普及能「養老」に行った♪ そしてロビーには「満次郎の会」のチラシがあった~♪ | 能楽師 辰巳満次郎様 ファンブログ

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まり子です。

24日の金曜日は宝生能楽堂まで、普及能「養老」を観にいってまいりました。

っていうかぁ、第三回「満次郎の会」のチラシを取りにいったっちゅうほうが正しい、ぐらいの勢いだったかもしれません。

それで…、あった、あった、二ヶ所ともありましたよ~チョキ



この写真、まり子のスマートフォンの3D写真が撮れるってので、3D加工してみたんですけど、普通(2D)に見えますよねぇ。音符スタンプは若干浮いて見えるかな?

ま、それはさておき「養老」なんですが、なかなかヨカッタです。
そのヨカッタ内の7割ぐらいは、解説の金子直樹氏のお話によるところが大きかったと思います。

見所は3割ぐらいガーンしか埋まっていないにもかかわらず?舞台の演者達には「初めてお能を見る人に変な舞台は観せられない」としか言いようのないほどよい緊張感が漂っており、それが良い舞台に結びついたんだと思います。(特に前半がグッド!。)

正直、なんで普及能に「養老」?って思ってましたけど、金子直樹氏の解説がソフトで丁寧で分かりやすく、まるでNHKの葛西アナウンサーのようで、けっこうお能を観てるという若干の自負があるまり子でさえ?話に引き込まれて、この日は「養老」で納得!な気分に変わりました。

で、「養老」って前半がシテの老翁とツレの若者?が登場するんだけど、その二人って他の脇能と違って神様の化身じゃなかったんですね。
なんと実際に養老の水を飲んで元気になった当人(年老いた父)とそれを見つけた孝行息子だったんですよ…。
なんか知っているような気がしていてほとんど勉強してなかったけど、実はあちこちに仕掛けのある深い曲だった、ということだったんですよ…。

(ちゃんと謡本を購入してヨカッタ~。泥縄でチェックしながら観能です~にひひ

それにですね、地謡にも、君が代の歌詞の元になった和歌が出てきたり、方丈記の冒頭がそのまま歌詞になっていたり…。
まり子の目からはウロコが10枚ぐらい落ちました。

う~ん、この金子氏の解説はもっと大勢の人が聴かなくちゃモッタイナイ…。


それにしても、「普及」と銘打って、舞台の演者も頑張って、解説も素晴らしくって、こんなに人が入らないってさ、もっとどうにかならないんでしょうか?

宝生会のPRが不足っていうがもっとも大きいと思うけど、開始時間も18時半じゃ現在のビジネスマン&ウーマンには早すぎると思うな~。(17時で終業する会社なんて稀よ、稀!)
せめて19時にしてくれるといいんだけど…。
初めてお能を観ようって人が、ギリギリか遅刻するかもって時間にわざわざ来ないでしょ?

また「能楽イノヴェーション」のワークショップ部分も同じ日にした方がいいと思うの。
本番前の楽屋のバックステージツアーはタブーかもしれないけど、ワークショップは1時間ぐらいで18時開始にして、それから19時から解説+お能ってパターンにした方が良いように思います。
(アンケートが無かったからここに書いちゃったよ~。)

志はあるのに、何かどこかがちぐはぐ?
モッタイナイお化けがそこかしこに出てきそうな「普及能」でございました。



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