今日は夏至…。一年で一番夜が短い日、でございます。
そして夏至に相応しい、太陽ギラギラの真夏日…。
う~ん、明日からだんだん夜が長くなるって、毎年のことではありますがなんだか不思議な気分…。
夏椿が盛りでございます。
続き、参りましょうか。
「氷室」が終わると、次は狂言「水汲」でした。
これ、すっごく良くってまり子は妄想全開!
しかし、それをここに書くと長くなってしまうので、別記事いたします。スミマセン。
(ひっぱる~、ひっぱる~、まぁり子はひっぱる~、m(_ _;)m)
さて、いよいよ本日のメインイベント!武田孝史師の「東岸居士」です。
6月度五雲会はこれを目当てに来た、と言っても過言でないくらい、楽しみにしておりましたぁ~。
それにさ「自然居士」って曲はぼちぼち出るけれど、「東岸居士」って上演は稀ではないでしょうか?
少なくとも、まり子の浅い観能履歴では白紙でございます。
ストーリーは無いも同然、シテの舞を楽しむ「舞尽くし」のお能でございました。
最初にワキが登場、お約束で清水寺の所の者(狂言方)を呼び出します。
そしてこれまたお約束で清水寺の所の者(狂言方)がシテ(東岸居士)を呼び出して、さあ始まり始まり!
ごく短いやりとりがワキとシテの間で交わされたかと思うと、おっといきなり始まりました中ノ舞!
ひゃ~っ、こんなに早く中ノ舞が出るなんて、この後どれだけ舞うんじゃいってぐらいの衝撃よっ!
この後、地謡がはいってクセを舞い~の、さらに鞨鼓(腰に括り付けた鼓で両手のバチをつかって打つ)をつけて舞い~の、さらにキリで舞い~の、舞ってる時間だけでいったら「京鹿子娘道成寺」なみの時間を舞いっぱなしです。
しかし、武田孝史師の舞、美しいです~。もううっとり。
息を切らすこともなく、美しいといっても「東岸居士」はオトコだからキレもあり、力強さもあり…。
隅取りで柱の前に止まる時もピっと制動が利いて、ほんのちょびっとの揺り戻しに余韻が残る…。
なんといったら言いかな~、武田孝史師の舞には「玲瓏」という言葉しか浮かびません。
回るところとかね、肩とか扇とかが動いた後の空間になんか細い金色の線が見えるような感じ…。
その金色の線がすうっと見えて、すうっと消える感じ。
自動車でいうなら、エンジン音もしないし廃棄ガスもださないって感じ?
これが辰巳満次郎様

いや、舞台にカタツムリのように軌跡(金色でベタつきません!)がくっきり、って感じかな~。
ちょと脱線しましたが、この一番はホント、舞も謡も別格(横綱相撲?)でした。
面を付けているんだけど、それがナマのお顔にみえるんですよ~。
もういっかい観たいな~。
「東岸居士」…、辰巳満次郎様に演ってもらいたいお能リストに加わりましたっ!
結局つづく。
