春の別会能<第一日目>のご報告だけで計4日も費やしてしまいましたが、実はその前日
には、和久荘太郎師の同門会である「涌宝会」を拝見に行ったのです。
目的はそりゃあ、熱血火の玉

ご長男の、これまた熱血そうな凛太郎クンの仕舞デビューを観ることです。
それも「胡蝶」…!

大人だってなかなかタイヘンなのに…。
巽会のきんちゃんの「鶴亀」にも驚きですが、凛太郎クンの「胡蝶」はどうなのか…。
これは見届けねばなりません!
和久荘太郎師ブログによりますと、凛太郎クンは五歳になったばかりみたいですね。
(以下、一部引用)
凜太郎は今週5歳になりました。3歳で『鞍馬天狗 』の花見にて初台を勤めましたが、
仕舞は初めて 。今のところ、能が大好きだと言っておりますが、 どうなることやら。
厳しい道が待っているぞ。
ははは、和久師ってなんだかカワユ~イ

ブログっていうか、文章には人柄が現れるっていいますが、和久師のブログ、生真面目さがイイ味


さて、台風後気温が下がってましたが、この日は真夏らしく晴れ

さすが熱血火の玉


13時半頃というブログ情報だったので、13時には到着するように参りました。
まり子が到着したときには、ちょうど凛太郎クンの直前の舞囃子「熊坂」!
受付には和久師の、チャーミングな奥さまが…

「熊坂」が終わると、ちょっと間をあけて、いよいよ和久凛太郎クン、登場です!

巽会のきんちゃんと同い年?それともひとつ上?
どっちにしても、いや~ん、ちっちゃい~

カワイ~イ~

地謡は、辰巳満次郎様

の四人でフルバックアップ!
父上は地謡しながら気が気でないでしょうね~。
りんちゃんはね、凛太郎っていうんだ、ホントはね!
だけどちっちゃいから、扇もちっちゃいのを使うんだ、
カワイイね、りんちゃん!
そう、りんちゃんもあまりにちっちゃいので、扇は(多分)素謡用の九寸だと思いましたが、
凛太郎クンはしっかり扇を開きました。
さあシテ謡です。
おめめ

そして…。
おお~!
「胡蝶」を間違えずに止まらずに全部自力で舞いましたよっ!
すばらしい~!
ブラヴォでございますっ!
九月には月並能で「花筐」の子方で出演するそうですが、今度はず~っとじっとしていなくちゃなりませんね。
じっとしているのはきびしいぞ。

そして、最後に和久荘太郎師

の番外仕舞「唐船 バンシキ」がございました。
笛は栗林祐輔師(ブログはこちら!)にお願いされたそうですが、まり子、栗林師ファン、
でもあります。
和久師はお着替えされて、夏の白い?紋付に縞の袴…。一瞬武道家と見紛う装い。
いや、ある意味それは正しいかも…。
まり子は「唐船」の舞囃子を拝見するのは初めて…。
「唐船」ってお能も、どっちかっていえば地味で、しかも(演技する)子方を四人も
必要とするし、舞囃子もそんなに頻繁に出ませんね。
でもこれから宝生流は凛太郎クンを始めとして期待の子方チャン達が何人もいるので、
来年か再来年ぐらいには、ラインアップに上がるかもしれません。
午後からでしたが、辰巳満次郎様


矢来能楽堂はそんなに冷えることはなく、午後のひと時を楽しまさせていただきました。
モチロン、和久師の舞囃子はキレがあって

