何か能楽堂でお能を観ていないと感性?がニブくなるような不安感があって、土曜日の午後をどっぷり能楽に浸って安心?を取り戻しました。
辰巳満次郎様

しかし、ロビーにはまだ「満次郎の会」のチラシは出ていませんでした。

辰巳満次郎様


24日の「普及能」にはチラシ、出来てるかなぁ。
それも(を?)確認したいので24日に「普及能」に行こうかな~、と思っているまり子であります。
それはさておき、今回の五雲会のご報告をまる子



まる子

今回のラインアップはお能が「氷室」「東岸居士」「杜若」「夜討曽我」で、狂言が「水汲」「太刀奪」でありました。粗筋や出演者等はこちらをご覧ください。
狂言についてはほとんどこのブログでは触れないのですが、今回「水汲」が良くって、なるほど~と思ったこともあり、ちょびっと書こうかと思ってます。
で今回のお能はですね、なんと「杜若」を除き、全部初見です!
おお~う、感動的でございます。
シーズンが夏の曲ってあまりないせいか「氷室」は割と出るお能なんですけど、いままで拝見するチャンスをことごとく逃していたので、まり子カンゲキ!でございます。
「氷室」はバリバリの脇能で、シテは前半は老翁で後半が氷室明神というお決まりのカタチ。
このシテの内藤飛能サンは、まり子オススメの若手のおひとりでございますが、期待を裏切らない出来だったと思いました。
前半の老翁もタダのお爺ちゃんでなく、実は氷室明神の化身であるということを感じさせる老翁で、上品で落ち着いた雰囲気を醸し出しながらも自然体で、それがこのおシテ様の本質なんだろうな~、とシミジミ思ったまり子。
中入りで舞台正面の作り物に入るとお着替えタイム。
その時間帯に間狂言が出てきて語ったり舞ったりいたします。
今回はジモティ(所の人)ではなく、氷室明神の末社の神。雪を集める(雪だるま

へえ~、神様も冷たいんだ~、とココロの奥で思わず突っ込んでしまうまり子。
間狂言がひっこむと脇能のお約束の天女が登場し、天女の舞を舞います。
天女の登場から舞い終わりまで、まり子のアタマの中にはこんな妄想が…。
西王母「今回は…、そう、アナタ行って舞ってきなさい!」
天女 「えっ、ワタクシまだ天女になって100年でございます。まだ早いのでは?」
西王母「多分…だいじょうぶよ。しっかりお役目果たしてきなさい。」
天女 「かしこまりました。ちょっと不安ですけれど、がんばります。」
といういきさつで降りてきた天女が舞ってる感じがして、ひとりニヤつくまり子。
さて、妄想はここまでにして…。
後シテは作り物の中で着替えて出てくるのですが、背が高い方なので床几からスクっと立つと、冠(あのミッキーマウスの耳がついてるようなやつ)が作り物の天井?にぶつかりました。
その時思わず「満次郎の会」の「紅葉狩」の作り物のサイズを懸念したのはまり子だけでありましょうか?
すこし大き目(満次郎様

さて「氷室」の後シテは、赤頭に面は小ベシミ(口をむんっと一文字に結んでカッと目を見開いた、荒々しいけどちょっと親しみを感じさせるお顔)を付けて、お盆のような氷の板?を持っています。
それで、作り物(=氷室)の中から氷を割って出てくるんだけど、左の手でビシッ、右の手でビシッ、そして立ったかと思ったら両足揃えてジャンプで舞台に出てきましたっ!
ヒャ~、カッコいい~



カラダのキレがいいです~。両袖を巻くところも勢いがあってグルグルっとキレイに巻けるし、頭に左袖を被るところもキレイに決まりました。パチパチ!(これ、キレイに決めてる人は意外に少ない…。)
おシテ様は体イッパイ思いっきり舞っててブレないし、やっぱり若者のお能はこうよね~、って胸がスカっといたしました。エエモン観たで~♪
ただ惜しむらくは、声量がちょと足りない?トコロ? ホントに惜しいです。
地謡には辰巳満次郎様

来る時に聞いていたポッドキャストで野村萬斎師がお話していたことを思い出して、これまたニヤつくまり子…。「氷室」の地謡もこうじゃなくっちゃ♪
こうして納得の「氷室」で満足したまり子であったのですが、思いがけないご褒美

「氷室」を終えて戻る地謡の皆様…。
おおっ!辰巳満次郎様

じゅるるっ…、いや~眼福♪眼福♪ (←タダの変態)
意外と色白♪なふくらはぎに、萌え~♪となったまり子でございました。
つづく。
