『空海と密教美術展』にて、五大明王とアイマミエル! | 能楽師 辰巳満次郎様 ファンブログ

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こちらは、不休で普及に励む宝生流グレート能楽師の辰巳満次郎先生♥に「惚れてまったやないかぁ~!」なファン達が、辰巳満次郎先生♥と能楽の魅力をお伝えしたいな~、と休み休み、熱い思いをぶつけるブログです。

まり子です。

実は七月中に、この『空海と密教美術展』も見てまいりました。
(う~ん、もう二回ぐらいは行きたいな!)

コレ、新聞広告見たときから、行こうと思ってたんです~。
なんでか…、新聞の白黒写真の端っこに「降三世明王像」という記載が目に留まったからであります。

まり子が最初に「降三世明王」に出会ったのは、仕舞のお稽古での「野守」でした。
途中、謡うところがタイヘンなのよ…。

 とお~ぼ~お~、おぉ~おぉおぉ~、ゴォうざんぜェ~

と意味も判ら(理解しようとせ)ず、ひたすら声をだすのに精一杯だったあの頃…。
(遠い目をしても、今でも同じようなレベルかも…、いかんいかんパンチ!
「東tou方bou降gou三zann世ze」ってなんだろうな~、ぐらいの疑問は持っていましたが、そこで終わっておりました。

忘れた頃に再会したのは、謡のお稽古での「黒塚」でした。
ここで初めて、「降三世」って明王のお名前で、東にいるんだ~、ってことを知った訳です。(←遅いっ)

東方: 降gouzannze明王
南方: 軍gunndariyasha明王
西方: 大daiitoku明王
北方: 金konngouyasha明王
中央: 大dainichidaishoufudou明王


なんだか、元祖ゴレンジャーのようでありますが、さすがにピンクはメンバーにいないですねっにひひ

お能もよくよく観ていると、これら五大明王が出てくるのって「イノリ」の場面なんだぁ、って理解しました。
だから、「黒塚」とか「葵上」とか「道成寺」とか…。(←やっぱり遅いっ)
鬼と化した女に襲われる叫び時に、ワキ僧達が数珠をじゃらじゃらと押し揉んで、唱える文言は必ずこの五大明王のお名前!
ちなみに「船弁慶」の知盛の亡霊にも、やっぱりこの文言を唱えて、亡霊を見えない縄?でキリキリ縛り上げて動けないようにする…、のはまり子の考えるトコロの「船弁慶」後半のイメージ。

それで、この部分を辰巳満次郎様が謡うとスゴイ迫力ですよ~!
なんせ不動明王…、いや五大明王合体の超合金ロボ…、と見紛うばかりの辰巳満次郎様ドキドキでありますからっ!

降三世     「まっメラメラ
軍荼利夜叉  「んっメラメラ
大威徳     「じっメラメラ
金剛夜叉    「ろっメラメラ
大日大聖不動 「う~~~っメラメラ
「ガッタイッ、チョウゴウキンっメラメラ ゴダイミョ~オ~っメラメラメラメラメラメラ


なんちゃって~チョキ

きゃ~っ恋の矢
なんてステキなの~ラブラブ
コワイ~っ叫び
でも、カッコいい~っクラッカークラッカークラッカー


と話がまた脱線しましたが、そういうことで長年?興味深く思っていた、五大明王様(イヤ、辰巳満次郎様ドキドキか?)に会いにゆきたい、っと思い立ちまして、急遽上野の東京国立博物館・平成館まで出向いた訳です。



展示は空海の足跡を追う形で、空海の死後、密教美術が花開くところで終わります。
空海直筆のお経などが展示されていて、かなり感動いたしました。
500円かかるけど、音声ガイド(北大路欣也氏ナレーション)を借りて回った方が、ずっと楽しめて良いと思います。

そして、ついに五大明王様にもお目にかかれましたっ!

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なんという異形のお姿!
でもパワフルで、こんな明王様達がお出ましになったら、悪霊鬼神もイッパツで降参だな~、と妙に感じ入りました。
今度の「満次郎の会」の夜の部の「葵上」のイノリでは、満次郎様ドキドキはこういう方々にくわ~っと囲まれて(不承不承)改心するのね~。にひひにひひにひひ
マスマス楽しみ~っ!

『空海と密教美術展』と9月25日(日) まで。
月曜日はお休みです。
開館時間は午前9時30分から午後5時まで。入館は閉館の30分前までです。
ただし金曜日は午後8時閉館、土・日・祝日は午後6時閉館だそうです。



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