第三回「満次郎の会」まで、あと8日でございますっ!
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ところで先日の『寿式三番叟』記事ですが、映像を見られるサイトがありました。
文楽への誘い ~文楽鑑賞の手引き~
こちらのリンク先のページから、メニューの一番下の「映像を見る」ページにジャンプしてください。
ページの中央に、『寿式三番叟』の映像があります。
(RealPlayerでご覧になれます。)
疲れもものかは、三番叟がやけくそになって舞い続けるところから、最後までをご覧になることができます。
記録の日時からすると、まり子が最初に『寿式三番叟』を観に行った時の公演みたいです。
さて、久々に文楽を観た訳ですが、やっぱり文楽の真骨頂は語り物です。
今回観たのは『伽羅先代萩(メイボクセンダイハギ) 御殿の段』と『ひらかな盛衰記』
特に前者は有名!
伊達藩のお家騒動を元に作られた作品で、その中でも一番人気の段!
前半と後半があって、前半が「飯(ママ)炊き」、後半が「政岡忠義」です。
いや~、泣かされました。
粗筋とか書き出すと長くなるので止めますが、何がスゴイって、全部スゴイんだけど特に語りの大夫さんです。
能で言えば、シテ謡もワキ謡も狂言のセリフも地謡も、全部一人でやるんです。
しかも登場人物を全部語り分ける!
たとえば『伽羅先代萩(メイボクセンダイハギ) 御殿の段』の前半「飯(ママ)炊き」には登場人物が三人いるんだけど、それを全部語り分けるんです。
三人とは、乳人政岡(中年女性)、政岡の子千松(幼い男児・家来)に、鶴喜代君(幼い男児・主君)であります。
これを大夫(いわゆるオジサン)が、美声とは言えない声で、ツバキを飛ばしながら語り分けるんですよ。
ヤイ乳母、ひもじいと云ふ事は強い武士の云はぬ事と、常にそちが云うた故、
おれは云はねど、さっきから空腹なったわいやい
空腹なおもお道理ながら御前のお堪え遊ばすため、
この千松も四五日前から三度の食事もたった一度、忠義故ぢゃと堪えております。
コレ母様、侍の子といふものはひもじい目をするが忠義ぢゃ、
また食べる時には毒でもなんとも思わず、お主のためには喰ふものぢゃと
云はしゃった故に、 わしゃ何とも云わずに待っている。(略)
お腹がすいても、ひもじうない、何ともない
驚異のマイスタージンガー大夫の、美声じゃないしゃがれ声が、全く不自然じゃないんです!
このときふと、ポッドキャストで今度の「正尊」のシテをなさる大坪喜美雄師がおっしゃってた事を思い出しました。
美声じゃダメ、そこを超さねば…
う~ん、それをここで思い出すとは思わなかったけれど、ある意味、文楽の大夫さんはそれを体現してるんだなぁ~、と思いながらお人形の演技に涙していた、まり子です。
ところでその二十五日(日)の宝生秋の別会能<第1日>での「正尊」ですが、辰巳満次郎様

見どころは「起請文」を読むところと、最後の斬組でしょうかね~。
2008年の春の別会に「正尊」が出た時に、辰巳満次郎様

(う~ん、どう見たってシテの風格ですわよね~)
さて、ポッドキャストの辰巳満次郎様

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歌舞伎にもありますが、初段のうち「堀川御所の段」にそのエピソードがっ!
しかし、文楽ってお人形が芝居するんで、かなり残酷なシーンをリアルに表現してもだいじょうぶです。
どうもこの「堀川御所の段」では、土佐坊正尊は首が飛ぶみたいです。
お能は左右の腕を二人ずつの捕り手に押さえられて、ダッシュで橋掛リから幕に入りますが…。
泣いて詫びする土佐坊を、右を左へ持ち直し、
「自体こいつが逃げ廻り、隙取つた故お供に遅れた。
おのれが首の飛ぶ方がわが君様の御行方、よい投げ算」
と引掴み、ちょっぺい天窓(アタマ)を頭巾越し、すぽりと抜いて空へ投げ
…

