師を拝見でする~。(実はファン♪)
福の神の「ホォ~ホッホッ」という笑い声を聴くと、幸せな気持ちになります。
今回シミジミ思ったんだけど、山本東次郎師演ずるところの登場人物(今回は神だけど)は、なんか情が深い、ですねぇ。
15分の休憩をはさみ、いよいよ能「高砂」が始まりましたっ。
プログラムによれば、辰巳満次郎様

おっ、登場です~。
きゃ~っ、ナマ顔見るのは一月の月並能以来よ~



と、次々に登場するのが、金井雄資師→朝倉俊樹師→金森秀祥師、と続くではアリマセンカ!
(満次郎様

よっしゃぁ~

前列メンバーもイイ感じだし、謡宝生の「高砂」地謡はいただきだいっ!
「高砂」は、阿蘇の神主・友成(ワキ)が上京するところから始まります。
おおお~、背の高いワキ…、ん? もしかしたら…。
そう、この日のワキはスペイン系ワキ方の福王和幸師ではありませんかっ!
グラーシアス

シテ・ツレが登場してワキと問答しているところなんて、南蛮人が通訳を介して問答しているような不思議なイリュージョンがまり子を襲いました…。
本筋にもどりましょう。
この日のシテは小倉伸二郎師

さあさ、プログラム1頁をまるまる独占したコレをみておくんなさいな!
あらステキ!
涼しげな目元のみにフォーカスしてそれ以外をボカし、イケメン度を際だたせていますね~。
宝生流イケメン能楽師の筆頭?とその名も高い小倉伸二郎師、ファン垂涎の一枚ではありませんか。
(まり子はブラピに萌えないオンナ、ヨダレは垂らしませんよ。)
ツレは和久荘太郎師。シテとは声質なんかが似ているので、なかなかお似合いの老夫婦です。
非常にお上品な、雛には稀な高貴さが漂う老夫婦であります。
前半はそれでよかったのですが、後半、若い男体の姿で登場する住吉明神としては、なんか、若いっていうか、小さめっていうか、おとなしいっていうか、…。残念…。
実はロビーのショーウィンドウには、宝生流が大切にしている「高砂」の後シテが着る装束&面がディスプレイされておりました。
どちらも素晴らしかったのですが、特に面が素晴らしく、この日の後シテが着けていた面とは一目で格が違うとわかるものでした。
それもあったと思うし、なんだかおシテ様もかなり緊張されていたように思えました。
謡う声も小さめだったし、神舞も余裕がなかったように、まり子には見えました。
と言うことは、「高砂」っていうお能が、実は大きな大きなお能なんですよ。
他の脇能とは違う、「翁」と並び立つぐらいの大きな深いお能なんですよ。
広大にして無辺なお能なんですよ。
だから、臆したり緊張したり段取り考えてたり慢心してたりしたら、シテに神が降りてくる余地がないから、時には跳ね返されてしまうんですよ、きっと。
それほど、スピリチュアル度の高いお能なんだなぁ、と今回妙に納得してしまったまり子なのでありました。
レポはあとちょっとだけ、その3につづく!
